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MIOXは次亜塩素酸水よりも強くて安全?除菌の仕組みも解説します
MIOXで新型コロナウイルスの除菌ができると聞いたことがあるけれど「次亜塩素酸水とは何が違うのかな?」と思っている人はいませんか。
MIOXも次亜塩素酸水も空間除菌に使えることが知られていて、どちらも利用が進められてきています。
MIOXはまだ新しい除菌剤なので、正体が何だかわからないで不安に思っている人もいるかもしれません。
MIOXは次亜塩素酸水と何が違って、どのようなところが優れているのでしょうか。
MIOXは次亜塩素酸水と何が違う?
まず、MIOXと次亜塩素酸の違いについて確認しておきましょう。
■次亜塩素酸水:次亜塩素酸を主成分とする水溶液
次亜塩素酸水は主に次亜塩素酸が水に溶けたもので、次亜塩素酸が持っている強い酸化力によってウイルスを撃退します。
次亜塩素酸は放っておくと徐々に塩素ガスを放出することが知られていて、塩素による酸化作用がウイルスや細菌などにダメージを与えています。
除菌・消毒剤としてだけでなく塩素系漂白剤にも使われている次亜塩素酸ナトリウムと似たような性質を持っています。
■MIOX:塩化ナトリウム水溶液を電気分解することで生成
MIOXの場合には次亜塩素酸ナトリウムが成分の1つとして含まれていますが、濃度は決して高いわけではありません。
MIOXは混合酸化剤で、同じ塩素系酸化剤としては二酸化塩素が含まれています。
さらに酸素系酸化剤とも呼ばれる活性酸素も含まれているのがMIOXの特徴です。
活性酸素も一種類ではなく、代表的な成分だけでも過酸化水素、スーパーオキシド、オゾンの三種類があります。
MIOXの場合には次亜塩素酸水と違って塩素系酸化剤だけでなく、酸素系酸化剤による力も同時に発揮されるのが特色です。
MIOXの除菌の仕組み
MIOXによる除菌はどのような仕組みになっているのでしょうか。
実は詳しくどの成分が何を起こしているのかまで解明されているわけではありません。
ただ、次亜塩素酸ナトリウム、二酸化塩素、過酸化水素、スーパーオキシド、オゾンはいずれも細菌やウイルスに対してダメージを与えることがわかっています。
過酸化水素などの活性酸素は、人が細菌などの外敵から身を守るために体内でも使用している物質です。
ほかの塩素系酸化剤とは異なるダメージの与え方をするので、両方が同時に細菌やウイルスを攻撃すれば撃退する力も大きいというのは想像できますよね。
ミクロな視点で見ると細菌やウイルスの持っているDNAやたんぱく質、細菌の細胞膜やウイルスのエンベロープといった組織を攻撃することで外敵の数を減らしています。
このようにMIOXは様々な酸化剤が混合されたものなので、除菌につながる仕組みは一つではありません。そのため、一つに対して耐性があったとしても、別の仕組みで攻撃することで除菌できる可能性があります。
この特徴はMIOXが除菌剤として注目されるようになった理由でもあるので覚えておきましょう。
MIOXは次亜塩素酸水よりも除菌・消毒できる?
MIOXの特徴がわかってくると、もしかしたら次亜塩素酸水よりも優れているのではないかと思うかもしれませんね。
実はMIOXは、次亜塩素酸水に勝るとも劣らないような力を秘めていることがわかってきています。
MIOXの研究はアメリカを中心に進められていて、水や空間の除菌によく用いられるようになっています。
この用途でよく用いられているのは次亜塩素酸水ですが、色々な細菌やウイルスを減らす力があるのが使われている理由です。
MIOXも使用されるようになってきたということは、メリットがあるからだと考えられますよね。
MIOXの除菌・消毒の仕組みを考えると、色々な酸化剤が作用するから次亜塩素酸水よりももっと様々な種類の細菌やウイルスに対して有効なのではないかと考える人もいるでしょう。
まさにその通りで、次亜塩素酸水と同じように以下のようなウイルスに有効であるとされています。
・新型コロナウイルス
・インフルエンザウイルス
・ノロウイルス
さらに寄生虫として知られるクロストリジウムなども減らせることが実験的に示されています。
次亜塩素酸水は寄生虫に対してあまり効果がないとされているので、MIOXはより幅広い感染原因への対策になるのです。
また、バイオフィルムと呼ばれる生体膜を作る細菌も減少させるというデータがあるので、身の周りに近づいてくる感染源に対するバリアとして魅力が大きいでしょう。
除菌の強さについては、濃度による違いもあるので一概には言えません。しかし、MIOXは次亜塩素酸水に比べて3,500倍以上もの速度で除菌できるというデータもあります。
使い方によっては次亜塩素酸水よりも効率良く除菌できるため、きちんとした知識があるプロが除菌に使えばきっと大きな力を発揮してくれるでしょう。
MIOXは本当に安心なの?
MIOXはそんなにすごいとなると、本当に安心して使えるのかが心配になりませんか。
次亜塩素酸水を使ったことがある人は、目が痛くなったり、喉が苦しくなったりした経験があるかもしれません。プールの水が目に沁みたことや、水道水からカルキ臭がしてつらかったことがある人もいるでしょう。
このように刺激性があるのが次亜塩素酸水の難点としてよく知られています。
MIOXについても、次亜塩素酸水と勝るとも劣らない性能があるなら同じように刺激性が強いのではないでしょうか。
MIOXの安全性について書かれている製品安全データシートを見てみると、驚くべきことが見つかります。
危険有害性の分類について見てみると「腐食性物質」となっているのです。
塩素ガスが発生するリスクについても書かれていて、さらに詳しく見てみると目や皮膚への刺激性についても記載があります。
実際に製品安全データシートを見ると、こんなに危ないものなのに除菌に使えるのかと不安になってしまうでしょう。
ところが、実はこれにはからくりがあります。
次亜塩素酸水と同じように除菌に使われている次亜塩素酸ナトリウム溶液は、キッチンやトイレの掃除で活躍しています。次亜塩素酸ナトリウム溶液も実は危険であっても私たちの身の回りで使っているものなのです。
さらに、次亜塩素酸水は実は次亜塩素酸ナトリウムを弱酸性にして作られています。次亜塩素酸ナトリウム溶液は強いアルカリ性なので刺激も大きいですが、中性から弱酸性くらいにすることで刺激が弱まります。
これと同じ方法で空間除菌などに用いるときには、MIOXを中性から弱酸性くらいにして使っているのです。
もともとMIOXもアルカリ性になので刺激性がありますが、その問題を解決してから使用することで安心して除菌できるようになっています。
安心の除菌剤MIOXを使ってみよう
やや難しい話をしてきましたが、MIOXの除菌の仕組みや特徴が理解できたでしょうか。
次亜塩素酸水と同じように水や空間の除菌に使える除菌剤で、減らせる細菌やウイルスなどの幅が広いのがMIOXの魅力です。
次亜塩素酸のように塩素系酸化剤だけでなく、活性酸素が含まれているので酸素系酸化剤としての役割も果たします。
その相乗作用によって大きな力を発揮するのがMIOXの特徴であり、寄生虫すら減らせる秘訣です。
MIOXには腐食性があるのは確かなので取り扱いに注意は必要ですが、プロの業者が取り扱っているMIOXを使えば安心でしょう。
次亜塩素酸水で空間除菌をしていたけれど喉が痛くなってしまうという人は、MIOXに替えたらもしかするとしたら改善するかもしれません。プールの除菌で塩素臭がするのが嫌だったというプール施設の経営者も悩みを解決できるでしょう。
安心できる除菌剤としてMIOXを積極的に使ってみると、もっと除菌が楽になるかもしれませんね。
MIOXの除菌、詳しくはこちら(mamoria)も見てみてくださいね!