うつ体験記④ 雪降る夜に
こんにちは、ぽちといいます。
うつ病をきっかけに、6年目で会社を退職しました。
約5年ほど勤務できていた会社で、どうしてうつになったのか
ありのままをお話していきたいと思います。
前回のブログに書いたように
一人奔走していた時期はちょうど今から1年ほど前のことでした。
組織としてあるべき姿を目指していても、
それを実行するのは自分1人で空回りしている状況。
次第に業務に対するやる気がそがれていき、
周囲の人たちのようにできるだけ何もせずに、
必要最低限のことだけすればいいや。と
愛想笑いさえも苦痛になり、次第に感情を殺すようになりました。
この思いを打ち明けられそうな同僚がいないのはもちろん、
周囲の人間はみな、自分の厄介ごとを私に押し付けるだけの敵だと
考えていました。
上司はもちろん、極力職場の人と顔を会わせたくないから
出勤が重ならないような時間を選んだり。
仕事以外の友人や家族に話を聞いてもらった時には、
業務内容の分かる同僚に相談するのが一番では?と
散々アドバイスをもらっていましたが、
私自身、この職場には信用できる人なんていないという思いが強く、
そのとき誰一人思いつくような人がいませんでした。
なるべく人と関わらず、隙があればトイレに閉じこもったり、
更衣室で仮眠したりと、一人きりの時間を次第に
持つようになっていきました。
業務中はしんどい。早く帰りたい。とそればかりを考えていて
この場から逃げ出したいという考えで、頭の中がいっぱいでした。
退職するにしても、次やりたいことを見つけなきゃ。
辞めるのはいつでも辞められるし、もう少し辛抱したらよくなるかも。
親に相談したときに言われたことを、忠実に守っていました。
そう言っている間に、業務は次第に多忙さを増し、
求人情報を眺めたり、留学情報を確認する時間さえも
取れなくなっていき、これといったものが見つからないまま、
ただただ仕事に追われるまま、毎日が過ぎていました。
自分の生活なのに、毎日を自分自身でハンドリングできていない
感覚が募る日々。
毎日早く帰りたくて、なるだけ前日に仕事を片付けたくて残業しても、
突発的な業務が発生し、帰られないこともザラ。
最後まで一人残業をして、職場の施錠をして。
寒い駅までの道すがら、
私は何のために働いているんだろう。
そう思ったとき、何かがふと目の前にちらついて。
一人前進する私の顔に、飄々と向かってくる冷たい雪が
当時の自分に重なり、次第に滲んで見えました。
維持したいような現状や環境ではないはずなのに、
そこにしがみついている自分が情けなく、
ただただ毎日をこなして過ごしていました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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