これからのことが見えなくなって、どうすればいいか分からない、あなたへ。
海外に目を向け、隙あらば海外に出かけたいと思っていた私にとって、今のような世界の状況はとても辛い。いつになったら大好きなあの国のあの場所に行けるか、現地の大切な友人たちと共に夜更けまで語らえる時が来るのか、分からない。少なくとも、今年は難しそうな雰囲気だ。
私以上に辛い思いをしている人はたくさんいると思う。やりたかったことが突然全くできなくなって、今後どうなるかも分からず、失意と当惑の中にいる人たち。留学や海外インターンシップ、国際ボランティアなどへの道がとん挫した、とりわけ私よりも若い人たちの話を聞くと、何ともやりきれない気持ちになる。これから先のキャリアプランが白紙になってしまった…という人もいるだろう。やりたいことができているうちは、お金がなくても、少々苦しいことがあっても、気力で乗り越えられる。しかし現状、やりたいことを実現する場所にいられなくなったうえに、いつそこに戻れるかも分からない。誰が悪いわけでもないこの状況下、気持ちをどこに持っていくべきかも分からない。そんな時に正直、自暴自棄にならない方が不思議だ。悔しがって落ち込んでも、涙が枯れるくらい泣いてわめいても、浴びるほどやけ酒してもいいから、まずは自分の感情と向き合うことから始めてほしいと思っている。
残念だがこの先も、私を含め、海外とのつながりを積極的に求める人間にとってはしばらく苦境が続くと思う。仮に海外との往来が再開したとしても、昨年までとはかなり異なる展開が予想される。これまでは、一歩踏み出す勇気と情熱があれば国境をすんなり越えられた。しかし今後は「何のために」を今まで以上に問われるような気がしている。当分は「行けば分かる」が通用しそうにない。そんな時にできることは、これから先の人生、どんな世界にいたいのか、どんな人たちと共にありたいのか、今一度立ち止まって自分と向き合うことだ。目まぐるしく変化を続けていた日々から一転、世界中の流れが変わりつつある。前に進むことが難しいなら、方向を変えて、今は自分の心の奥底へ潜っていくことを提案したい。答えは自分の中に必ず眠っている。
一人で自分に向き合うことが難しいならば「良き聞き手」を探し、思いを吐き出すことだ。「良き聞き手」とは、どんなにあきらめそうになっても、自分の中に答えが必ずあると、自分以上に自分のことを信じ、伴走してくれる存在のことである。私も誰かにとっての「良き聞き手」でありたい。こんな状況だからこそ、改めて思っている。
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