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今行っている事本当に効果ありますか?

今フジテレビの件が世間の注目を集めていますが、それを見ながら思い出したことがあります。

製薬会社のMRのリストラ

コロナ期において、製薬会社の医薬情報担当者(MR)は病院への訪問が制限され、営業活動が大幅に減少しました。
(MRとはMedical Representativeの略で、主に製薬企業の営業部門に所属する営業職)
しかし、営業活動を行わなくても売上が減少しなかったことから、外資系の製薬会社はMRが不要であるという結論に至り、リストラが始まったと聞いたことがあります。
もともと会社自体MRの必要性については疑問を抱いていたのですが、コロナ期の状況がその決断を促したのです。
実際、MRの人員数は減少しており、2023年度のMR数は前年度比6%減の4万6719人と10年連続で減少しています。
この要因としては、次のようなものが挙げられます。

  1. 医療現場のデジタル化と情報の自由化
    •インターネットで十分な情報が得られる
    → 医師や薬剤師は、論文や製薬会社の公式サイト、データベースなどから直接情報を入手できるため、MRを介さなくても薬の知識を得られる。
    • 医薬品情報提供のデジタル化
    → 製薬会社がオンラインで最新情報を提供するため、MRの訪問を受けなくても情報が手に入る。

  2. MRの訪問規制の強化
    • 病院やクリニックが訪問制限を強化
    → コロナ禍以降、対面での営業活動が制限され、MRが医療機関に入れないことが増えた。
    • 医師の「時間のムダ」という意識
    → 忙しい医師にとって、MRの訪問は「時間を取られるだけ」と感じるケースも多い。

  3. 営業活動の必要性が低下
    • MRが「売り込み」と見なされる
    → 医師はエビデンス(科学的根拠)を重視するため、MRの営業的な説明より、客観的なデータを自分で確認したいと考えることが多い。
    • 薬価の規制強化
    → 国の医療費抑制政策により、薬の価格が下がる傾向にあり、「価格競争の時代」ではMRの営業活動があまり意味を持たなくなってきた。

  4. 製薬業界のコスト削減
    • MRの人件費が高い
    → MRは給与水準が高く、維持コストがかかるため、企業は「デジタル化で代替できるなら不要」と考え始めている。
    • 効率的なマーケティング手法の登場
    → データ分析を活用したマーケティング

他の業界でも大半当てはまりそうなのですが・・・。

テレビCMの効果とインターネット広告の台頭

また、最近気になるのは、テレビCMをやめた企業の売上がどうなるかです。
フジテレビのCMをやめた企業の業績はどうなるか?2022年の日本のテレビ広告費は1兆8,019億円でしたが、2023年には1兆7,347億円と減少し、対前年比で96.2%となっています。
一方、インターネット広告費は2022年に2兆7,052億円だったものが、2023年には3兆3,330億円と大幅に増加し、対前年比で123.2%に達しています。
すでにインターネット広告の規模はテレビ広告を上回っており、その伸び率も顕著です。

実際にテレビCMをやめている企業も存在し、例としてしまむら、資生堂、大塚食品(ボンカレー)が挙げられます。
フジテレビのCMをやめても他の放送局でCMを打っていれば、正確な効果測定は難しいかもしれませんが、フジテレビのCMをやめた企業の売上が減少しなかった場合、テレビCMの効果について疑問視される可能性があります。

テレビCMの効果を正確に知りたいのであれば、ABテストではありませんが、TVCMを流すエリアと流さないエリアを分けて、認知度や売上にどの程度差が出るかを見てみたいところですが・・・。
知られていない企業や新商品に関しては、ブランドイメージの構築や認知度の向上にテレビCMが役立つかもしれませんが、既に広く知られている企業や商品の場合、繰り返しテレビCMを行う価値があるのかという議論が浮上することも考えられます。

当たり前の見直し

結局これまで当たり前とされていたことが、本当に効果・価値があるのかを見直す必要性があるのではないでしょうか。
本当に営業マンは必要なのか?
本当にこの広告は必要なのか?
本当に今行っていることで、効果が出ているのか?
今まで行ってきているからと惰性で行っているのではないか。
今まで行ってきたからと何も疑問に思わず行っていないか。
こんな事を考えることが必要な時代ではないでしょうか。

ちなみに、この文章はメモを作成後Copilotで文章化しています。
これも当たり前の見直し。



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