漢字学習 音読みの漢字を学び直そう 第3回 「遺・域・員・院」
遺
音読みは「イ」と「ユイ」です。
熟語で意味を考えてみます。
「遺産」とか「遺失物」
「遺言」
から考えると意味がわかります。
遺産は、死後に残した財産。
遺言は死に際に言い残した言葉。
遺失物の「遺失」は「遺」も「失」も、「うしなう」です。
以上から、「のこす」「うしなう」の意味になります。
域
音読みは「イキ」です。
意味は「ちいき・くいき・くぎる」
城壁で囲まれた都市の支配する範囲を「域」という。
国の旧字体は「國」
漢字にはその後生活や文化の変化によって意味が大きく変わったりしているものが多々あります。
員
音読みの「イン」。古くは「エン」
意味は「まるい。かず」
「まるい」「エン」は旧字体「圓」で表していた→「円」にかわっていく。
現在は、「人や物のかず」を表す。人員。全員。定員。
院
音読みは「イン」。しかし、「完」が発音する部分で、もとは「カン」であった。
意味は「かき。おくごてん」
「垣(かき)」のある大きな建物のことを言う。医院。学院。寺院。
一つ一つの漢字の意味を学習するために使うのが、
四谷大塚の「漢字と言葉」であり、
サピックスの「Aテキストの漢字」です。
漢字については、白川静の「常用字解」と大修館の「漢語林」を参考にしています。
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