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受験しない小学生のための漢字学習 第4回 熟語の組み立て

今まで中学受験をする小学生のための記事を書いてきましたが、
非受験生の六年生や学力をつけたい五年生のために、
習得してほしい語句や漢字などを問題にしていこうと思います。

また、中学受験を予定している、四年生、五年生の確認問題としても使えます。

今回は、漢字熟語の組み立てについてです。これも学校の教科書にもふれています。
漢字ニ文字の熟語は、基本的には外国語だという考え方です。

①意味がにた漢字の組み合わせ
②反対・対の漢字の組み合わせ
③上の漢字が主語、下の漢字が述語になる組み合わせ
④上の漢字が下の漢字を修飾する組み合わせ
⑤上の漢字が動作を表し、下の漢字が「〜を、〜に」をとる組み合わせ
⑥打ち消しの漢字「無・未・非・不」と組み合わせた熟語
⑦上の漢字の意味を強める「的・性・然・化」
⑧長い熟語をちぢめた熟語。関西国際空港=関空、労働組合=労組(ろうそ)

①「生産」訓読みします。どちらも「うむ」です。ただし使い分けがあります。
「調整」どちらも「ととのえる」です。もちろん使い分けがあります。
使い分けについては、「同訓異字」での学習になります。

②「白黒」「明暗」「苦楽」「父母」など、訓読みすれば分かる組み合わせです。

③「国立中学」の「国立」は「国が立てた中学」となり、主語と述語(〜が‥する)の形をとっています。

④「善人」「善い+人」 どんな人かを説明(修飾)しています。

⑤「登山」「山に登る」(「登った山」ではありません)
「読書」「書を読む」(「読んだ書」にはなりません)
(「鬼滅の刃」を漢字熟語の立場からすると「鬼を滅ぼす」とは読めません。受け身にして「鬼が滅ぼされる」なら可能です。「滅」は動詞になるので「滅鬼」になります。
でも、題名としたら「鬼滅」のほうがやはり良いですね。)

⑥「無・未・非・不」を「打ち消しの漢字」といいます。
無理、未来、非凡、不明

⑦以下はその他で良いかと思います。

この項目は、中学校でも習います。
受験をしない小六生は、漢字学習のさいに組み立てを意識できるようになればと思います。


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中学受験・如意先生
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