NS嬢のカリスマ
今日は吉原で今勢いがある「ラファエル」
のランカー、ユズちゃんと食事をすることになった。
「それで外国人客ってどうなの?」
「全然紳士ですよ。正直日本のオッさんより
はるかに清潔ですよ」
「でもゴムはつけるのよね」
「こればかりは…でもホントお局たちですよ
外国人とヤッタ女と二輪ムリとか。
さっさと辞めてくんないかなぁ」
「老害に迷惑しているのはどこも同じねぇ」
「ミズホさんも吉原に戻ってきてくださいよぉ」
「私は川﨑でやっていくわ。どうしても
勝ちたい娘がいるの」
「麗菜ちゃんですか」
「知り合いなの」
「まさかァ!でも関東のソープ業界で
知らない人なんていませんよ。入った客がほとんど骨抜きにされてんすよ。あの娘は薬物だって入ったお客さんが言ってましたからね」
「確かにね、最近は太客たちが競うように
外出に連れ回して、今日は東北に行ってるわ」
「ヤバ‼️もう店なんか在籍しないで個人でやればいいのに」
「そこらへんが、のんびり屋さんというか
欲がない娘でね」
「なんか…ムカつきますね」
「あのフワフワした感じがオトコに刺さるんだと思う…」
「うわー絶対仲良くできないです」
「嬢としての能力はピカイチよ。あの昼行灯みたいな振る舞いも含めて底が知れない…
だからあの娘に勝つまでは…」
「ミズホさんはNS嬢のカリスマでいいと思うけどなー」
NS嬢のカリスマ...かつて私が「ラベンダー」時代に呼ばれた異名…
多くのお客様に愛され、あのタウンヘヴンで
グランプリまでとった。
しかし最近は客を失う一方だ。
年齢的な部分もあるだろう。
NSができないとわかってから変わるあの態度…
わかっている…
ホスピタリティを上げても
マッ◯技術をあげても
私に求められてるものはノースキンなのだ。
「今はSNS主流時代ですよ。自分たちに最適なハコで戦うべきですよー」
ユズちゃんの言っていることは正論だ。
実際私は川﨑と肌が合っていないことも
わかっている…
しかしあのトロピカルの中で戦いたい!
麗菜だけではない…
あのメンバーの中で頂点に立ちたいのだ。
▲ ▲ ▲ ▲
「米兵ですか?」
鷹月は星に呼ばれ、米兵8人のツアーを
依頼されてる話を聞いた。
「知事が乗り気なのよ。ホラ関西でイケイケだった元知事が今もテレビで言ってるじゃない」
「米兵の性処理に風俗を活用する話ですか」
「横須賀にきている若い米兵を招待して
モニタリングしたいって話が来てね」
「8人となると…」
「麗菜2、レオナ2、美月、花蓮、昴、水穂で割り振ってちょうだい」
了