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【永久保存版】ポーカーチェイス ヘッズアップ攻略

今回は、私がNash ICM Calcuratorで作製した、ポーカーチェイスで使えるヘッズアップ(HU)のPoF表を、こちらでも改めて公開いたします。


はじめに

ポーカーチェイスをやっているみなさん、HUは得意ですか?
ランク戦だと、残り2人になるころにはスタックも浅くなり、いいハンドを待つうちに気が付いたら負けていた…なんてことも多いかもしれません。

このようなスタックの浅いHUでは、プッシュオアフォールド(PoF)という、Push(オールイン)もしくはFoldのどちらかのアクションをする戦略が簡易的かつ非常に有効です。

今回お伝えするPoF表は、数学的に裏打ちされたNash均衡というものをもとに製作しています。
そのため、これを覚えてその通りにアクションを実行するだけでも、成績が向上する事間違いなしです!

それでは、早速見ていきましょう!

HU PoF表と使い方

こちらが、ポーカーチェイスのランク戦、シーズンマッチ、トーナメントのHUで使えるPoF表になります。

HU PoF表

使い方を詳しく解説していきます。

まず、ブラインド、アンティを含めたエフェクティブスタック(ES:HUではスタックサイズの小さい方のスタックのこと)を計算します。

次に、自身がSBの場合、Pusherの表(表の上側)を参照し、ハンドの数値がESよりも大きければオールイン、小さければフォールドします。
自身がBBの場合は、Callerの表(表の下側)を参照し、SBのオールインに対して、ハンドの数値がESよりも大きければコール、小さければフォールドします。

これだけだと分かりづらいと思うので、例を2つお示しします!

例1. 自身がSBの場合

例1の状況でESを計算すると、
SBの所持スタックは、30.6+0.5(SB)+0.25(アンティ)=31.35 (bb)
BBの所持スタックは、10.3+1(BB)+0.25(アンティ)=11.55 (bb)
であり、ESはこの2つの小さいほう、つまり、11.55となります。

Pusherの表:赤く示したA4oの数値は20+であることが分かる

ここで、Pusherの表でA4oの数値を確認すると、20+(20以上)となっており、ESの11.55よりも大きいため、SBはオールインすることができます!

例2. 自身がBBの場合

例2の状況では、同様にESを計算すると、
SBの所持スタックは、12.1+0.5+0.25=12.85 (bb)
BBの所持スタックは、28.8+1+0.25=30.25 (bb)
であり、ESは12.85です。

Callerの表:赤く示したJ3oの数値は6.5であることが分かる

今回は自身がBBなので、Caller側の表でJ3oの表を確認すると、6.5でした。
これはESの12.85よりも小さい数値であるため、仮にSBがオールインしてきた場合、BBはこのハンドではコールすることはできません!

注意事項

本PoF表は試合の前/後に参照することを意図して作ったものです。使用にあたっては、ポーカーチェイスの利用規則をよく確認してください。本PoF表を用いて生じたいかなるトラブルについて、私は責任を負いかねます。

本PoF表は、Nash ICM Calculator(Nash ICM Calculator - HoldemResources.net)を使って、20bbから0.5bbずつESを小さくし、初めてPush/Callが可能になるESをまとめたものです。
アンティの設定は0.25 bbですので、それ以外のHUではこの表をそのまま用いることはできません。

ハンドの中には、x bbではPUできるが、y bbだとPUできなくなり、z bbだと再びPUできるようになる(x>y>z)といったものがいくつか存在しますが、簡略化のため、それらは表には記載しないことにしました。ただ、そういったハンドもPUできなくなる区間もわずかなため、影響は小さいはずです。

今回お示ししたPoF表は、唯一にして絶対の正解であるなどということはありません。
相手のPushやCallレンジによって最適なPoFレンジも変わりますし、そもそもNash ICM Calcuratorで出力された結果がNash均衡の1組にすぎない可能性も高いです。
リンプやオープンを採用したほうがEVは高くなる可能性もありますし、BBはそれらに対して今回のPoF表をそのまま適用することはできません。

最後に

最後までお読みいただきありがとうございました。

ポーカーチェイスのHUのPoF戦略は非常に強力ですので、表を保存し、何回も復習して覚えてみてはいかがでしょうか?
特に、今までHUで降りすぎていた…という方はこれを勉強するだけで劇的に成績が良くなると確信しています。

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