運命の出会い

運命の出会い
数年前、ミミはライブ会場で歌っている1人の男に心を打たれました。
その男は風のように彼女の目の前に現れたピィエロ〜でした。

ミミは一目惚れし、何年も何年も彼を追いかけ
ピィエロ〜に向けての歌詞や曲を完成させヒットしついに大きなドームで歌う機会を得ました。

彼女はピィエロ〜に届くように歌いました。
しかし、すぐには届かなかった。

彼は目の前の使命に必死だったのです。
ピィエロ〜は自身のある過ちを悔い、自ら志願して過酷な体罰を受けていました。
彼は神々の使者として人々に笑顔を届ける使命を果たすため、厳しい修行を積んでいたのです。
ピィエロ〜の過酷な修行は、睡眠と食事がほとんど満たされない状態で行われました。
断食トレーニングにより、彼は1日に一食しか摂らない生活を送りました。
睡眠時間も1〜3時間程度でした。
しかし、この厳しい修行によって、ピィエロ〜は精神性を高め、自身の潜在能力に気づくことができました。
彼は強くなり、自分の中に秘めた力を開花させることを誓いました。

その修行中にピィエロ〜とミミの間に深い愛情が芽生え、交際が始まりました。

本来ならば修行中にミミと連絡を取ることはできないはずでしたが、ピィエロ〜は過酷な修行にこっそり2人で会いました。
ミミの優しさが、ピィエロ〜にとって心温まるものだったのです。

しかしミミはその修行に心配しました。
彼女は黙って専門医や親友、探偵などに相談しました。
ピィエロ〜は騙されているのではないかと疑われましたが、彼は自ら志願していることを強調し、「邪魔するな」と言われました。

ピィエロ〜は自らの修行に乗り込み、心身のレベルを上げていました。
彼の旅は陰陽の法則に従っていました。
辛く苦しい経験をすることで、陰の力が働き、そして陽が上昇して最高の状態になるのです。
人間はバネのように縮む時があるからこそ跳ね上がることができると言う事をピィエロ〜は様々な文献や人からそれらの知恵を活かそうとしていました。
そんな事を信じれないミミはピィエロ〜が騙されてる愚かな人間だと、そしてミミの周りも思っていました。

そんなミミのピィエロ〜に対するイメージが
今後、2人を引き裂かれる運命になるとは
知る由もありませんでした。

ピィエロ〜は知恵を持っていました。
修行や訓練において、骨、肉、血、そして魂まで身体で覚えさせることが重要だと。
頭や耳で覚えられるほど甘くないのです。
人は振る舞いや咄嗟の言動に現れるとき、骨と魂が反射的に動くものなのです。
それが進化の鍵です。
コツはコツコツとゆっくり鍛錬すること。
時間をかけて自分を磨くことで、真の成長が訪れることを。