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「目が覚めたら乃木坂4期生の○○でした」 第4話

事務所の前で偶然会った賀喜と共に中に入った○○。
レッスン所がわからなかった○○だったが、賀喜に連れられるまま部屋に入ると…。

早川聖来「あ、かっきー!○!」



田村真佑「遅かったね、何かあったのかと思ったよ」


賀喜「ごめんごめん、忘れ物しちゃって家戻っててさ」

4期生が勢揃いしていた。顔立ちや髪は加入当初の頃そのまんまだ。

○○は突然の4期生一同との対面に唖然として立ち尽くしていた。

北川悠理「○ちゃん…大丈夫?」

○○「……。」

××(あ、○ちゃんは私のことか)

○○「え、あ、うん…?大丈夫だよ」

柴田柚菜「様子が変だよ、本当に大丈夫?」

賀喜「うん、入り口でばったり会ったんだけど、ずっとなんか変なんだよね」

グ〜…

そのタイミングで○○のお腹が鳴る。

そういえば今日は朝から何も食べていない。

清宮レイ「なんだ〜お腹空いてたから元気なかったの〜?」


○○「いや、そういうわけじゃ…。」

清宮「レイのみかん食べる〜?」

○○「…話聞いてる?」

遠藤さくら「お腹空いてるわけではなさそうだけど…体調悪い?」


一同が心配そうに○○の方を向く。

××(何でもないです、は無理か…。)

××(第一今それで誤魔化せてもこの状況が続けば皆いつか不審に思うだろう…。)

かといって今自分の中身は男ですなんて口が裂けても言えない。

とすれば一番の最適解は…。

矢久保美緒「記憶喪失!?どういうこと!?」



○○「朝起きたらここ数日の記憶がなくてさ…。」

○○「そしたら自分が乃木坂の4期生って知って信じられなかったんだ…。」

そう、一部ずつ嘘と本当を混ぜて言うことにした。

4期生になってからの記憶がない、という設定だ。

本当はそれ以前の記憶もないが。

田村「そりゃ私達もまだ信じられないよ〜自分達があの乃木坂だなんて!」

筒井あやめ「まゆたん、そういう話じゃないと思う。」



田村「え、そうなの?」

○○「…続けてもいいかな?」

田村・筒井「どうぞ」

柴田「今朝はどうしたの?」

○○「朝起きたら記憶にない部屋にいて、スマホを見たらこの時間にここってあったからとりあえず来てみたんだ」

○○「この建物の前に着いた後は賀喜さ…かっきーに着いてきてここまで」

賀喜「あ、だからあそこで止まってたんだ」

○○「うん、ここに入ったら何故か顔も名前もわかる人たちがたくさんいるからビックリしたんだ。」

○○「だから、今は全然状況把握もうまく出来てなくて…。」

この辺は本当のことである。

早川「だいぶ重症やな…。」

金川紗耶「私たちのことはわかるの?」


○○「うん、みんなの名前と顔はわかるよ。ただ、みんなと何をしたのかは全く…。」

××(まぁ、未来から来たファンだからね…。)

金川「そっか…。色々お話ししたけど、覚えてないのは寂しいな…。」

掛橋沙耶香「病院には行ったの?」


○○「いや、そもそも自分の現状に気付いたのが今朝だし、記憶以外は体に異常はないから大丈夫かなって…。」

××(本当は性転換レベルで異常有りだけど…。)

掛橋「うーん、○、最近頑張ってたし、疲れちゃったのかな?

我ながら上手く誤魔化せている。そう思っていた時だった。

筒井「てことは、ダンスの振り付けとかフォーメーションも覚えてない?」

○○「うん、残念ながら…。」

筒井「お見立て会2週間後だけど、大丈夫かな…。」

○○「……お見立て会!?2週間後!?」

第4話 終 つづく

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4期生たちの加入直後かつ場面に合う丁度いい画像を探してたら時間がかかりました…。

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