レッスン開講前に考えること:Before
今日は、これからお教室を開きたい、プチ講座やレッスンを開きたいという初心者先生向けに書いてみたいと思います。
これから教室を開く、もしくは、何かレッスンを開講するということは、生徒さんをすでに抱えているか、あるいはこれから募集する、ということかと思います。
ターゲット顧客の絞り込みや集客方法、レッスン場所や開講方法などなどなどなど、ビジネスモデル的なところも含めて、たっくさんのことを考えなくてはならないと思います。
が、この記事ではレッスンの作り方に絞って考えてみます。
まずはこれから開講するレッスンにご参加くださる生徒さんについて考えてみましょう。
その生徒さんについて、以下の3つを考えます。考えるというか、決めます。
・Before:レッスンを受ける前に、どの程度のスキルを持っていてほしいか
・After:レッスンを終えた段階で、何ができるようになっているのか
・How:BeforeとAfterのギャップをどのように引っ張っていくのか
最初は、1年コースや20回レッスンという大きな括りではなく、2〜3回で完結するような小さなレッスンで考えてみると良いでしょう。
例えば、料理教室を開くとして、まずは初心者向けコースを考えるとしましょう。
では上記3つを考えてみます。
・Before:目玉焼きは作ったことがある、程度の初心者
・After:レシピを見ながら1人でおいしい目玉焼きハンバーグを作れるようになる
・How:2時間のレッスン。一グループ4人で調理実習。自分がデモを見せて、その後グループで実習という流れ。
こんな感じで良いのでしょうか?
このレッスンを申し込もうか考えている料理初心者さんに、このBeforeを見せたとします。
”目玉焼きは作ったことがある、程度”と書いてありますが、申込者は正しく判断できるでしょうか?
つまり、
その目玉焼き、ちゃんとできたわけ??というところです。
そもそも卵を割ることができたのか?
ぐちゃぐちゃになった卵の殻が入りまくった目玉が崩れた自称目玉焼きを作った初心者さんは、まぁ、作ったと言えば作ったし、、。となるかもしません。
もしくは、真っ黒焦げの目玉焼きを作った初心者さんの場合、まぁ、あれは自称目玉焼きよ、ちょっと黒かったけどね。となるかもしれません。
黒焦げ目玉焼きを作れる方を、このレッスンでお受けできますよ、ということで良いのでしょうか?それとも、卵を割るスキルくらいは持っていてほしいわ、ということでしょうか?
前者の場合は、
Before:全くの料理未経験者OK
ということになります。
いやいや、卵を割るスキルくらいは持っていて欲しいわ、ということならば
Before:卵をきれいに割れること
とした方がよいでしょう。
その他、包丁の扱いはどの程度できていて欲しいでしょうか?食材の扱い方はどうでしょうか?調味料の測り方はどうでしょうか?
ぜ〜んぶゼロから教えたるわ〜ってことならば、全くの料理未経験者OK、として良いわけです。
ちょっと面倒ですが、第三者が見たときにできるだけ解釈にブレがなく、客観的に測れるようなBeforeを設定しておくことが望ましいです。ここはAfterにも通じるところです。
何でも”初心者OK”とするのではなく、一旦立ち止まってBeforeに必要な要件は何かな、と考えるプロセスを経ておくと、提供するサービスの範囲が明確になりますよ。
というところで、今日はレッスンを作る時に考えておくべきBeforeのところのお話でした。