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妖精さんが意味不明すぎる(人類は衰退しました。)

妖精さんが意味不明すぎる。
このアホみたいに可愛い生き物は妖精さんと言い,「人類は衰退しました。」の世界における新人類です。


妖精さんは、体長は10cmほどと手のひらサイズで、これは皆さんが愛してやまない陽気な馬鹿、「ハム太郎」と同程度です。

しかし、この二種は同じような大きさであるにもかかわらず、知能レベルは天と地ほど別れています。
実際、ハム太郎はその辺のマスコットキャラクターと同じようなカニ味噌レベルの脳みそしか持ち得ていないのに対し、妖精さんは現代の技術の何万歩も先を行くバチクソ高い知能を持っています。
そのため、妖精さんは一晩で家具、発電施設、タイムマシーン、宗教、歩くチキンなどの高度な文明品を作ることができ、旧人類に貢献をします。
一方で、楽しいこととお菓子にしか興味を示さず、楽しいことを見つけては急速に発展、拡大し、数日で飽きて全てを放棄することを繰り返します。
旧人類に懐いては楽しいことを見つけ、バチクソ出鱈目な騒動を起こしては数日後に居なくなる破天荒な生態系をしています。

普通であれば、そんな急速な発展と退散を繰り返していたら瞬時に滅亡しそうな妖精さんですが、生命力はバチクソ高く、何も食べずとも死にません。
また楽しいことがあれば勝手に増殖していくため、繁殖力もすさまじいのです。

そんな出鱈目で可愛い妖精さんですが、一つ大きな欠点があります。

それは設定が意味不明すぎることです。

そもそも「人類は衰退しました。」の世界に妖精さんは実在しません。
そして「人類は衰退しました。」の世界に人類は一人を除いて残っていません。
「人類は衰退しました。」において存在しているのは、旧人類と呼ばれる”人類の真似をしている妖精"だけなのです。
この時点でバチクソに意味が分かりません。

事の始まりは21世紀に人類と妖精が出会ったことから始まりました。
妖精は異世界から現れた魂以下の存在でしたが、人類に憧れた結果具現化をしました。
そして妖精は何事も叶えることのできる、"妖精の魔法"を使い、人類を発展へと導きました。
しかし、人類は宇宙がバチクソに無意味であることに絶望し衰退してしまいました。
そこで妖精が人類を模倣した結果生まれたのが”妖精人類"なのです。
やっぱりバチクソに意味が分かりません。

妖精人類は人類を模倣するために大きな代償を払いました。
それは"妖精の魔法"の放棄です。
幻想を抱かず人類として生きるということは妖精の魔法を捨てることと同義なのです。
そしてこの放棄された"妖精の魔法"こそが妖精さんなのです。
そのため、妖精さんは実在せず、放棄された"妖精の魔法"が周囲の物と結びつくことで妖精さんに見えるのです。

妖精さんの存在理由は楽しい世界を作ることです。
夢のないバチクソ冷えた宇宙に対して、万物に命を与えて妖精さんが出鱈目をすることで万物を楽しいことに変換することで対抗しているのです。
最後まで言ってもバチクソに意味不明です。

そんな奇跡的な可愛さとバチクソに意味不明な設定を持つキャラクターが妖精さんなのです。

わたしちゃん可愛すぎんか?





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