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【J1㉓vs横浜FMレビュー】めっちゃピンチになるとこ、わーきー!!


はじめに

リーグ戦約3ヶ月ぶりの敗戦です。
パナスタでマリノスに負けて以来、9試合ぶりの負け。
後半20分にマリノスのエイベルが退場しまたが得点を奪えず、1−2のまま試合終了。
サンドバッグでもタコ殴りでもなく、昨季王者に対してがっぷり四つの一戦でした。

んー。
久しぶりの敗戦は、やっぱりめっちゃ悔しい。

昨季までのサンドバッグ・ガンバなら「失点も時間の問題やろな的」なメンタルでしたが、今節はマリノス保持・ガンバ保持の両方の時間があり見応えがありました。

それでは、試合内容を振り返りましょう。

めっちゃピンチになるとこ、わーきー!!

マリノス戦のスタメンです。

マリノス戦スタメン

前節からは、出場停止の黒川が先発に復帰し、石毛→食野、高尾→クォンギョンウォン。
最終ラインは右から福岡、三浦、クォンギョンウォン、黒川の並びです。
右SBには本職でない福岡が先発で、マリノスの左WGエイベル対策とのこと。ポヤトス監督は、福岡>高尾(守備力)と捉えているようですね。

ガンバの守備についてです。
ガンバのボール非保持のときは4−4−2です。ポヤトス監督は、ゾーンディフェンスを採用しています。
守備のスイッチ役は、前線のジェバリと山本です。相手CBに対してプレスをかけることが守備の合図です。
中盤の4は左から、アラーノ・ダワン・ネタラヴィ・食野の並びが基本となります。

前半34分失点。
ネタラヴィ(アンカー)の脇(横のスペース)を使われてしましました。この場面ではガンバの守備ラインが乱れていました。

乱れた守備ラインから失点

・食野が大外の西村に食いつき、守備網が広がる。
・ダワンが持ち場(ハーフレーン)を離れてエウベルにプレス。
・ネタラヴィ脇にスペースを与え、喜田がフリーになる。
・CB佐藤は喜田への対応ではなく、Aロペスに対応し内を締める。
・喜田にフリーでシュートを打たれ失点。

サッカーでめっちゃピンチになるとこ、わーきー!!

→(意訳)サッカーにおいてアンカーの両脇のスペースで相手をフリーにさせると失点するリスクが高まること。

吉本新喜劇の「ちくびドリル」こと吉田裕にツッコまれそうなくらい、アンカー脇を自由に使わせると失点に繋がります。

失点シーンは、複数の選手が持ち場を離れて守備に出たため守備網が乱れてしましまいました。

シーズン序盤は、ネタラヴィの脇を相手にかなり使われていましたが、連勝中はあまり使われることがなかったとように思います。その点は、ポヤトス監督が常々言っている「改善」のたまものでしょう。
この失点シーンも、改善が得意のチームポヤトスはすぐさま対応してくれるでしょう。

プレスの出口は東口から

ポヤトス・ガンバのコンセプトは、次の2点と思います。
・スペースをオーガナイズ(良い立ち位置を取る)すること。
・前向きの選手にボールを届けること。

ボールを保持するガンバには、積極的に前からプレスをかけるチームが多いです。
ボールを保持しながらハイプレスを回避するにはボールの出口、つまりフリーの選手を作ってボールを届けることです。

前節の川崎戦のレビューでは、相手のプレス圧に負けて東口からアバウトなロングキックが気になると書きました。

マリノス戦では見事に改善されていました。
ガンバの試合をよく見ているサポーターの方はご存知だと思いますが、これって以前はできていたことですよね。

出口は複数あります。
前半14分東口→ジェバリ ジェバリ→前向きの山本へ。

東口→ジェバリ

前半22分 東口→前向きの黒川 黒川→最前線のジェバリへ縦パス

東口→黒川

前半42分 東口→アラーノ アラーノ→前向きのダワン

東口→アラーノ

このオーガナイズがが同点ゴールに。

東口→アラーノから同点ゴール

チームコンセプトとしてセンターサークル脇に出口を設定してたガンバ。
ボールが繋がりませんでしたが、前半35分頃にも東口からセンターサークル脇の山本を狙ったパスもあしました。

東口からアラーノへミドルパス!!
黒川からズバッと山本への縦パス!!
山本のファンタスティック・ターンからのおしゃれスルーパス!!
食野の切り返しから左足でゴール!!

これだけでチケット代の価値ありますわ。

東口のキック精度・パス精度が昨シーズンから数段上がっているように思えます。これもポヤトス監督のもと日々の練習の成果でしょう。年齢を重ねても努力を重ね成長している東口はさすがです。

これだけ、クリーンに東口がボールを味方に届けられるのはマリノスの前線からのプレスがGKまで行かないという設定が功を奏した感じです。
また、マリノスの前線からプレスは単騎プレスの場面が多く、前3人が連動してプレスをかけることがほぼありませんでした。

引かれたブロックを崩壊せよ

前半を1−1で終え、後半にマリノスはPKで追加点。
しかし後半20分にエウベルが警告2枚で退場し、残り時間はマリノスが4−4のブロックを敷いてガンバがボールを保持し続ける展開に。

4−4や5−4で引かれた相手を崩すのはマンチェスター・シティでも難しいです。

武蔵が投入されて、武蔵とジェバリの2トップに変更。
最前線に武蔵、少し下がりめのジェバリがボールを引き出す動きを繰り返していました。

ジェバリは相手CBとSBの間のスペース(ハーフスペース)に立ち位置を取り、ポケットにランを何度か繰り返していましが、そこにボールを届けることができませんでした。

引いた相手の攻略は次の3点かと思います。
・ポケットへの侵入
・ファーサイドへのクロス
・押し込んでのバイタルエリア

引いたブロックの攻略

この3つが効果的だとジェバリはわかっていましたが、ガンバはチームとして共有することができませんでした。

次戦の湘南はハイプレスと5−3−2や5−4−1のブロックを採用しているチームです。
ジェバリの動きをヒントにさらなる改善を期待しています。

おわりに

PKに関してたくさんの議論がでた試合でした。
わたくしも、やり直し時にマリノスの複数の選手がPA内に侵入している件は納得いっていません。

また、PKを与えた佐藤の対応も疑問が残ります。
福岡がエウベルに対応していた中で、佐藤が加勢しダブルチームでボールを奪いに行きました。

チャレンジ&カバーのセオリーなら、、、
①福岡がアタック【チャレンジ】
②相手からボールが離れる
③佐藤がボールをハント【カバー】
だったと思いますが、みなさんはどのように読み解くでしょうか??

さてさて、次戦の湘南戦は8/19パナスタでGAMBA EXPOです。
8月のホーム開催は湘南戦だけです。

9試合ぶりの敗戦となりましたが、内容は下降していません。改善を積み重ね、チーム・選手ともに成長しています。
まだまだ成長してほしいサブメンバーがいるのはいるんですが、どこかのタイミングで爆発するのを期待しています。

今は成長痛で思い切ってプレイできないと思っておきます。笑
(わたしも中2のとき成長痛で膝がめっちゃ痛かったです)

ガンバれ!ガンバ大阪!!
ではでは~


 



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