ラジオラヴァーズ(前編)

しばらく前からラジオの虜になってしまった。
昔からずっと“聴き専”で投稿などした事が無かったが、SNSでラジオリスナーさんとの繋がりが増え自分も読まれたいと思ったのがキッカケで投稿をするようになった。

元々は地元FM YOKOHAMAを皮切りに、その後は10年以上TOKYO FMを聴いてきたが、ある時NACK5から聴こえてきたオッサン2人の軽妙なトークに耳を奪われた。
それが『おに魂』のバカボン鬼塚さんとかかしのきっくんというおふたりとの出会いだった。

その頃はまだ“聴き専”だったが、何年かの後惜しまれながら番組は終了。
バカボン鬼塚さん(ここからは鬼ちゃんと書きます)が地元・静岡へ帰るという事で、鬼ちゃんは引き続き同じNACK5で『HITS THE TOWN』という長寿番組をやっていた(現在進行形)ので急に消えてしまう訳では無かったが、毎日のように聴こえていた(実際には平日は2日だけ)声が土曜日だけになってしまうのは寂しかった。

その年に20年以上勤めた会社を退職し、転職。
ラジオは聴いてはいたけど、それどころじゃない日々。
ある日何気なく開いたSNSで鬼ちゃんが静岡へ戻ってから始まったK-mixの番組が盛り上がってるのを知り、いてもたっても居られずradikoプレミアムに加入。
毎日の帰宅の1時間半が楽しいものになった。

そこからだ。
『FOOO NIGHT ピンソバ』でネタや普通のお便り=ふつおたを読まれたくて毎日のようにメールを送った。
SNSでフォロワーさんも増えた。
いわゆる一流企業で管理職もやった自分が選んだ転職先はまさかのブラックに近い会社(と自分では思っている)で日々辛かったが、外回りに出られるのでネタを考える事やフォロワーさん達との日々のやり取りで毎日を乗り越えられた。

いつの間にか常連リスナーさん達との距離が近づいていた。
側から見れば自分も“そっち側”の人間に近づいていたようだ。

そして人生2度目の退職。
ラジオでの充実とは裏腹に、現実世界では心が保たなかった。

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