私が逝かせてあげますね
このストーリーはこちらを読んでからに
してください。
※また本作は現連載中の時系列より
未来(2024年3月)のお話です。
マンゴーの香りのする入浴剤の入った湯は
なんとも南国に来たような気分だ。
「先生‼️霧山先生‼️」
「ああ、なんだね」
「どうですかこの入浴剤❓」
麗奈が濡れタオルで目元をマッサージしてくれている。
「マンゴーとは珍しいな。好きだったか?」
「あらやだ…忘れちゃったんですね!」
「はて」
マンゴー🥭?
「先生…マンゴーのジェラートと言ったら
わかります」
マンゴーのジェラート…
そうか…あの時のゲームの最中の!
「私、今でもマンゴーのスィーツを見ると
あの時の恥ずかしさを思い出すんです。
だから…先生にも今日のことをマンゴーの香りで包んであげようと思ってぇ」
そう囁き、タオルを取る
その表情はイタズラに満ちたわたしのかわいい
麗奈だ。
「さぁ。脚をあげてくださいな」
両足を湯船から出して、少し身体を浮かす。
私の分身が湯から浮き上がる…
「ふふ…もうおっきくなっちゃってぇ」
麗奈の唇がまず亀に優しくキスされ、
そして舌が柔らかく奉仕を始める…
「ああ麗奈…わたしの麗奈ぁ」
「ふふ私が先生を逝かせてあげますねぇ」
▲ ▲ ▲ ▲
ここ…トロピカルは大変壁が薄い…
なので隣がエキサイトすると
大体丸聞こえだ。
なぜこんな構造にしたかは
嬢同士を競わせるというかつてのシステムの
名残らしい…
「レオナ様ぁ…隣スゴイですなぁ」
「ああ、今日から来た人馬宮の新人だよ」
なかなかいい面構えをしていた…
しかし本名はレイナと言うのか…
あの気の強そうな顔、出稼ぎ嬢ではなく
鷹月統括の知り合いらしい
なので二輪もするそうだ。
是非ぐちゃぐちゃにしたいねぇ!
▲ ▲ ▲ ▲
「紫月ちゃんやっぱ飛びましたね」
おかげで、彼女目当てにやってきた
フリー客たちがカンカンであった。
鷹月もあらかじめトロピカルにいて、
入浴料の免除券を配り、希望する嬢に
優先的に入れるよう手配した。
想定していたことだが疲れた。
霧山氏には貸しができた。
夜の女に貸しを作るということが
どういうことか彼も百も承知だろう😉
「人馬宮の後任なんだけど頼める❓」
「りょーかいっす」
葉は元々出稼ぎ嬢で日本中の夜職界隈に
ネットワークを持っている。
彼女なしでは現在の人馬宮のシステムは
成り立たない。
「アンさんがため息ついてましたよ。
紫月ちゃんにだいぶ期待してたみたいっす」
「天蠍宮の後任❓」
「そうっすね。かなり気合い入れて
講習してました。あっしもあの娘は
菜っちゃんに匹敵するようなポテンシャルがあると見込んでました」
「そう…逃した魚は大きいようね」
「しっかし平さんが、従業員出口から出る
紫月ちゃんとお客さん見て、まるで映画だな
映える男女だから…絵になるって
笑ってましたよ」
確かに初日のくちあけで恋人といきなり
飛ぶソープ嬢なんて映画だな…
夜職女たちの憧れかもな…
了