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【J1㉔vs湘南レビュー】いつもと違うインテリオール


はじめに

前節マリノス相手に9戦ぶりの敗戦したガンバは、仕切り直しのGAMBA EXPO湘南戦です。

結果は2−1の勝利!!
我らがキャプテン・宇佐美貴史もゴールゲット!

連敗しないガンバ。
今シーズンは5連敗なんてありましたが、今はそんな心配ございません。
メンバーが代わっても属人的なサッカーではなく、全員がポヤトス・ガンバの文脈でそれぞれの個性を発揮しております。

属人的なサッカーじゃないのが、ほんまに嬉しい☻

さて、前節より2人メンバーチェンジ。
左WGには宇佐美(←食野)、右SBに高尾(←三浦)。三浦が足の指の骨折で長期離脱のようです。
マリノス戦で右SBだった福岡が右CBに入ったスタメンは次のとおりです。

湘南戦スタメン

湘南プレス

湘南のは5−3−2の守備組織で、2トップと2シャドーでプレスをかけます。
ハイプレスの場合もあれば、ミドルプレスの場合もありますが、2トップが相手CBへのプレスが守備のスイッチです。

湘南プレス

2トップが狩り場にボールを誘導し、2シャドーとWB・CBが狩りをします。ボールを狩ったらショートカウンターでゴールをめざします。

湘南は前節の新潟戦での成功体験(ショートカウンターから得点)をもとに、ガンバにも同様のボールハントを準備していたと思います。

前半4分福岡が湘南プレスにあい、窮屈に縦パス。湘南田中にボールハントされドリブルからシュートを打たれました。
湘南は新潟戦同様のプレスでした。

ところが、どっこい。
優秀なチーム・ポヤトスは徐々に湘南プレスを無力状態に。
インテリオールの山本とダワンにポヤトスは湘南のプレス回避のタスクを与えました。

いつもと違うインテリオール

わたくしは現地観戦していました。
「ダワン、いつもより外に張ってるな〜」と思って試合を観ていました。

そこには明確な意図がありました。

山本悠樹の試合後コメントです。

「僕のサイド(ガンバの左)だと、康介君(小野瀬)が(プレス)に行く後ろからサイドに流れて、数的有利を作ろうと。そのために(左ウイングの)貴史くん(宇佐美)には中に入ってもらって。(左SBの黒川)圭介が浮くので、そこまで見えると一気にはがせるシーンが多かった。そこで相手にスタートを切らせなかったことが前半はすごくうまくいった。僕もダワンもサイドに流れることが多かった。引っかけられるとカウンターが怖かったけど、相手が出てくることができなくなっていたので、余裕を持って回すことができた」

【報知スポーツ】


インテリオールの立ち位置

ディエゴと福岡で横パス交換をしている間に黒川が高い位置を取ります。黒川は高い位置で湘南WBの畑をピン留め。
これにより小野瀬のプレスに連動して山本にプレスをかけれません。

また、宇佐美が小野瀬の横に立ち位置を取ることで、小野瀬プレスに迷いを生じさせます。
湘南のCB岡本も宇佐美が中途半端位置にいるので、思い切ってポジションを捨ててまでプレスに行けませんでした。
岡本がポジションを捨てて出ると、空いたスペースをジェバリに使われてしまいます。

CBどうしのパス交換の間に良い立ち位置(オーガナイズ)を取り、その後は後出しジャンケンで相手のプレスがかかっていない味方にボールを届けられることができていました。

鹿島戦同様の完璧な前半でした。

そして、前回のレビューでも書きましたが大事なことなので何度もいいます。

相手を分析し、選手に落とし込むチーム・ポヤトスは優秀すぎます。

ガンバ=宇佐美

そして、今節のハイライトは宇佐美のPKでのゴールです。

カウンターからアラーノからや山本へループパス。
山本がワンタッチでPA中央のジェバリでボレーパス。
山本のパスがキムミンテの手に当たり、VARにてPK判定。

ジェバリとアラーノの2人がPKの取り合いをしていました。
わたしは、「アラーノがゴリ押しでPK蹴らさせてもらうやろな〜」と観ていました。

そこに颯爽と貴公子のごとくレジスタ・ユーキ ヤマモトが登場。
「ダニ セイ。 タカシ イズ キッカー」

キッカーを任された宇佐美は冷静に、決めていた左上にボールを蹴り込みゴール!!

パナスタのボルテージが2段階以上あがり、宇佐美のチャントの音量が凄まじいものでした。

宇佐美のゴールは会場の雰囲気を変えます。
宇佐美のゴールはチームに好影響を与えます。
宇佐美のゴールはサポーターもチームメイトも求めています。

試合後のチームメイトのコメントです。

「僕は宇佐美くんのゴールが一番うれしい」(福田)

「一人の人間としての宇佐美くんも尊敬しているからこそ、点を獲ってくれて素直に嬉しかった」(食野)

「貴史はガンバの象徴。(中略)彼にとっても、チームにとってもポジティブな、、、ポジティブすぎるゴールでした」(東口)

「ガンバのエースは貴史くん。それは揺るぎない事実なので、僕も貴史くんに蹴って欲しいと思っていたし、他のみんなも同じ気持ちだったと思います。(中略)貴史くんが決めるゴールは他のどのゴールとも違う勝ちを持つ。何回も言いますけど、うちのエースなんで。」(黒川)

〈ガンバ大阪・定期便75〉宇佐美貴史!!!!!!!(高村美砂)

おわりに

これで、前半戦に4失点で負けた鹿島・湘南にリベンジできました。
残るチームは神戸。
最終節のホームでリベンジです。
だいぶ気が早いですが、神戸の初優勝をパナスタで阻止したいと企んでおります。

連敗しないガンバ。
リバウンドメンタリティで湘南に勝利。ここからまた連勝を積みかねていきましょう!

ガンバれ!ガンバ大阪!!
ではでは~


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