幸せって何だっけ
長い雨がようやくあがり、昨日今日と久しぶりに太陽が顔を出してくれた。洗濯物が干せる。何だかじっとりして気持ち悪い感じだった布団も干せる。気温がぐんぐん上がって、夏らしくなっている。それだけで訳もなく純粋に嬉しい。太陽を拝んだだけでこんなに幸せを感じられるのかと驚く。それと同時に、そもそも幸せって何だっけ、と思う。
「幸せの青い鳥」という言葉について、かつて村山先生が冗談交じりにしてくれた、こんな話を思い出した。” 幸せをつかみたい人は青い鳥を追いかけてるけど、そんなことしているようじゃ、幸せになんてなれない。幸せってのは、今この瞬間、自分が決めている。あぁ幸せだって思っている人のところに、鳥の方から来るようになってるんだよ。鳥がこぞって「あの人の肩に止まりたい!」って思わせるくらい、今ある幸せをかみしめていること。自分の肩に止まりたい鳥たちから予約取って、番号札配って並ばせるくらいの気持ちなのが、幸せの本質ってもんだ。"
幸せは自分の心が決めている。それは村山先生を初め、昔から色んな人に聞いてきて、頭では分かっている気がするけれど、それまでの自分の価値観が大きく変わるような出来事が不意に起こったりすると、心がその原則に追い付かなくなってしまうときがある。今年に入ってからの変化は、おそらく多くの人たちの「幸せ」に対する考え方についても変えたのではないだろうか、と思っている。何となくだが、大きく分けて2つ、今ある幸せを大事にし始めている人たちと、失われた幸せを嘆きがちな人たち、これまでもあった価値観の違いが、ここ数ヶ月でより顕在化した気がしている。私自身は起こった変化によって解放され、何が幸せかを見つめ直す時間をもらうことができたおかげで、前者の人たちとさらに深くつながることができているのではないかと感じている。
太陽の光を浴び、布団を干しながら、あぁ、この気持ちを忘れないで、少しずつ積み重ねることが大事だったと思い出した。今ここに生かされていて、何事か考えながら言葉にできていること、私が私に向き合えていることが、すでに幸せなのだと思った。目の前の事実に対し、自分自身がどう見てどう感じているのかが、幸せと深くつながっている。世界はこれからも変化が続くけれど、自分自身の気持ち一つで、この変化の時にいられることさえ、幸せだと感じることもできる。まだ私の両肩には青い鳥たちがたくさん止まれるスペースがありそうだ。日々、幸せのトレーニングを積み重ねていこう。
※自分と向き合うこと、一人だとちょっと難しいなと感じている方。お話聞かせていただきます。HP: https://rain-sound.jimdosite.com/