雑談 発音の幅、綴りの揺れ 日本語の場合
今日はインドネシア、というかイスラム教徒の人々にとっての正月、ではありませんが、断食月(ラマダン)明けの大祭イドゥル・フィトリ。
そこで、イスラム教の話題でも、、、とはなりません。
インドネシア語の発音や綴りの幅といいますか、ゆとり、いい加減さ?について書きたいと思います。
まず、日本語について考えてみたいのですが、日本語の発音も実は幅があります。
幅というのは、同じ単語やフレーズでも、地域または個人によって実は発音が違っていることを指します。
たとえば、「が」の音ですが、固有名詞ですがガンダムの「ガ」は力強くGAという音ですが、ぼくが◯◯ですの「が」は少し丸まって口中に飲み込むようなnga に近い音です。しかし、日本人の耳にはどちらも「が」に聞こえますし、違う音とは認識してないはずです。
顕著なのは、らりるれろのら行の音です。一応ローマ字表記ではR を使ってRA RI RU RE RO と書くことになっていますが、実際には多くの場合、巻き舌ではないLA LI LU LE LO に近い音です。
もちろん江戸っ子のべらんめい口調のように強烈な巻き舌のRA RI RU RE RO もありますが。どちらの場合でもおなじラリルレロに聞こえているはずです。
他には、地域的なものかもしれませんが、最近の若い人(30 台以下くらい)たちの「さ」はSA ではなく、さっSSA という感じで母音がなくなっているような気もします。
また、方言的な意味の発音の違いもあります。たとえば江戸弁(標準語ではありません)のザジズゼゾがダジヅデドに、ハヒフヘホがサシスセソにかわることでしょうか。雑誌(ざっし)がダッシになったり、飛行機(ひこうき)がシコウキに、コーヒーがコーシーになったりするのが有名です。
しかし、日本語ではさすがに綴りが変わることはないと思います。むろん、間違いや広告などでワザと表記を変えるような場合を除いてですが。
とはいえ、これは日本人の受け止め方で、日本語を勉強した外国人からは、綴りは変えてなくても、ひらがなで書いたり、カタカナで書いたり、漢字を使ったりと表記が変わるし、さらにその使い分けのルールが不明瞭であると言われたことがあります。
ついでに触れますと、外国人が日本語を学ぶ際に最初につまずくのは人称代名詞の多さ(僕、私など以外におれ、わしなど。あなた以外に君、お前、てめえ、あんたなど)と長母音だそうです。
長母音は伸ばす音です。おじいさんの「い」、おばあさんの「あ」などです。
外国人の方が言うには、おじさんとおじいさんの区別がつかないとか、体育「たいいく」の「いい」は2文字分伸ばしてない。ほとんどが1.5 文字分、へたをすると1文字分しか伸びてないと愚痴られたことがあります。
たしかに体育はあるいは「たいく」くらいの発音で済ます人も多い感じです。
インドネシア語でも同様に、発音に幅があります。さらには正書法(法律だったはず)があるはずなのに、綴りが違うことも普通にあります。
これは初学者にとって学びやすい要因でもあり、学びにくい一因でもあります。
それについては次回書きたいと思います。
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