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Wagyu
昨夜はくまテックの忘年会。
受付をストップしているのにこの忙しさはなかなかだなと思う。
酪農家さんが1万軒を割ったそうだ。落ち着いたのかこれから先はもっと減って行くのかは分からないが和牛繁殖の平均年齢は70歳とかで2:8の法則で言えば50歳以下が2割、それ以上が8割と言ったところか、中央値は60歳を超えているのは間違いない。約3万五千軒の2割ならおよそ繁殖農家は七千軒まで急速に縮小する可能性が高い。ボクは五千軒程に収縮するだろうなと見ている。
誰もがこの最大の問題に対して解決策を出せないでいるのが現状だ。
企業の動きは当然こうなる。
ボクはそれは自然な事だろうなと感じている。
和牛は日本古来の…とかで和牛は守れないんだ。和牛と言うのは生産者あってこその和牛である。そしてそれは1人で出来るものではない事くらい牛を飼っていれば分かるだろう。自己完結する産業ではない。
全ての経営者や国は少し冷静に現状を見定めてこれから起こる未来を予測し対策を打つべきだ。国は放置しているようにボクは感じているがどうか優秀な方がこの問題に向き合っていて欲しいなと願っている。
今の20%の農家で関係機関や市場、獣医師や授精師、飼料会社やらetcを養って行く事はとても難しくあちこちで崩壊する可能性があります。外郭団体も今のやり方を変えて備える必要があります。
自己完結の為に一貫経営に舵を切る事も予想されますがこれはとても難しい。
繁殖農家は肥育と肉を売る事を学ばなければなりません。
肥育農家は繁殖を学ばなければなりません。
どちらも莫大な投資と人的な問題が出てきます。そうなると相対取引と資本関係によるグループ化が進みます。そしてそれは家畜市場の崩壊を加速させます。
どの道もリスクが伴いますが近い将来に我々は決断を迫られる時が来るはずです。
そう考えると酪農家さんの借り腹が和牛子牛の主流になる事は簡単に予測できます。
以上を踏まえて和牛繁殖のギガファームの誕生は可能なのか?ってとこです。ボクはまだ見た事はありませんが現在の技術では可能だと思います。それは養豚の管理から学ぶ部分が大きいような気がします。
くまテックとして繁殖ギガファームをどうやって成立させるかについて考えたいと思います。これは生半可ではありませんが誰かがやらなければ行けません。
和牛を守ると言うのはとても辛い事です。掛け声で済んだのは昭和で終わっています。