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【2024J1第34節vs川崎(A)レビュー】流れを変えたのは元ガンバの77番。


1.はじめに

 前節(10/6)の劇的ロスタイム逆転勝ちから中12日。休養たっぷりのガンバは等々力に乗り込んでの川崎との一戦です。

 さらっと始めていますが、このレビューを書いているのは11月3日・文化の日。ガンバは川崎・名古屋・マリノス(天皇杯準決勝)を戦い終わっています。

 わたくしのレビュー作成の戦いは今始まったばかり。Jリーグのレビューを基本としておりますので、川崎・名古屋戦のレビューを休日の2日を使って書き上げることを、ここに誓います。(誰に何を誓ってるねん)

 完全にわたくしの趣味で書き始めたレビューでございます。ですから、「次の試合までにレビューを投稿するんや!」というノルマに追われずガンバってまいりますので、今節もお付き合いくださいませ。

2.スタメン

川崎戦スタメン

 ガンバは前節よりスタメンを4人変更。岸本→半田、美藤→鈴木、山田→宇佐美、福田→ウェルトン。ポヤトス監督はスタメンをがっちり固定するのではなく、選手のコンディションやゲームプランによってスタメンを決めている印象です。

 ただ、一森・中谷・福岡・黒川の4人は外すことができないスカッドとなっています。鈴木徳真もチームの柱となって出ずっぱりでしたが、美藤倫の急成長によりベンチで休養を取ることができています。

 一方の川崎は、前半戦の対戦で苦しめられた右SBの瀬川を今節も起用してきました。鬼木監督に良い記憶が残っていたのでしょう。

3.レビュー

  キックオフ直後からガンバが用意してきたプランを実行します。キックオフのボールをCB福岡が左WGのウェルトンへロングパス。

 ガンバのスローインから黒川がクロスを送り、流れたボールを半田が拾い再びガンバの攻撃。山下がSBをピン留めし、背後の守備に難があるマルシーニョの背中のスペースを半田が狙いました。ダワンは半田を使わず、ライン間でフリーになった坂本を選択。坂本がターンをしてドリブルシュート。CKを獲得しました。

 川崎は大外レーン(半田)とハーフレーン(坂本)の2つのスペースを与えてしまっています。ここが今シーズン川崎が苦しんでいるポイントはでしょうか。

 そして、この試合では坂本を中盤とDFラインの間で自由にさせすぎていました。

ライン間でボールをもらう坂本

  前半3分。福岡が自陣深くからウェルトンをめがけてロングパスを送ります。相手SBに弾かれますが、これも準備してきたプラン。宇佐美・坂本がセカンドボール回収隊として前向きに待ち構えています。回収隊の宇佐美がクリーンに回収し川崎陣内で2次攻撃スタート。

セカンドボール回収隊の宇佐美・坂本

 ガンバは川崎2トップによるハイプレスを回避するための出口として、深い位置でのウェルトンを設定。そして、2次攻撃をしかけるためのセカンドボール回収隊も配備していました。

 川崎はシステムを以前の【4−3−3】からここ最近は【4−4−2】に変更してから前プレ&デュエル志向になった印象があります。
 川崎の全盛期は「止める・はずす」で球際を作らないサッカーでした。しかし、今シーズンは怪我人続出のため思ったように勝ち点が積み上げられない中、システム変更に伴いプレイモデルもマイナーチェンジしたように思います。

 しかし、上記しましたが、「前には行くけど、中盤とDFラインの間にスペースあり」って感じです。失点につながる場面もこのスペースを坂本に使われガンバの前進を許してしまします。

川崎の失点につながる前進

 坂本のドリブルで前進したガンバは、右サイドの大外で山下が時間を作りチーム全体の押し上げを待ちます。半田が高い位置を取りDFラインの背後をつくランニング。そこにピンポイントで鈴木がボールを落とし、半田のクロスをウェルトンが流し込んでガンバが先制。見事な崩しでした。

ガンバの先制点

 ウェルトンが怪我で途中交代しますが、前半40分ころまではガンバのペースで試合が進みました。
 というのも、川崎のプレスのまずさにあります。
 ●2トップ&ダブルボランチで前プレを掛けるのでライン間にスペース。
 ●ボランチがライン間を気にしてステイすると、鈴木徳真がフリー。
 この悪循環でガンバは川崎陣内に前進することができていました。

 潮目が変わったのは、山本悠樹の立ち位置です。
 それまではCB2人+SBの3人でビルドアップをしていた川崎ですが、CB脇に山本悠樹が落ちてビルドアップ隊に。SBが高い位置を取りWGがハーフレーンに立ち位置を変えました。

山本悠樹の立ち位置

 川崎が立ち位置を変えたことにより、ガンバのサイドで2vs3の数的不利な状況に。
 また、途中出場の川崎のSH山内がここを使うのが上手く、大外でボールを持った山内は中央へのドリブルから逆サイドに展開しフリーのSBにボールを届けます。

 ポヤトス監督もそこを修正することがでませんでした。

 3バックのサイドCBがボールを運ぶのに対する守備(湘南など)に苦しんでいるガンバが、山本悠樹の立ち振舞いで思い起こされました。敵にすると厄介な元ガンバ戦士ですねー。。。

 で、ガンバの失点はCB丸山に対しノープレスでロングパスを出させてしまい、家長を中継しクロスからまたもや小林悠に決めれ同点で試合終了。

4.おわりに

 前半の終盤まではガンバが川崎に対し準備してきたものを存分に発揮できていました。宇佐美がフリーで打った2本のシュートが入れば勝てていたと思いますが、タラレバを言ってはいけません。

 中断期間にガンバは「DFラインの背後を取る」・「攻撃に人数をかける」ことを積み上げてきたと宇佐美キャプテンがインタビューで答えていました。たしかに、DFラインをブレイクするランが増えた印象があります。これは今後も継続してほしいところです。

 次はルヴァンカップ決勝に進出した名古屋です。
 ルヴァンカップ決勝とJリーグに日程が被るという摩訶不思議現象のため、名古屋戦はミッドウィークに変更させられました。

 連戦になりますが、リーグ戦のホームゲームは2試合。
 ガンバれ!ガンバ大阪!!
 ではでは~

 

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