【2024J1⑭vsヴェルディレビュー】塩味には幅と深みを加えて味にアクセントを。
1.はじめに
林陵平さんの妻はガンバサポ。
ヴェルディ戦で獲得したのは勝ち点1とDAZNで解説された林陵平さんの妻が20年来のガンバサポでファンクラブに加入していること。何ともまぁ塩っぱい試合でしたが、林さん家の情報を手にしたので良しとしましょう。なお、ガンバが負けると奥さまの機嫌が悪いとのこと。ほんまもんのガンバサポやん。
それでは、0−0でシュート4本(枠内0)の塩っぱい試合のレビューをしていきましょう。ちなみに、前節のレビューでは、ウノゼロのガンバの試合は塩っぱくない!なんて書いてますが、ヴェルディ戦は塩味しかしなかったので、今節は撤回いたしますm(_ _)m
2.前半の序盤は塩っぱくない!
今節のスタメンです。
今節もウェルトン不在です。ネタ・ラヴィと食野が先発出場し、GKを含めた最終ラインは安定しているので変更なし。
今シーズンのガンバは基本的に2CBと2ボランチが【2−2】ビルドの形をとっています。SBが2CBと同じラインに立ち【2−4−4】となり両WGが同時に大外に張ることなく、どちらかのWGが大外に貼れば反対のWGはハーフレーンに立つことが多いです。以前のインタビューでも岸本が「WGが張るとバランスが悪いので内側を取りました」と話していました。
これはチームの約束ごととなっているかなと思います。ただ、ボールが左から右へ移動している間に、岸本は大外レーンに移動するのでバランスは悪くないと今シーズンのガンバをみていました。ただ、この試合で岸本が負傷交代したのがとても痛いです。
で、前半4分のシーンです。
このシーンはめっちゃ良くて、4バックの相手に5レーンに立つと相手困るよ。というペップ師匠がだいぶ前に言うてたやつです。
右WGの岸本までボールを届けましたが、やり直しで岸本から半田にバックパス。半田→中谷→福岡をつなぎ、福岡が少し持ち出してからヴェルディのSBとSHの間に黒川を走らせるスルーパス。前線でガンバの5人がヴェルディのDF4人に対して位置的優位・数的優位を取れていたので最終ラインをブレイクすることができました。
しかし、その後の食野のプレーに疑問が。ガンバが5人で前進し、黒川がボールを蹴るモーションに入った瞬間、なぜか食野はストップしました。ポケットを取りに行くべきだったと思います。
黒川から横パスをもらってカットインからシュート打ちたいのは、食野らしいと言えばらしいのですが、相手にダメージを与えるならばチャンネルランかと思います。ポケットが取れれば、ガンバが得意とする一番遅く着いた人がシュートのパターン(よくダワンがこれで決めていましたよね)に持って行けたと思うのですが。
立ち位置が良く、最終ラインをブレイクしてもシュートを誰がどこで打つかが整理されていのが総得点11点(リーグ最少)たる所以ではないでしょうか。ポヤトス監督には早急に改善するようお願いいたします。
前半の序盤は坂本にくさびのパスが良く入り、ポストプレーからガンバが前進することができていました。前半7分には坂本がターンをして前進し、食野へスルーパス。前半8分には下の画像のような形で前進することができていました。 中谷→半田→坂本(ポストプレー)→3人めの岸本
坂本が良いところは、サイズがないので相手を背負わず相手を外してポストプレーができるのが「大黒っぽい」と言われる所以だと思います。スタメンで出続けているのも納得です。
前半序盤のガンバがスムーズに前進できていたは、2ボランチが相手のFWとMFのライン間でフリーでボールを受けられていたからです。ヴェルディのプレスもヴェルディの2FWが縦関係になり、染野がダブルボランチの1枚をみる形を取っていたので、ガンバのCBの1枚がフリーとなりプレスの出口となっていました。
前半の途中からヴェルディは2CBに2FWでプレスをかけてきました。そのプレスに対して鈴木徳真やネタ・ラヴィが列落ちをしてプレス回避をし、ボールを前進させることができていました。鈴木徳真とネタ・ラヴィが自らの判断でプレス回避の回答を導き出せたのは、さすがやなと思いました。
DAZNで見直してみると前半は選手たちが工夫をして前進することできていたので、見直す前の印象とは全然違いました。生放送では冷静に見れていませんねー。
前進はできているものの、シュートが前半ロスタイムの宇佐美のFKのみとなれば塩っぽいのですね。チームとしてシュートブロックからのカウンターを避けるために、むやみにシュートを打たないでおこうという約束ごとがあるのかと勘ぐりたくなります。
3.シュートが少なくて塩っぽく・・・
前半の序盤はヴェルディの最終ラインをラン&スルーパスでブレイクできていたのですが、前半の中盤から山下投入の後半終盤までは足元でもらうばかりでガンバはシュートを打てませんでした。
山下の特徴であるスピードを生かしたランによりガンバの矢印がヴェルディのDFラインの裏に揃ったことで、山下のラインブレイクのランから後半41分の倉田のシュートで決定機を作ることができました。この倉田のシュートがヴェルディ戦の唯一の決定機というのが塩味を増しましたね。
半田は幅を取り、山下がSBとCB間をラインブレイクすることで深さをとることができ、シュートまで持ち込むことができました。幅と深さを取ればチャンスが作れるという基本に戻り、川崎戦では複数得点を期待しています。
4.おわり
ルヴァンカップがなぜかないガンバの連戦は、日曜日の川崎都の試合で終了。川崎は前節アウェイ鳥栖戦で2−5で敗戦。そしてアウェイ2連戦の川崎相手にその点で分があるガンバは、なんとか勝利をして連戦を終わりたいです。
ウェルトンと岸本がいないと幅を取っての出口がなくなるので、黒川・半田の両サイドバックが大外の高い位置を取るしかないかなーと思いますが、それをするとハイリスク&運動量増し増しになるのでワタシ的に好みではございません。
右WGにウェルトン復帰、左WGに中野なんてどうでしょうか。と、提案してレビューを終わります。今回も最後まで駄文にお付き合いいただきありがとうございました。
ガンバれ!ガンバおおさか!!
ではでは~