【2024J1⑩vs鹿島レビュー】鹿島られる。
1ー2で負け。
昨シーズンのホーム鹿島戦は個人的ベストゲームだったので、今節も「去年くらいできるやろ」と余裕をぶっこいてての敗戦でショック万吉(※)
そらまぁ、監督が岩政→ポポビッチに変わったので戦術も変わるのは当たり前で、より鹿島らしさが今年のポポビッチ鹿島に感じられました。鹿島五段階活用を久しぶり見ることができました。
坂本が3戦連続ゴールとゴールゲッターになりつつあるのが良い方向に向かっていますが、三浦弦太の負傷交代がめちゃくちゃ心配です。どれくらいの怪我か現時点(4/30)でのリリースや報道は出ていません。
それでは、何が良くて・何が悪かったのか、何ができて・何ができなかったのか、何を継続して・何を改善すべきかをレビューしていきたいと思います。
1.ガンバのゲームプラン【ボール保持時】
1−1スタメン
ガンバの前線は左WG坂本・右WGウェルトン、トップ下に山田がスタメンに復帰し宇佐美が頂点です。
鹿島はチャヴリッチがベンチに。鳥栖戦では鹿島は左サイドからチャンスを作られていたので、ガンバもチャヴリッチ・濃野に対し坂本・黒川で優位性を取ろうとした配置でスタートしました。しかし、ポヤ将の目論見は外れてしまいました。
途中から出てきたチャヴリッチは左WGに入りました。ポポビッチはチャヴリッチの守備力を考慮して、推進力のある黒川よりドリブルを得意としない福岡のサイドに配置したと思います。
1−2ゲームプラン【ボール保持時・前進】
ガンバは鹿島の【4−2−4】ハイプレスに対してボール繋いで前進するプランを立てました。
ガンバは初期配置のままでは鹿島のプレスにハマってしますので、鈴木徳真が列落ちをし、黒川を一列あげて左ルートから前進をオーガナイズします。
ガンバは5レーン選手を配置し、鹿島の4バックに対して数的優位を保ちます。ガンバのボールの出口は樋口と濃野の間で黒川、ハーフレーンの坂本です。鈴木が樋口をピン留めし、黒川がフリーになることができます。そして、黒川に鹿島左SBの濃野が出れば坂本がフリー、濃野が坂本をマークすれば黒川がフリーになる立ち位置で、常に後出しジャンケンができました。ただ、鹿島のプレスバックと横ズレが速いのでガンバは前進できない状況もありました。
前半7分には中谷からハーフレーンの坂本にボールを繋ぎ、鈴木・黒川・宇佐美・坂本で左サイドを突破し、黒川が角度のない位置からシュートでフニッシュ。サイドで三角形・ひし形をうまく作ることができました。
右サイドでは大外レーンにウェルトンが立ち、左サイドで前進し右サイドへ展開。大外のウェルトンにボールを届け、岸本がインナーラップでウェルトンが勝負しやすい状況をクリエイトしていました。
ガンバの同点ゴールは、大外レーンのウェルトンにダワンがサイドチェンジで届けたところからスタート。鹿島右SBの安西との1対1で抜け出し、デュエルでのこぼれ球に反応し坂本へセンタリング。坂本が落ち着いてゴールに左足で流し込みました。
1−3ガンバのプラン【ボール保持時・ファイナルサード】
ミドルサードまで後出しジャンケンで前進したら、次は鹿島DFラインをどのように突破(崩す)かです。
ガンバは準備したのは【チャンネルラン】です。4バックの鹿島のCBとSBの間からポケットにランし、ボール引き出すことで4バックの秩序を崩す作戦を活用しました。
宇佐美や坂本がポケットをとっても鹿島の守備がよいのか、ポケットを取った後のガンバの攻撃が稚拙なのかわかりませんが、決定機は作れませんでした。
ポケットとる→黒川へ落とす→ファーへふんわりクロス→ダワンのヘッドでゴールを取れそうな気がするのですが・・・。
2.ガンバのプラン【ボール非保持時】
ガンバは【4−4−2】のミドルプレスで構える守備である程度相手CBにもたせて、宇佐美が守備のスイッチ役になっていました。この守備はここ数試合で定番化してきていて、高い位置から相手にプレスをかけるハイプレスは一旦おやすみしています。これは相手のサッカーへの対策なのか、連戦のためハイプレスをやめたのは分かりません。
鹿島戦では宇佐美のプレス開始の位置が少し低いように感じました。そのため相手CBが高いでプレーしていたように思います。できればセンターサークルの少し前からプレスを始めれば、ガンバ最終ラインをもっと高くできるので、相手の裏抜けも難しくできたはずです。
前半の失点は酷いものでした。知念にフリーでガンバ陣内からボールを蹴らせる。岸本が仲間を視界に入れれず完全に背中を取られる。2つのエラーが重なる安い失点です。
PSMの広島戦でも知念の位置からフリーでボールを蹴られ失点をしています。ここはめちゃくちゃ改善しなければなりません。
2失点めは、三浦がヘディングでクリアできずSB裏までボールが流れてしまって失点。この失点は崩されたわけではありませんが、エラーが出てしましました。
3.鹿島る
ポポビッチ監督になり以前の鹿島のようなサッカーでした。やりたいサッカーがポポビッチ監督にありそうですが、鹿島の伝統のプレイモデルに合わせているように思います。
球際・裏抜け・スライド・プレスバック・サイド攻撃、これらを90分間強度を保ちながら徹底する。
これぞ鹿島る。
そして、終盤リードしていればゆっくりプレー・コーナーでキープ。遅延行為でガンバサポに野次られたGK早川はニヤニヤ。
まさに鹿島る。
4.まとめ
それでは、まとめです。
さて、ホーム無敗は鹿島に終わらせられました。しかし、試合は続きます。連戦終了まであと2試合、福岡(A)と大阪ダービー(H)です。負けて9位まで順位を落としましたが、首位とは勝ち点4しか離れていません。福岡とダービーは勝利しかありません。
ガンバれ!ガンバ大阪!!
ではでは~
5.おまけ
【きょうのできごとなどなど】
●強打した弁慶がやっと完治したで。
●U23はオリンピック行けるかな〜。今日準決勝やで。
●3連休もう終わりやん。
●明日から仕事か〜。だれか代わりに行って〜。