【2024J1⑫大阪ダービー】したたかに。しなやかに。5年ぶりのダービー勝利!!
1.はじめに
ダービーの勝利ってこんなに気持ちいいもんでしたっけ?!もう最高すぎです!
そして、何といってもパナスタの雰囲気が最高すぎ。初めてのパナスタがダービーの方はガンバにハマったのではないでしょうか。いつでもパナスタにご来場くださいませ。みんなウェルカムでっせ。
では、ダービーのプレビューといきましょう。
ここでお知らせです。このプレビューは名古屋戦翌日(5/12)に書いております。あしからず。
2.プレスがはまらないガンバ
ダービーのスタメンは次の通りです。半田陸がオリンピック予選から復帰し即スタメンです。
試合開始からガンバは積極的に前へでました。とくに倉田秋のL.フェルナンデスを開始早々に削ったプレーはダービーは絶対に勝つんだという意気込みが伝わってきました。
しかし、序盤は【3−2−5】をベースにボールを前進させるセレッソにガンバのプレスは空転させられました。セレッソは、毎熊・鳥海・舩木ー田中・登里の【3−2】で2を経由してWGにボールを届けます。【3−2】で前進すると、前に5人いるのでガンバは数的不利になりレオ・セアラに仕事をさせてしまいます。
プレスがうまくいってない場面は次の画像です。宇佐美と坂本が背中でアンカーの田中と偽SBの登里を消しながら3CBにプレスを徐々にかけます。
坂本が毎熊に対して2度追いプレスをかけ、サイドにボールを誘導して奪えればよいのですが、毎熊にボールがでると倉田が遅れてプレスに出てしまうので田中にクリーンにボールを届けられてしまいます。
宇佐美と坂本が縦関係になりアンカーを牽制しつつ、【4−4−1−1】でハイラインかつコンパクトなブロックの守備が良いのではと思いながら試合をみていました。
また、ガンバはファイナルサードでボールを奪っても、セレッソの即時奪回プレスで低い位置でボールをロストし、セレッソのターンが連続しあまり良くない時間を過ごしました。また、セレッソの前からのプレスを嫌がって長いボールを蹴ってしまい、相手に回収されることが繰り返されました。
3.ターニングポイント
そんな中、ターニングポイントがガンバにありました。前半13分にウェルトンが足を痛めてピッチに座り込んだシーンです。ここからはわたくしの妄想ですが、ウェルトンは流れが悪いからわざと傷んだふりをしたのでは・・・。いわゆるマリーシアです。
ウェルトンの治療中に宇佐美が選手たちを呼び円陣を組みました。ここで守備の統一をした(構えてブロック)と、試合後のインタビューで宇佐美は話していました。
ブロックを構えるといっても低いラインで【4−4−2】といった具合でもないのが興味深いところでした。ガンバが構える=しっかりセットしてセレッソの前後を分断するプランでした。
上の画像は前半27分の得点に繋がった場面です。セレッソが経由する【3−2−5】の【2】を坂本とダワンで出口封鎖をすることで、【3】がボールの出しどころに困ってしまい、毎熊が鳥海を使ってやり直そうとしたところボールがずれてしまい宇佐美の足元へ。宇佐美のゴラッソにつながるミスをセレッソが犯してくれました。
セレッソは【3−2−5】の配置は整えるのがうまいのですが、出口が塞がれ前後が分断されたときのオーガナイズができていませんでした。3CB化でのやり直しの精度が低く、舩木からサイドの選手への後ろ向きになるハマるパスが散見されました。
そして、前後が分断されボールが前に届けられないとISHの香川と奥埜が落ちて前進のサポートをするため、レオ・セアラの周りに人がいなく攻撃に厚みがまったくありませんでした。
セレッソを攻略するには前後分断すればええんやで。とガンバは示したので今後セレッソと対戦するチームの道標となったと思います。
4.後半はガンバが試合を支配
攻守にわたり後半がガンバが試合を支配しました。ボールの保持率はセレッソに上回れましたが、攻守ともにガンバのペースでした。ピンチも88分の奥田のクロスから清武のヘディングくらいでした。
Jリーグの公式Xでもポストがあった67分からのガンバの分厚い攻撃にもみられるように、立ち位置をオーガナイズし相手を引き付けてパス、剥がす、展開、やりなおし、セカンドボール回収の連続。Xには巨大ロンドともポストされていました。
立ち位置のオーガナイズが正確に行われているかどうかの基準は、セカンドボールが回収できるか否かだと思います。この67分のシーンも鈴木徳真がボールを拾い、ガンバは同じ列車で前進。(CBが深いポジショであったのが少し気になりますが、そこは改善できるでしょう)
このシーンは黒川がポケットにドリブルで侵入しマイナスのクロスからCKの獲得で終結しました。ボールを動かす途中で奪われることもなくラストパスで終われたのも良かったと思います。もちろんゴールを奪うためにボールを保持しているので満点ではありませんが。
後半はボール非保持にはセレッソをファイナルサードまで前進させず(野球的に言うと3塁を踏ませない)、ボール保持時には、ウェルトンのカットインからの左足、坂本のボール奪取からの右足、宇佐美のボール奪取からにニアハイとチャンスは作れていました。複数得点こそできませんでしたが完勝といってよい内容で、5年ぶりのダービー勝利となりまし。
5.まとめ
坂本・半田が躍動し、中谷・福岡・一森がゴール前を締めてくれました。途中から出場した山下も守備でも持ち味のピードを活かし大奮闘。山下のプレーは気持ちが入っていて、一つ一つのプレーにスタジアムに火がつきます。そして選手・スタッフ・サポーターが一丸となって掴み取ったダービーの勝利はだだの1勝ではなく、大きな自信と確信を掴んだ1性となりました。
最後にわたくしが思う大阪ダービー観で締めくくりたいと思います。
古参サポのワタシ的には、この試合が始まる前の雰囲気はいつもと同じようなゴール裏。昔のようなバチバチ感はなく、淡々としている印象でした。ゴール裏のメンツも世代交代しただろうし、煽り合いでテンションを上げて殺伐とした攻撃性のある以前のものとは違いました。
以前なら、ガンバのセレッソを揶揄するチャント、セレッソの選手がピッチに入ってくればブーイング、セレッソのアンセムをかき消すくらいの大ブーイング。MINMIのアンセムにはわたくしも指笛を思いっきり吹いていました。MINMIはガンバのことめっちゃ嫌いになったやろうなと。
それがないのに少し物寂しさも感じながら、それでも相手を無駄に煽ったり攻撃してもいけないし、差別も暴力のないのが当然です。
ところが、試合が始まると倉田秋のアグレッシブな前プレとL.フェルナンデスを削るプレーで一気にダービー感が。選手のプレーに呼応してゴール裏もテンションが1段階アップ。
そして、終盤には選手を鼓舞するようにパナスタのメインスタンド・バックスタンド・反対のゴール裏(カテゴリー6)のサポーターも手拍子でガンバ選手に発破をかけパナスタ全体が1つになりました。これは本当に最高の雰囲気。
SNSをみるとたくさんの人がガンバの応援についてポストしていました。そのほとんどは高評価。チャントもコレオも最高でした。野球ファンの方が初めてパナスタに来てくれて、野球とサッカーの違いをポジティブにポストしてくれていたのは、めちゃくちゃ嬉しかったです。
さて、次節は名古屋。ダービー勝利の勢いに乗って連勝といきましょう!!
てか、名古屋戦1−0で勝ちました!笑
ガンバれ!ガンバ大阪!!
ではでは~