2023.3月 別府温泉のたび❶
3月のはじめに友達と2泊3日で大分県の別府温泉に行ってきました。
以前から別府に行ってみたいと思っていたけど、関東民の自分にとって九州は遠くて一歩が踏み出せませんでした。
そしたら、最近別府に行った友達が心残りがあって、もう一度別府に行きたいと私を誘ってくれました。
旅行の手配、現地でのナビを一切合切やってくれた友達。まじで頼りになる…ありがとう。
楽しかった別府の旅の記録です。
1日目
早朝の飛行機で羽田から大分空港へ。
大分空港からはバスに乗り、9時すぎには別府駅に到着。
別府駅に到着してむかったのが、Tourist’s Hub&Lounge。
外国人観光客用の観光案内所なんですが、友人が前回の旅でもお世話になったんだって。(外国人用観光案内ですが、日本人の方も全然ウェルカムです!とのこと)
今回もここで情報収集してから、旅を始めることにしました。
砂風呂、泥風呂、蒸し風呂には絶対行きたい!
友人が前回入れなかった、現地の人が入る市営の温泉に行きたい!
なんとなく立てているプランを話して、まわり方やおすすめの温泉施設、食事処などの情報をもらいました。
それと、旅行中の足はバスなので2日間の乗り放題のバス券もこちらで購入しました。
泥湯
別府には別府温泉、浜脇温泉、観海寺温泉、堀田(ほりた)温泉、明礬(みょうばん)温泉、鉄輪(かんなわ)温泉、柴石温泉、亀川温泉の8つの温泉郷があり、別府八湯と呼ばれています。
源泉数世界一、湧出量日本一と言われ、そこら中に温泉施設があります。
その中でも私たちが行きたい砂湯、泥湯、蒸し湯は人気の温泉なので、平日にあたる旅の1日目、2日目に行っておきたいところ。
まずはバスに乗って、明礬温泉にある泥湯を目指します。
バスを降りると強い硫黄の匂いに包まれる。
温泉地に来たなあ、という感じがします。
朝食を食べていなかったので、ここで腹ごしらえ。
友人オススメの岡本屋さんの地獄蒸しプリンとおにぎりと塩卵。美味しかったです。
友人いわく、とり天が美味しいらしいのですが、とり天が食べられるのは12時頃からとのことで、早く到着しすぎた我々はありつけませんでした。
ここから少し歩いていくと、お目当ての泥湯、別府温泉保養ランドに到着です。
昭和で時が止まっている保養ランド。
大人1500円
別府温泉とのファーストコンタクトとなった保養ランドは自分にとって色々衝撃的でした。
フロントから分かるように古い建物です。
お風呂の前にトイレ行っとこう、とドアを開けると久々の和式トイレ。
昭和で時が止まってるから。驚きませんよ。
長い渡り廊下を歩いていくと、浴場、休憩室などがある建物にたどり着きます。
そこで、シャワーキャップを係の人からもらいます。
「ここでは石鹸使えないからね。昔からそういう決まりなの」
…そうなんだ。
石鹸を使えないということはシャンプーもできないということ。
頭は洗えないので頭髪はシャワーキャップにしまいます。
それと、別府の市営温泉は基本ドライヤーはレンタル料がかかるそうです。これにもちょっとびっくりしてしまいました。
浴室に2つほどシャワーがありましたが、これは温泉に入る前に体の汚れを落とすためのもの。
ささっと体を流し、まずは内湯のコロイド湯に入りました。
コロイド硫黄が溶け込んだうっすら青みがかった白色の温泉です。湯は熱め。
お肌に良いそうです。
泥湯は隣の部屋にありました。
泥で白く濁る浴槽には滑って転ばないよう手すりが何本か渡してあります。
手すりにつかまりながら底の見えない湯の中に恐る恐る足を入れる。
足裏に泥の感触。
なんとも言えない泥の感触。
泥をつかむと、もにゅもにゅした中にザラザラした手触りが。
この泥の中の異物は何かな?
うん…温泉成分に違いない。
なんか浮いてる?虫?
自分、全然潔癖とかじゃないんですけど、なんかアハハハハって笑ってしまうような、ちょっとしたゾワっと感があるのも事実笑
湯に浸かりながら、浴槽の底の泥をすくって全身泥パックしました。
私たちが入ったのは内湯でしたが、露天の泥湯もあってこちらの方が気持ちが良さそうです。混浴です。
最後に蒸し風呂にも入りました。
ミストサウナの強力版。隣にいる友人の姿が見えないほどの蒸気で蒸されます。
すごい。すごいなあ。別府温泉。
今まで小綺麗な温泉とか立ち寄り湯にしか行ったことのなかった自分に保養ランドは強めの洗礼でした。
「泥湯よかったねー」
と友達と話つつ、内心様々な思いが。
この感じがいいんじゃん!
って言う人と
何なのここ⁈
って言う人に分かれる気がします。
私も最初は「ええええ?」って思いました。
でも泉質は間違いなく最高でお肌はツルツルになります!
まったりな午後
泥湯の後は昼食を食べに別府駅に戻りました。
お風呂の後はビールととり天!ということで、とよ常さんでランチ。
大きなエビ天丼が有名なお店だそうで、賑わっていました。
友達はとり天定食、私はエビ天定食、そしてビールをいただきました。サイコーだね。
その後、Hubでコーヒー半額券をもらったカフェに行ってみました。
ゲストハウス サンライン別府のカフェ。
本や雑誌がたくさんあるので、旅の情報収集するも良し。
ダラダラするも良し。(『血の轍』を読み耽ってしまったよ)
旅の間は別府駅の近くのホテルに素泊まりします。
今日の夕飯と明日の朝食はどうしよう、なんて話しながらお茶する。
朝はパンにしようかな、と別府のパン屋を探していると素敵なパン屋を見つけました。
外も中もレトロな町のパン屋さん。
人気のお店のようで人が絶えません。
私はあんぱんとワンちゃん(クリームパン)を購入しました。
朝食にするはずがその日のうちにワンちゃんは腹の中に。素朴な優しい味のパンです。
夜の別府
夕飯とお風呂に入るために夜の別府の町を歩きました。
この日は陽が落ちてからめちゃくちゃ寒くて、なんやかんや夕飯はラーメン。
本当は名物の関サバとかアジとか食べたかったけど、寒くて身体が生魚を欲しませんでした。
竹瓦温泉
冷えきった私たちの体を温めてくれたのは竹瓦温泉でした。
大人300円。
友人念願の市営温泉。
地元の人に昔から愛されている温泉で、観光客にも人気です。
素敵な温泉だなあとワクワクしながら足を踏み入れた私ですが、ここでもちょっと戸惑ってしまいます。
女湯の暖簾をくぐると脱衣所になっており、脱衣所と浴室とは扉で区切られることなくつながっています。
浴室までは階段を降りて行くのですが、脱衣所から浴室を見下ろす感じでお風呂の様子が丸見えです。
逆にお風呂に入っていても、脱衣所は丸見えです。
浴槽自体は頑張れば10人くらい入れるのか?という大きさ。
私たちが行った時、2人の方が入浴されていました。
さて、まっぱで浴室にたどり着いたもののシャワーがない。
「お風呂のお湯を桶ですくって体を洗うんだよ」
と、友達が教えてくれました。
今までのお風呂って必ずシャワーあったじゃん?
しかも、湯船に背を向ける位置に設置されててさ。
とりあえず、湯船の近くにしゃがみ込んでみるけれど、この距離感と取り方さえよく分からない。
恐る恐る人の隙間をぬって湯をすくい、かけ湯してみました。
思いっきり動きがぎこちない自分がいた笑
誰も他人のことなんか気にしてないし、女同士だし、何も気にせずに堂々と体を洗えばいいんですけどね。
湯船につかると寒さとちょっとした緊張感に強張った身体がほぐれていきます。
私って温泉向いてないのかな、なんて考えてしまった1日目。
つるつるになったお肌とほかほかになった体でホテルに戻りました。