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休職に至った理由を考える②

営業部署への異動となった僕は、これで心機一転、また気合を入れ直して仕事に打ち込もう、と思っていました。

確かに初めのうちは、内勤から外に出るようになったせいか、開放的な気持ちになり、異動したばかりという甘えもあって、緩く仕事して過ごしていたので、管理部署のときのような閉塞感みたいなものは感じませんでした。

でも次第に、管理職としてこれではいけない、と自分にムチを打ち、課された仕事を全うしようと動きはじめました。すると、やはり前みたいな無気力感に襲われて、やる気が出ません。その時の僕はまたもテレワークのせいにして自分の状態に向き合わず無視をしていました。テレワークが終われば、また元の自分に戻れると信じていました。

営業部署への異動後数ヶ月して、担当先も任されるようになりました。いわゆるプレイングマネージャーの状態です。そうなると今度はまず自分の実績を上げるために実務主体となってしまい、管理職務を後回しにするようになってしまいました。

それなのに、実務はこれから覚えるという状態でした。購買管理部署にいた約5年間で営業業務が更新されていたことと、以前いた営業部署とは違う分野の部署であるため、ほとんど一から覚えるという、またあの状態に逆戻りしたのです。

こうなるといつもの管理職というプレッシャー、自分で固めたプライド、客先からの要望、他部署からの要望と部下へのクレーム、上からの指令、などなどで再度息することを忘れて溺れてしまうような状態に陥ってしまいました。

今振り返ると、購買部署を経由せず、営業繋がりでの異動だったら、元のキャラクターのまま人に気軽に頼ったり、頼んだりして、のらりくらりとやれていたのかもしれません。そして、購買管理部署で固まったプライドが邪魔して、周囲にヘルプを出せる余裕がなくなってしまったのだと思います。

購買管理部署にいた数年間で、僕は周囲に頼ることができなくなってしまいました。部下から頼られる立場、上司から任される立場であるため自分でいろんなものを背負ってしまいました。そのくせ実務はよく分からないので自分に自信がないのです。それを隠して他部署からも一目置かれたくて格好つけてしまうことで、変なプライドが染み付いてしまいました。ああ、もう、お恥ずかしい😖

こうしてがんじがらめで、自分で自分の首を締めて息が詰まった状態となり、とうとう僕はまたもや心療内科を頼り、受診して、適応障害という診断を下されたのでした。

結局、僕が病んでしまった原因はどこにあったのでしょうか。もしかすると、購買管理部署への異動から始まっていたのかもしれません。やはりコロナ禍のテレワークはきっかけに過ぎないと思います。そう考えるとずいぶん長い間、数年間に渡って築いてしまった疾患です。すぐに治るものではないのでしょうね。

でもこれからは、これまでを振り返るのではなく、先の未来を見て生きていきたいと思います。今後何ができるのか。これから会社に戻る僕は、どうやって乗り越えていくべきなのか。治すというよりは、上手く付き合って、こんな自分を馴らしていくような気持ちでいこうかと思います。

もう過去は過去として忘れようと思います。まあ、実際は忘れることはできませんが、もう終わったこととして過去をなぞることは止めようと思います。

そう思うと、これから会社に復帰するのが楽しみになります。新たな自分で向かえること。またやり直せるチャンスを得たと思うようにします。もう自分にキャラクターは要らないのです。これからはできるだけ、そのままの自分でいたいと思います。


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