シンシア・エリヴォ/春馬さんがおしえてくれたこと
2020.1.16-17 に2日間3公演でおこなわれた、「シンシア・エリヴォミュージカルコンサートfeaturingマシュー・モリソン&三浦春馬」について、ふりかえってみました。
まず、シンシアさんのやわらかさが出ていると思ったのでこの動画から。
いぜんにネスカフェのCMに使われたので、耳にされたかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
Killing Me Softly「やさしく歌って」
つぎは、このコンサートに臨んだ春馬さんの思いがつたわってくるような本人の投稿です。
上記は、春馬さんが連れて行って、みせてくれる世界を適切に表現されたことばだと思っています。
あの日から春馬さんを知れば知るほどに、すてきな触覚、独特の味わいを感じている。キラキラした彼の好奇心は、わたしを解放し、まだ知らないその先へといざなってくれるように思うのです。
シンシアさんと春馬さんの出会いは、初来日の2017年、『4Stars 2017』を観劇したときだという。その際にローラ役であることを話したら、「おめでとう」と声をかけられ、(オリジナルキャストの)ビリー・ポーターとは友人である事も明かされた。その時のシンシアへの印象は、たしか「ライオンのような人」(その風格から)といっていた記憶がある。
公演に先立っておこなわれた3人の取材のようす(1月14日)は、Web上で見ることができる。ときに英語で(ずっと英語にとりくんできていた)直接2人と談笑し、シンシアに「体をうごかすのは、声帯のトレーニングになりますか?」と質問する一幕もある。そして「たくさんのことを吸収したい。(英語でうたうことは)すごく練習しました。精一杯歌います」と抱負をのべている。
お互いの印象は、(春馬さんへ)親切でやさしく、すてきな声、「good heart」。(シンシアさんへ)すばらしいテクニック、歌声、ハードなトレーニングをされているかた。そして神々しい歌声、パフォーマンスを目の当たりにして驚きのエンターテインメントを受け取れる、と話されていた。
そして、2019年アカデミー賞(通称オスカー)主演女優賞ノミネートに対して春馬さんから花束のサプライズがあった。
コンサート評
コンサートを観た方の声
いくつかのブログをよんでみました。「新しいファン」であるわたしも、よみながらどんどん気持ちが高揚していきました。
① ameblo haruma’s kitchen 2020.1.19(長年のファンのかたです)
―2日間、たった3回なのに、春馬さんの驚異的な進化!春馬さんの表現力の高さで、各作品の世界が広がって見える―。何年後には「三浦春馬ミュージカルコンサート」開催期待しています。
② Hatenablog あおの部屋 2020.1.18「素晴らしい歌声」。春馬くん、ミュージカル俳優として確実に進化してますね。ソロコンサートやってくれても全然いいと思ったけど。お願いします。
以下は、春馬さんが歌唱した曲目と感想です(前半①/後半②の各ブログより引用)。
Waving Through A window―ディア・エヴァン・ハンセン :最後への盛り上がりがたまらなくすばらしかった/春馬くんの熱唱!高音の切れはいうまでもなく、低音域の響きが圧巻。聴かせてくれました。表情が鬼気迫る迫力
独白―ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド :歌い出しから作品の世界に引き込まれ、伸ばした手の先に、作品世界が広がる
Rewrite The Stars―グレイテスト・ショーマン :あの世界の歌姫と対等に歌っている春馬さんて本当に、すごい/シンシアとのデュエット。最高でした。マジで涙腺崩壊しました。シンシアをエスコートする春馬くん、堂々としててかっこよかったよ
Not My Father’s Son-キンキーブーツ :そこにはローラが、いやサイモンがいましたよ/表情は打って変わって柔らかな微笑をうかべての歌唱…心に沁みました
Lily`s Eyesーシークレットガーデン :クラシカルなマシューと、息もぴったりにハモリもスゴく美しく
シンシア登場で、映画『ハリエット』の紹介と、つづいて主題歌 Stand up(シンシア自身の作詞作曲)。
そして最後3人でSeasons of Love―レント :あの2人とリズミカルに楽しそうにハモっている/3人の醸し出す素晴らしい空気にずっと感動しっぱなしでした
わたしも、コンサートに行かれたファンのかたに実際に聞いたことがあるのですが、2人に引けを取っていないし、自分のものにしていた、といわれていました。
③ ameblo Noel 2020.1.19(こちらはミュージカルファンのかた。キンキーブーツも観られている)
素顔の三浦春馬くんはやっぱりイケメンでした。音域も広いし、歌がとても良くてちょっと驚いた。
④ note ナイル 2020.1.16「夢心地の二時間でした」
⑤ ameblo S**t kingzオフィス 2020.1.17「凄すぎたライブ」
奇跡すぎる3人の歌に、終始鳥肌と感動でした。歌の力が凄すぎました!エネルギーめちゃくちゃもらえた素晴らしいライブでした(Oguri)
「Stand upーハリエット」が、春馬さんの言ったシンシアさんの威厳と風格(ライオン、ね)をあらわしているように思いました。年齢(当時33才)は春馬さんの4つだけ年上なのですね。
Oscars 2020 Performance 「Stand Up」
春馬さんのお仲間から
シンシア・エリヴォミュージカルコンサートfeaturingマシュー・モリソン&三浦春馬(X 公式)
シンシアコンサート全公演終了しました!
シンシア・エリヴォさんの全てを包み込む歌声
マシュー・モリソンさんの最高のパフォーマンス
そして三浦春馬さんの圧倒的な表現力が合わさった、とてもすてきなコンサートとなりました。
ご来場頂いた皆様、本当にありがとうございました。
♢ ♢ ♢
おもえばこの時期以降、急速にコロナウィルスが世界中をおおうことになりました。いまでは無事に開催されたことが奇跡のようです。
シンシアの追悼のことば
『ゆっくり休んで、わたしの友。あなたのエネルギーと愛は生き続けるわ』(2020.7.20 インスタストーリー)
マシューさんは、今月5日までのブロードウェイミュージカル『CHICAGO(シカゴ)』(東急シアターオーブ)公演に来日された。そのさいのパンフレットに載ったインタビューには、前回来日(シンシアコンサート)の思い出として、
『光栄にも三浦春馬さんともご一緒できたので、はっきり覚えています。そのコンサートの直後に、世界が一変した』とありました。
また、一昨日放送のEテレに出演されたマシューさんがウクレレを弾きながらラストに歌った、チャップリン作曲『スマイル』。背中を押してくれるように感じました。
最後に
こうして残されたものを見ていくと、評論家も、ファンも、ミュージカルファンも、そして春馬さんの仲間のかたがたも思ったことは、おなじでした。
どんな条件下にあっても、最高のパフォーマンスをするという意思のちからが、この圧倒的な表現力、存在感、こころに訴えかけるパッションをとどけることを可能にしたのだと。
わたしは演劇や音楽について素人です。でも以前にバーンスタイン(ウエストサイド・ストーリーの作曲者)のドキュメンタリー映像をみたときのことが浮かびました。彼はすでに病気でしたが、後進をそだてることにさいごのちからをふりしぼって、みずからの時間をつかっていたことが伝わってくるものでした。(世界の若手音楽家をそだてる国際教育音楽祭PMFの創設に尽力。1990年逝去)
春馬さんも後年、後輩にたいして「渡す」、ということをしていきたいと発言していました。
ものごとは「くりかえし、くりかえし」意識する以外に身につくことはできないと私はおもっています。観る側をそだてるためにも、もちろん演者を伸ばすためにも、先人の遺したものを記録として、形にして伝え残すことはできないのだろうかと考えてしまうのです。
追記
書き終えたあとにぐうぜん、雑誌に掲載されたコンサートのいくつかの場面を見ることができました!拝見しているブロガーさんからの紹介でした。
俳優が語るように歌う、そんな印象をもちました。一瞬にきりとられた表情からは作品の世界観をつたえようとしている、臨場感までをもかんじました。
シンシアと向かい合って歌う春馬さん。あなたは、シンシアを輝かせましたよね、きっと。