閑話 ネネとサンダーボルトの会話
これは人間界の浜辺に落とされた直後のちょっとした会話です。
これから何をするべきかを相談しているようです。
ただし、しっかり者のサンダーボルトとは、真逆の性格のネネ。
計画をしても、それをまともに実行した試しがありません。
いつもその行動は、行き当たりばったりに見えます。
しかしネネは計画に沿わない行動をしても、最終的に求めていた結果を出してしまうという不思議な娘でした。
計画していないようで、計画していたりする、わけわからない女神。
それが、サンタ・ネネです。
この時はまだ出来の悪い妹と、心配性の兄といった関係の2人。
しかしこの旅を通じて2人とも、驚くべき成長を遂げることになります。
さて、どんな会話を交わしていたのでしょうか。
ネネ:へっくちょん!!
ボルト:どうした急に。風邪でも引いたのか
ネネ:むむ、どこかで誰か私の悪口言ってる気がしたんだけど、まぁいいや
それにしても、危なかったね~
まさかサンタ・ツリーに、あんな変な世界に放り込まれるとは思ってもいなかったよ
異世界なんだろうけど、座標とか記録できた?
ボルト:異世界の位置座標を捉えることは、現在の技術ではまだ無理だな
天上界も、実は座標はよくわからないんだよ
しかし結果的に人間界に来れたのだから、よかったじゃないか
あの時は、旅を始める前に終わるのかと、あせったけど
ネネ:あはは、ボルトでもあせることあるんだ
う~ん、そっか、座標はわからないのか。
また見に行けたらいいなって思ったんだけど、残念だね
あ!
こっからどうすればいいんだろう?ちょっと不安なんだけど
ボルト:珍しいな、いつも無計画で、行き当たりばったりなのに
ネネ:うわ!うら若き乙女に対して、それは失礼だよボルト!
・・・でも、まぁ、その通りだけど
ボルト:否定しないのかよw
さて、やるべきことを整理すると、こんな感じになると思うが
第1優先「サンタ・クロース殿の現在の家を探す」
第2優先「サンタ・ツリーを植林して回る」
第3優先「天上界にいるネネの母君と妹君に連絡を取る」
いまネネは一生懸命メモとってるけど、結局のところ計画たてても、好き勝手に違うことやりそうな気がする
ネネ:そっ そんなことないもん。ちゃんとやるもん
だってネネちゃん良い子だもん
ボルト:子供っぽく言ってもダメ。はぁ、仕方ないなぁ
とりあえずサンタ・クロース殿が住んでいたスノーランド国を目指して、移動すればいいと思うぞ
あとはその道中でネネが必要だと感じた場所に、サンタ・ツリーを植えればいいんじゃないか
ネネ:ボルトって天才!? 今の説明すごくわかりやすい
ん?あれ? どうしたの? 黙っちゃって
もしかして、お腹痛くなった? さすってあげようか?
さて、実はこの時、不安になっていたのはボルトの方でした。
今後ネネがどんな騒動を仕出かすかと考えただけで、人工知能がショートしそうになります。
ちなみにボルトはバイクなので、お腹が痛くなるなんてことはありません。
しいていえば、ネネのことで頭が痛いです。
で、結局どうなったかと言いますと、ボルトの予想が的中します。
ネネはいきなり違うことをやり始めたわけです。
ネネ:ボルトあの森を見に行くのだ!すごく気になるのだ!
ということで現在、森の中で巨大なキノコと戦うハメに陥っています。
【あとがき】
この小説の題名は「赤と黒のサンタ」です
サンタ・ネネですが、動物に例えると「猫」によく似ています
気まぐれで自由奔放、好奇心旺盛で色々なことに首を突っ込みたがります
気が付けば昼寝していますが、そんなところも猫そっくりです
ちなみにネネは、猫舌だったりします
全てAI生成画像です。「leonardo.Ai」さんを利用させて頂いてます
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