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完璧主義者との決別

ふと読んだネット記事に引き込まれた。そこには自分に思い当たることがたくさん書いてあったのである。

それは完璧主義者についての記事だった。これまでの仕事ぶりを振り返り、いろいろ考えてみると、どうやら僕は完璧主義者であったようである。

それがこの記事。

ここに書いてある内容がほとんどあてはまるのには驚かされた。

特徴1:自意識過剰で、他人の評価が常に気になる

自意識過剰とは認めたくないけど、実際そうであると言わざるを得ない。他人の評価を常に気にして先回りして考えて行動していたので、自分が本当は何がしたいのかが分からず、仮にそれが分かってても他人に評価されるために自分を犠牲にしていた。

特徴2:責任感が強く、妥協できない

他人の評価を気にするあまり、絶対失敗できない、と自分に過度のプレッシャーをかけていたかもしれない。また、周りに頼めず全て自分で抱え込むという状態に陥っていた。

特徴3:理想が高い

自覚はなかったのだが、振り返ってみると頼まれた仕事をやるのは当たり前で、それ以上の付加価値がないと自分が仕事した証にならない、とさえ思っていた節はある。

特徴4:失敗することが怖い

失敗する、相手の期待に応えられない、これは自分にとって堪えられないこと。もう二度と仕事を頼まれないのでは、という変なプレッシャーを背負っていた。相手に嫌われるのも怖かった気がする。

特徴5:自己愛が強い

自分自身が上手くいっていると、自分に自信がもてて、自分に酔うような状態にまで至っていた気がする。もちろん、そういった態度を他人の前で出すことはない。

じゃあ、完璧主義を直すにはどうしたらよいのか。この記事では以下の点を挙げていた。

・ゴールは何かを再認識する
・優先順位をつける
・時間制限を設ける
・何でも自分でやろうとせず、人に任せる
・合格点を決めておく
・適度に休憩を挟む
・うまくいかなくても、自分を責めない

ゴールを再認識するというのは、言われるとおりかもしれない。結局どうしたいのか、ということが最終目的地であって、途中のプロセスを美しく完璧にこなそうとしていたような気がする。

優先順位をつけるというのも下手だった。どの仕事も大事なような気がして、他人に優劣もつけられないから、先ずは他人から頼まれた仕事を優先してしまい、自分の仕事を後回しし、遅くまで会社にいたダメな典型のようなタイプだった。自分のことを先ずは優先すべきだった。反省。

内容さえ良ければ、与えられた仕事の納期を調整しても良いとさえ考えていた節はある。そのため内容を重視し完璧を求めるあまり、さらに完成が遅れるという悪循環。振り返ると自分、最低だ。

「手伝いましょうか」と声をかけてもらうことはあったけど、「イヤ、いいです」と断ってた。これはただ単に遠慮していたということもあるし、その人に任せて自分の理想と違ったものが出来上がったときに、また直さなきゃいけないとさえ思っていたから。これでは一人で抱えて自滅してしまうのは当然。

やるからには100点以上を目指す、でないと周囲と同じレベルになってしまう、頭一つ抜け出すには100点以上を目指さないと、と思っていた。他人は僕にそこまで期待してないのに。

休憩は嫌いだった。一度気を抜くと元に戻れないから。要するにオンオフの切り替えが下手なのだ。だから朝からずっと同じテンションを維持していたので自分がどこにいるのか俯瞰で見れていなかった気がする。

常に自分を責めていた。他人が悪くても、そうさせたのは自分かも、といつも自分を責めていた。自らを責めることで他人から責められるのを避けていたのかもしれない。全く合理的でない。

以上が僕の完璧主義な性格についての振り返り。

今からでも人間、生まれ変われるかなあ。完璧主義者の鎧はここに脱ぎ捨てておこう。

そうすると自分から何かが抜け落ちていく気がする。だけど別れなければいけない相手とは決別するべきなのだ。

サヨナラ、完璧主義者。





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