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死ぬまでに入れたいタトゥーの話
私にとってタトゥーは遠い存在でした。
グレたりもせず、若干の厨二病はあったものの(笑)、今は真っ当っぽい人間になった…と、思う。たぶん。
身近にタトゥーを入れている人もいないので、タトゥー、刺青に対してこれといったイメージはなかったです。
しかしここ数年、タトゥーを入れたいという気持ちが出てきて、それは年々強くなっています。
つい最近夫に打ち明けたら反対されたので、今はまだ入れられませんが、死ぬまでには必ず入れたい。人生の目標の1つくらいにまでなった。
そんなタトゥーの話を残しておきたいなと思います。
きっかけはモアナのおばあちゃん
そこ!?と自分でも思うけど、モアナのおばあちゃんです笑
3年前くらいに初めて、ディズニー映画の「モアナと伝説の海」を見ました。
海に出たい、どうしようもなく海に惹かれるモアナ。この場所がお前のいるべき場所で幸せなところなんだ、と止める大人たち。
その大人たちの中で唯一モアナを後押ししたのは、おばあちゃんでした。
背中にエイのタトゥーを刻んでいるおばあちゃん。
エイのように自由に漂いたい。死んだらエイになりたい。
その言葉通り、亡くなってもエイになって、モアナを後押しした。物理的に。すごい。
亡くなったらエイになるなんてファンタジーでしかないけど、おばあちゃんのエイに対する思い入れと気持ちの強さが伝わってきて、私は感銘を受けました。
この世から去ってもこうありたい、と思えることがあるって、なんて素敵なことなんだろう。この世を去るその時までに「こう生きたい」があったら、そしてそれを忘れないように体に刻むという行為は、なんてかっこいいんだろう。
そう思いました。
タトゥーは信念なんだな、とおばあちゃんを見て思いました。
大切なアクセサリーをタトゥーにしたい
私は普段アクセサリーを身につけませんが、人生で初めて、唯一「身につけたい!」と思って購入したアクセサリーがあります。
それが、アーティストのMICOさんが主催するgirls fight club(今は33club)というブランドから発売されたブレスレットです。
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「ガールズファイトブレスレット "Ruby"」と名付けられたこのブレスレットは、エーリッヒ・フロムの出版した「愛するということ」という著書をベースに、「愛することは技術である」というテーマのもと作られたブレスレットです。
初めてこのブレスレットを見た時に、衝撃を受けたのを今でも覚えています。
「愛」と「鎖」という組み合わせは、どちらかといえば束縛などのネガティブなイメージがあります。
しかし商品の説明文に「鎖は自分を確かで大切な場所に繋ぐもの。そこに帰って来られるように」とあって、それはもう目から鱗って感じでした。
結婚して家族ができて子どもが産まれて、それらが足枷のように感じることも少なくありません。
でもこの場所は自分で選んで、みんなで作り上げてきたもの。私にとって1番大切な場所。そう思います。
全てを投げ出したくなる自分と、大切な場所だと思う自分が同居していて、苦しくなる時もある。
だけど「鎖」というモチーフでそれを繋ぎ止める。
直感的に、今の私に、そして私の人生においても必要なものだと感じました。
ここまでアクセサリーが作られた意味に共感し、必要だと感じ、購入したものは初めてでした。
ですが、育児真っ只中の今、なかなか着けられる場面が少ない。
1人で出かける時はつけていきますが、それも頻度が少ないので…。
もっとこのアクセサリーがもたらしてくれた感情やメッセージを目にしていたい。
そう思った時に、タトゥーという形で体に刻みたいなと思いました。
デザインをタトゥーにしていいかの許可を取ったほうがいいのかわからなかったので、とりあえず問い合わせてみました。
使っても良いとのこと、現在は商品紹介ページや込められたメッセージなどはウェブ上にありませんが、画像やデザイン画をいただきました。
お忙しいのに個人的なお願いに丁寧に対応していただいて、大変感謝です。
反対する気持ちもわかる
プールや温泉は嫌いで、銭湯も全く行かないので、そういう意味では私が個人的に入れることにデメリットはあまりないなと思っています。
しかし夫に「タトゥーを入れたい」と打ち明けたところ、猛反対を食らいました。彼にしては珍しいくらい。
・自分の好き嫌いに関わらず、子どもとのイベントでプール、海、銭湯に行く可能性がある。
・子どもの友だちの親御さんからの印象、先生からの印象
・親族からの印象
など、主に子どもや家族のことを考えているという感じでした。
もちろん私もこのことは考えました。
日本におけるタトゥー、刺青がネガティブなものだという一般的なイメージがあるのは知っている。
それが、親の付き添いが必要な年齢の子どもが2人いて、子どもに及ぼす影響は少なからずあると思います。
私個人がどう言われようとかまわないけれど、子どもがとやかく言われるのは耐えられない。
その気持ちは、夫と同じです。
よく話し合い、よく考え、結果として「今は入れられない」という結論に至りました。
死ぬまでには必ず
たぶんタトゥーを入れたいという気持ちは変わらないと思う。
それは結婚を決めた時くらい、「私にとって必要」だと感じるからです。
人はいつ死ぬかわからない。
明日かもしれないし、数年後かもしれないし、次の瞬間かもしれない。
人生は長いようで短いです。
その短い人生をなるべく悔いなく生きたい。
何かと死に向かおうとする私の頭を、今に向けたい。
だからこそ、自分を繋ぎ止めるために必要なことはやりたい。
私がタトゥーを入れても何の問題も無くなったその時、私は必ず入れたいです。
それがたとえおばあちゃんになった時でも。
おばあちゃんになっても肌的に入れられるかな?
綺麗にしとこ。
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