【J1⑱vs鹿島レビュー】改善のリピート
はじめに
鹿島相手に2−1を勝利をおさめたガンバは、リーグ戦4連勝⚽⚽⚽⚽
ルヴァン杯のダービーにも勝利し5連勝です!!(天皇杯は🤫)
ガンバサポのみなさんは最高の週末をお過ごしかと思います。
しかも、あの鹿島相手にジェバリとネタラヴィ、さらに肩を負傷した佐藤瑶大を欠いても完勝することができました!
思い起こせば、第10節の鹿島(A)からの5連敗のときにはポヤトス監督の解任を覚悟しました。(わたくしは一貫して継続を主張してきましたが)
しかし、選手たちと強化部はポヤトス監督のサッカーを信じ改善をし続け、公式戦5連勝(天皇杯は🤫)となりました。
どこにスペースがあるのか
さて、ポヤトス監督が常々言っているのは、
①どこにスペースがあるのかの認識
②オーガナイズ(立ち位置)を組みながらどこにスペースがあるのか
この2つです。
1つめは、スカウティングをもとに相手の守備時の配置を分析したホワイトボード上のスペース。
2つめは、実際の試合でボールと人を動かしながらできた(作る)スペースです。
鹿島戦では、この2つのスペースを認識することができたことにより完全に試合を支配することができました。
スペースの認識からの得点
鹿島の守備時は4−4−2です。
自陣で4−4のブロックを組みます。セレッソと同じような守備ブロックです。この2チームの守備時のスペースはサイドハーフとサイドバックの間です。
試合後のポヤトス監督や山本悠樹のコメントで、スカウティングで鹿島はここにスペースができると語っていました。そして練習でこのスペースを活用するトレーニングをしていたようです。
「上記1」のスペースですね(ホワイトボード上のスペース)
ガンバ大外レーンの選手(倉田・アラーノ)を鹿島のSBとSHどちらがマークをするのかが曖昧な立ち位置(オーガナイズ)です。さらにダワンと石毛がハーフスペースにオーガナイズしているのが絶妙ですね。
そして、上記1+上記2が合わさったのが前半の2つのゴールです。
前半15分。
福岡→ダワン→三浦→福岡→ダワン→三浦。
無理な縦パスをつけずに、リピートパスでやり直しをしています。
そして、三浦から山本へ縦パス。
山本から左サイドの黒川へ展開。倉田が大外レーンで広瀬を引き付けるている間に石毛がハーフスペースに走り込むことで、鹿島の4人を局地集中させました。
そして、黒川と石毛がワンツーをし黒川が右足でゴール。
ホワイトボード上のスペースと、ボールを動かしオーガナイズ(立ち位置)しながらスペースを活用できた素晴らしいゴールです。
倉田・石毛・宇佐美・アラーノ・ダワンの立ち位置が抜群なのも上の画像からもわかると思います。
また、ダワンがファーサイドに立ち位置を取っているにも注目です。ここへのオーガナイズは2点目のゴールにも繋がっています。これは事前のスカウティングで準備していたのでしょう。
このゴール以外にも良い場面がいくつかありました。
前半10分
東口→福岡→三浦→半田→三浦→半田→東口→福岡→半田→三浦→福岡→三浦→半田(右アウトサイドパス)→福岡→黒川(クロス)→宇佐美→倉田シュート
東口・福岡・三浦・半田でリピートパスを繰り返し、チーム全体で前進することができました。右サイドでリピートパスを繰り返すことで鹿島の守備網を右サイドの寄せることで、黒川がフリーでボールを運びクロスを上げることができました。
前半11分
黒川(引き付けてパス)→山本(ネタラヴィターン)→ダワン→山本→ダワン(リピートパスで相手DFをひきつける)→山本→半田(クロス)→倉田(中央へ折返し)→アラーノ(こぼれ球守備)
山本悠樹がネタラヴィターンで鈴木優磨をかわして前進。ダワンとリピートをしながら前進。このときダワンに相手DFが寄せてくるので大外で半田がフリーでクロスを上げることができました。
リピートパスの良い点をいくつか発見できました。
・急がず攻撃のやり直し
・チーム全体で前進(同じ車両で)
・相手DFを集めることができスペースを作れる
ポヤトス監督がロンドで何度も「リピート」と言っていたのが納得です。
前半33分(2点目)
黒川(鹿島のロングパス回収)→山本(前進)→食野(バックパス)→黒川→山本→三浦→福岡→三浦→半田→福岡→東口(右サイドに少しハマり気味のパス)→半田(ドリブルで前進)→ダワン→宇佐美(リピート)→ダワン(左サイドへパス)→食野→(オーバーラップ)黒川(右ナナメ後ろ)→山本(左ナナメ前)→黒川(クロス)→ダワン(ゴール)
18本のパスを鹿島に一度もさわらせることなく、チーム全体で急がずボールをつなぎビューティフルゴール
素晴らしいの一言。
前半40分
東口(こぼれ球回収)東口(左サイドスペースへ)→黒川(右ナナメ前)→山本(左ナナメ前)→食野(右ナナメ後ろ)→黒川(左ナナメ前)→山本(並行パス)→食野(ハーフスペースへラン)(ドリブル)→宇佐美
パスがナナメ、ナナメにつながる躍動感のある展開でした。
改善のリピート
結果が出ていない中でもポヤトス監督は「改善していく」と何度もコメントしていました。
試合で出た課題を一つずつ丁寧に改善してきたことが、完勝の鹿島戦やリーグ4連勝につながりました。
改善できた点
・球際の強度
・ボールを動かしながらのオーガナイズ(立ち位置)
・リピートパス
・相手を引き付けてパス
・チーム全体(同じ車両)で前進
・両サイドバックの攻撃参加
選手もポヤトス監督のサッカーが体に馴染んできて、考えすぎずにスムーズに立ち位置を取れるようになっているように思えます。
さいごに
山本悠樹は「いいサッカーをしてくれる監督と出会えて良かった」と話しています。
なんとまぁ、監督冥利につきることを言ってくれるのでしょう。
わたしもいいサッカーをしてくれる監督を連れてきて、結果が出なくても我慢したガンバ強化部に感謝しています。
7月は横浜FC・京都・柏の3試合です。順位の近い相手に勝ちを重ね、7連勝といきましょう!!
超長駄文に最後までお付き合いいただきありがとうございます。
ガンバれ、ガンバ大阪!!
ではでは~