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ナツミの結婚前夜祭(後編)

ひとまず思い出話も終わり…
トウカが口火を切った…
「ユウキさん、その、芸能界に戻りませんか。
てゆうか、RPG8再結成しましょうよ‼️
みんな個別の活動もあるけど、
年に数回…ライブしてまたみんなで」

それぞれの道に行った私達だが、うまくいっているのはトウカとレンカだけだろう。
2人だって安泰じゃない…
すぐに新しい勢力がきて、また塗り変わる…
「私は…今の仕事があるから」

「ハッキリ聞きたいんだけどなんでそんなことしてるわけ❓」
アズサさんが棘のある口調で聞いてきた。
確かにユウキさんがソープ嬢となり1番被害を受けているのはアズサさんだ。
「うーん、ファンの方々ともっと深く繋がりたかったからなんだけど…アズに迷惑かけてるよね。ごめんなさい」
「いいから…その前口上…枕のし過ぎで
精神壊れてんじゃないの」
キツい言い方だが、みんなが心配していることだ。

「そんな風に言わないでほしいな…
ホントに楽しいの‼️私はソープ嬢になって
ホントによかったよ」
朗らかな笑顔に、トウカが泣き出した。

「ムリしてねぇか」
レンカが遠慮がちに聞く。
「ホントに楽しいの‼️お店の人たちも
スゴイプロフェッショナルで、毎日刺激がある。スゴイ世界‼️」

「職業に貴賤はない…ありきたりだけど
ユウキが納得してやっているなら
とやかく言うべきじゃないと思う」
ミズキさんが言い切る…アズサさんに対してと言うよりトウカに対して…

「もうさいいんじゃないかな…それより今日は
ナツちゃんのお祝いだからさぁ。ね」
ミサトさんが空気を変えようとする。

「みんなには迷惑をかけてることは本当にわかっています。理解してほしいなんて思っていない。だけど私は楽しんでやっている。
それだけは知っていてほしい」

     ▲ ▲ ▲ ▲

「ハルナ的には納得いった❓」
アズサとあたしはハシゴして飲んでる。
「納得はしないよ。あのマツモトって奴を
とっちめれば、ユウキもあたしらを信じてくれるって思ったけど」
「まだなにか隠してるよね」
「ソープ嬢が楽しいわけないじゃん。
社長かなぁ…なにか密約があるのかな」

「枕の過程でヤバイ事実を知っちゃったとか?」
「探ってやるさ。芸能界の闇なんざ
クソ喰らえだ。真実を突き止めてやるさ」
「暴露系としてやっていきますか‼️」

     ▲ ▲ ▲ ▲

「クソ!クソ!」
自宅に戻り、自作の官能小説を仕上げる…
許さないぞ!
オレはRPG8の未来を考えてやったんだ。
それがなんでオレが悪者になるんだよ!

許さない許さない許さない‼️
ユウキィ君の理解者は俺だけなのに!

それもこれも…金牛宮 昴のせいだ‼️
お前だけは絶対許さない。
ムクムクと勃起してきた…
すっかりコイツで抜くのが習慣になった。

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藤亀 堀之内守 紅鶴
ホントにありがとうございます😭 さらによい作品を作り還元していきたいと思います♪