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【2024J1第28節vs福岡(H)レビュー】GAMBA EXPOはドロー。最後はやっぱり質。


1.はじめに

 リーグ戦、4試合連続引き分け。
 公式戦、3試合連続2失点(合計6失点)。
 副審の誤審。
 主審のファール見逃し。

 まいど、ガンバサポのみやもです。ネガティブワードを先に吐き出しました。8月の5試合で勝ち点10を積み上げなければタイトルが厳しいと思っていました。

 4試合で勝ち点4。

 8月のラストは大阪ダービー。たしかダービーの勝点は2倍のボーナスゲームやったはず。
 知らんけど。

 出だしからネガティブワードを吐露しましたが、決してガンバのチーム状況が悪い・守備崩壊・何がしたいか分からんってな感じではありません。ポヤトス監督の哲学である、「ボール持って主導権を握り、相手を押し込んでプレーする」は実践できています。

 それでは、アビスパ戦を振り返っていきましょう。

2.相手を押し込んでプレー

 まずは、スタメンです。

アビスパ戦スタメン

 ガンバは右SBに岸本が先発。松田陸は天皇杯と今節の2試合続けてベンチ外。神戸戦の前半に相手選手と接触した影響が出ているのでしょうか。一方のアビスパは5人メンバーチェンジ。

 アビスパは基本配置は【3−4−2−1】ですが、ガンバ戦でのボール非保持時は可変して【4−4−2】のゾーンディフェンスでした。

対ガンバZD

 アビスパは前節の新潟戦からボール非保持時の配置を改善。新潟戦は、1TOPのウェリントンが新潟の3枚に対しプレスをかけるも空転。好き放題に前進を許していました。

 ガンバ戦は【4−4−2】ゾーンディフェンスを採用。2TOPでプレスをかけ、サイドにボールを誘導しガンバのSBもしくはWGのところでボールを狩るプランに変更。サイドへのスライドを極力減らし前向きの守備をしようという意図がみられました。

 (あれ、いつもと違うやん)
 (5−2−2−1のはずやのに・・・)
 と、ガンバの選手が思ったのかはわかりませんが、アビスパ岩崎選手が中谷選手にめちゃくちゃプレスかけるし、2度追いで岸本選手にもプレスかけていました。

 そこで、ガンバは元々準備していたもの+臨機応変にビルドアップを変更。

ガンバの前進

 試合後の宇佐美選手のインタビューで、「前線をダイヤモンドに」「ライン間でうける」とコメント。これが準備していたプランです。

 これプラス、前半10分ころからダブルボランチの1人がCB間に落ちてビルドアップ隊に加わりました。これが臨機応変プラン。

 それでも福岡の守備はスピード・強度が高く、ガンバはCBからSBにボールは届けるもののそこから前進はうまくいかず、CBにボールを戻して前進のやり直し(リピート)の時間がつづきました。

 そこをポヤトス監督はハーフタイムに修正しました。
 アンカーが相手FWをひきつける→CBがドリブルで運ぶ→CBが相手SHをひきつける→SBへパス→ボランチでプレス回避→ライン間の宇佐美選手へ。

後半からの修正

 ボールと試合を支配する哲学を捨てず、選手たちが臨機応変に動き、ハーフタイムで指揮官の的確な修正で試合を優位に進めるガンバを見れるのは、めちゃくちゃ嬉しいです。

 このように、アビスパを押し込んだ中で後半3分に坂本一彩選手の同点ゴール。

ガンバ同点ゴール

 数的優位・位置的優位・質的優位の3コンボでゴール。同じ車両で前進し、フニッシュまでもっていけています。宇佐美選手のクロスが相手に弾かれても上の図のようにガンバはオーガナイズされているので、セカンドボールを回収しガンバのターンが続きます。

 ペップ本で「攻撃を続けるためにクロスをあげる」といったニュアンスのことを読んだ記憶があります。(記憶違いだったらすみません)

3.守備崩壊?

 さて、公式戦3試合連続2失点と冒頭に触れました。ガンバの守備は崩壊しているのでしょうか。崩壊とは過激な表現になっていますが、実際はどうなのでしょうか。

 守備崩壊の定義が難しいですが、3試合の失点場面を振り返って考えて見たいと思います。

【神戸戦】
①ビルドアップのミスによるカウンターからの失点
②SBが数的不利による戦術ミスによる失点

【天皇杯湘南戦】
①チャンネルランを気にし過ぎバイタルエリアを空けて失点
②WGがプレスをかけれずサイドで数的不利により失点

【アビスパ戦】
①3vs1の状況でドリブル突破されPKによる失点
②デザインされたコーナーキックから失点

 すみません。3試合の失点を振り返ってみて守備崩壊とまで言えるかわかりません。ただ、6失点しているのは事実でございます。

 中断明けからWGはハーフレーンに立ち、SBが高い位置の大外レーンに立つといったオーガナイズをポヤトス監督は採用しています。そのこころは、ゴール数が少ない・引いた相手をより押し込みたい、といったところでしょうか。

 前に人数をかける分、うしろの人数が担保されていない場面もあります。ワタクシ的に最終ラインは相手の人数+1で守りたいのですが、ガンバの試合を見ていると結構同数の場面があります。

 この6失点は、「バランスを崩してDFラインぐちゃぐちゃ」、「誰がプレスかけるか曖昧」、「傍観者ばっかり」ではいので、守備崩壊ではないとワタクシは思います。

 しかし、失点場面を振り返って改善が必要だと思いますし、改善できると思っています。

4.おわりに

 中2日で最後までタフに90分間戦ったガンバの選手には拍手です。

 3万4000人近く入ったパナスタは最高で、アビスパサポもたくさん来てくれて熱を帯びたスタジアムになっていました。

 試合後にはアビスパの宮選手、長谷部監督もパナスタについて言及してくれていました。こういうコメントを見るとパナスタをホームに持つガンバサポとしてはめっちゃ嬉しいですね。

 なんと、宮選手は豊中市(ガンバのホームタウン)出身で、小さい頃は万博に通うガンバサポだったそうです。

 さてさて、8月最後は大阪ダービー。
 ダービーは「勝つか勝つか」。言い訳は一切無用。ブサイクでもイケてなくも勝たなければなりません。わたくしも現地観戦で圧を送ります。

 ガンバれ!ガンバ大阪!!
 ではでは~



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