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「目が覚めたら乃木坂4期生の○○でした」 第31話

ある朝、目が覚めると、女の体、しかも乃木坂46の4期生になっていた✕✕(現世名:○○)。
23枚目シングルの企画が進む中、4期生たちは23枚目シングル「Sing Out!」h発売記念ライブへと挑むことになる。

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23枚目シングル発売に当たり、4期生たちにも先輩たちと同じ制服が配られた。

制服にそでを通して、胸にこみあげてくる、万感の思い。

4期生たちの単独の舞台が、ここ横浜アリーナで開こうとしていた。


遥香「さくちゃん、円陣前の一言、お願いします!」

さくら「えっ!?💦私!?💦」

遥香「だって、今回の楽曲のセンターじゃん!」

さくら「うぅ…。」

もぞもぞとしていたさくらを見守り待つ4期生たち。さくらはしばらくすると一つ息をして喋り始める。

さくら「えっと…はい!今日は4期生単独での大きなライブです!緊張もかなりしてると思うけど、楽しんで頑張りましょう!せーの!」

のー!ぎゅ!ぎゅー!

せーの!努力!感謝!笑顔!

うちらは乃木坂上り坂!46!

円陣を行い、4期生たちにも笑顔とやる気がみなぎる。


スタッフ「はーい!そろそろ準備してー!」

4期生「「はーい!」」

4期生たちは舞台袖へと移動していった。




柚菜「ふー…。」

舞台袖、胸を撫でながら深呼吸をする、柚菜。

○○「緊張してる?」

柚菜「うん…笑。え、○ちゃんはしてないの?」

○○「いやー、私もしてるっちゃしてるよ。だって横アリで私たちだけのライブってちょっと、重すぎて…。」

柚菜「しかもお客さん満員だよ!?やばいよね!?」

○○「やばいよ!本当に!」

そんな会話をしている時だった。


♪~

おおおおおおおっ!?!?


聞きなれたイントロ。

Overture。

舞台袖に待機する一同の顔が、いっそう引き締まる。


♪~
はい!はい!はい!はい!


そして、Overtureが終わる。

○○「よし!行こう!」

4期生たちは舞台に上がった。

こんなに大勢の観客の前に出るのは、去年の武道館で行ったお見立て会以来だった。


ピアノのイントロ。

一番最初の曲は23枚目シングル収録の4期生楽曲「4番目の光」。


遠くから~♪ 憧れていた~♪

その清楚で凛々しい 先輩の姿~♪


坂道のあの高校と~♪

同じ制服を着たい その夢が叶って♪


○○・レイ・柚菜「鏡に自分を映して♪ぐるりと一瞬回った♪」

ついに、○○の歌割り。

楽曲が発表されてから今日まで、○○はこの歌詞に感銘を受けながら練習を重ねてきた。

何せ、この歌詞の内容は元の世界で✕✕が望んだことそのもの。

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✕✕(俺も…乃木坂になりたい…。みんなと同じ制服を着て、いろんな活動を一緒にして、楽しい人生を過ごしたい…。)

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その夢が、ひょんなことからこの謎の生まれ変わりのような不思議な現象により叶ったのだ。

あの世界で、男として生きている限り、絶対として叶うはずのない夢が、叶ったのだ。

こんなに嬉しいことはなかった。

彼は、いや、彼女は今、乃木坂として、輝いていた。


4番目の光を~♪探しに行こう♪

どこかに きっとあるだろう~♪

私たちの世代だけの~この輝き~♪

新しい色になる~♪


さくら「もし雨が 降ってぬかるんでも~♪」

沙耶香・あやめ「しっかり歩いてゆく♪」

真佑・遥香「やがては地面も乾く♪」

○○・レイ・柚菜「雨雲の隙間ほら差し込む~♪」

悠理・美緒「光たちよ~♪」

紗耶・聖来「この坂道登れ~♪」


12人が奏でる、歌声。



光は愛~♪




一曲目から会場のボルテージは最高潮。


二曲目、「ロマンスのスタート」が流れる。

○○「みなさーん!今日は4期生に会いたかったですかー!?」

おおおおおお!!

○○「今日はいっぱい楽しんで帰ってくださーい!!」

はあああい!!


自転車で~追いかけた~♪………



そして、あっという間に6曲目。


そんなに優しい言葉を口にしないで♪

いつだってクールなあなたらしくない♪

世界で一番孤独なLover~♪



さくら「ありがとうございました~!改めまして!私たち、せーの!」

「「乃木坂46 4期生です!」」

さくら「よろしくお願いします!」

「「よろしくおねがいします!」」

フーーー!!

真佑「さぁ、ここまで、6曲お聞きいただきましたが、皆さんいかがでした~?」

最高~!かわいい~!

真佑「ありがとうございます!ではここから、自己紹介と今日の意気込みを、メンバーに聞いていこうかなって思うんですけども。では一番右から、紗耶ちゃん!」

紗耶「はい!北海道出身、高校三年生、17歳の………」



そして、○○の番。

「はい!東京都出身、先日高校3年生になりました!17歳の、○○ ○○です!そうですね、こんな大きい会場で、こんなにたくさんの人たちに私たち4期生を見に来てもらえて、本当にびっくりしてます!今日は皆さん楽しんでいってください!よろしくお願いします!」

フーー!○ちゃーん!



遥香「さぁ、私たち4期生は、今回のライブでとある企画を行うことになりました!」

おーーーー!?

遥香「題して!」

そのタイミングでモニターに『全員センター企画』と表示される。

遥香「全員センター企画~!」

おおおおお!!

遥香「はい!こちらの企画は、私たち4期生がそれぞれ好き、やりたい曲曲を選んで、その曲のセンターを務めるという夢の企画です!」

おおおお!

遥香「ではさっそく行こうと思います!こちらをどうぞ!」


からのVTR。

そこからはひたすら衣装を変えて準備。

ちなみにVTRの内容は○○の事前インタビューだ。

VTRに○○が映ると、またもや観客は声を上げる。


おおおお!

〇ちゃーーーん!!


VTR○○『そうですね、この曲はお見立て会の時にも披露したんですけど、ちょっと満足のいくパフォーマンスができなかったので、リベンジしたいなと思いまして。』

○○はお見立て会の時、足を怪我していた。

そのため、当時の披露曲は満足のいく出来ではなかった。




全員センター企画、トップバッターは○○のセンター曲。

一通りの準備を短時間で済ませる。

センターの○○だけは他のメンバーとは違う特殊な衣装である。

他のメンバーは違う衣装を着て別の曲に備えている。

そしていよいよ曲がかかる。


○○が選んだ曲は「制服のマネキン」。


○○が着ているのは、この曲に使われているセーラー服風の衣装。


そして「制服のマネキン」と言えば、イントロでのセンターを含むフロント3人のキメ顔が見どころである。


モニターに、さくら、遥香、そしてセンターの○○が順にクールにキメた顔を披露する。


君が何か追いかけて

電車が過ぎる高架線




恋をするのはいけないことか?

ぼくの両手に飛び込めよ

若すぎる それだけで 大人に邪魔をさせない

恋をするのはいけないことか?

君の気持ちはわかってる

感情をなくしたら制服を着たマネキンだ


制服を着たマネキンだ


そして最後に決めポーズをとって終了。

湧き上がる歓声。

今回は特に失敗もなく、しっかりとパフォーマンスをやりきることができた。

そこからは、続々と4期生それぞれがセンターを務め、様々な曲をパフォーマンスした。

遥香「横アリ~!騒いでいきましょう~!!」

あやめ「この曲は7th year birthday liveでも披露させていただいたんですけど、その時私はこの曲をもう一度披露したいと思いました!」


会場は大盛り上がり。

推しがセンターになるとやはりうれしいのだろう。

センターとしてメンバーが現れるたびに歓声が上がった。



そして、一通り、12人全員分のセンター企画パートが終了した。

次のパートでは、乃木坂の代表曲を披露するのだが。

○○たち4期生はMCの後、次の衣装に着替える。

次の衣装は、乃木坂の中でも評判と人気の高い、黒い生地にゴールドの模様が入った、通称額縁衣装。

衣装合わせの時、○○を含め4期生たちはこの衣装を着れることに大いに喜んだ。

〇〇「俺の衣装は…これか!」

〇〇のテープが貼られた衣装を手に取り、着替える。

〇〇「よし、行ける!」

美緒「〇ちゃん!靴靴!靴履き替えるの忘れてる!💦」

〇〇「え!?やっば!?」

美緒「急いで〜!💦」

なんてやりとりがありつつ。

その衣装でも、様々な曲を披露した。

中でも○○が印象的だったのは、「トキトキメキメキ」だった。

今回の会場は横浜アリーナなので、両サイドに道がある。

その道を走って、メインステージから手前のステージに移動する傍ら、ファンの近くに行きファンサービスを行うという流れを組み込んだ曲が一部あった。

この「トキトキメキメキ」がそのうちの一曲である。

○○は曲中に移動をしているときに、たくさんのうちわや推しメンタオルを見た。

その中には、もちろん○○のものもあったし、○○に向けて「ズッキュンして!」などのうちわを向けてきたファンもいた。

○○は素直に嬉しかった。

振付があったがゆえに十分にファンサービスを返せなかったのが申し訳なかったぐらいだった。


そして、ライブも終盤。



今までありがとう~♪

ダンケシェーン♪ダンケシェーン♪ダンケシェーーーン♪

ラ~ラ~ラ~♪

○○「やっぱ4期生だな!」

「「だな~!!」」



さくら「はい、ここまで、ありがとうございました~。早いもので、次の曲が最後ということで。」

ええ~~!!

さくら「それでは聞いてください、『キスの手裏剣』!」

風が過ぎてく♪ほんの一瞬に♪



手裏剣キス〜♪

シュッシュッシュシュシュシュシュ〜♪
シュッシュッシュシュシュシュシュ〜♪

hey!hey!

〜♪


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さくら「本日はありがとうございました!また皆さんに会える日をお楽しみにしております!」


こうして本編は終了した。

だが、ここで終わらないのが乃木坂のライブである。


のーぎざか!46!

のーぎざか!46!

のーぎざか!46!


その間にメンバーはいそいそと衣装を着替える。

田村、遠藤は通路をひた走り、トロッコに乗る。

スタッフ「向こう(トロッコ)も準備できたみたいなんで、曲かけます!」

4期生「「はい!」」

スタッフのスイッチで、曲がかかる。

今回のアンコール曲一曲目は、「夏のfree&easy」。

西野七瀬がセンターを務める、9枚目シングル表題曲。


デデン!デデン!

そして、それと同時に一度消えた照明が一斉にライトアップ。

ファンも歓声を上げる。

おおおおおおお!?!?


デデデデデッデ デッデデン!♪

さくら「アンコールありがとうございます!」

わああああ!!

メンバーの登場に再び会場のボルテージは一気に上がっていく。


夏だから!やっちゃおうー!!


もちろん、○○もステージに出る。

横アリの通路やステージを縦横無尽に歩き回る。

自分が目の前を通るたびに、ファンの歓声が大きくなる。

「○ちゃーん!!」
「こっち見て~!!」

○○は忙しくファンの一人一人と目を合わせる。

そして中には、自分のサイリウムを振ってくれている人や、自分の推しメンタオルを振ってくれている人もいる。

推しが来てくれてうれしいのだろう、熱心にタオルやサイリウムを振ってくれている。

○○自身もそういった姿を見て嬉しく思い、目を合わせながらブンブンと手を振ってこたえる。

元々自分の名前ではない○○という名前。

本当の○○には申し訳ないが、今では本当の自分の名前のように気に入っているし、そのように振舞っている。

しばらく本当の名前である「✕✕」という名前を見ていないというのもあるかもしれないが。

もう✕✕にとって「○○ ○○」は自分に違いなかった。


そして、うちわには簡単なレス用のメッセージが書いてある。

(ピースして!)

○○(ピース!)

(ズッキュンして!)

○○(ズッキュン!)

(投げキッスして!)

○○(ごめんそれは無理!💦)

まだ男のかけらが残っていたらしい。


聖来「はい、アンコールありがとうございます!今日まで、緊張や不安など、たくさんの思いを持ってやってきたわけなんですけど、何とか、最後の曲まで、たどりつくことができました!」

いえええええええい!!

聖来「どうでしたか皆さん、今日は楽しかったですかー!?」

はーーーーーい!!

聖来「よかったです…!今日は4期生ライブ、明日は選抜メンバーさんのライブですけども、うまくバトンが渡せてたらいいね…!」

おーーーーー!!

聖来「というわけで、感想を言いたい人!」

4期生「「はーい!!」」

聖来「じゃあみんな頑張ったので!全員に感想を聞いていこうと思います!じゃあ端っこのやんちゃんから!」

やんちゃーーーーん!!

紗耶「はい!私は……」



そして、○○の番になった。

○○「はい、私ですね…。」

○ちゃ~ん!!

○○「はい、今日は私たち4期生だけで、これだけたくさんの曲を披露して、練習の時は本当にお客さんが楽しんでくれるかな、満足してくれるかなって、不安な気持ちでいっぱいになりながら練習していたのですが、
どうでしたか、皆さん、楽しんでいただけましたか~!?」

わああああああっ!!

○○「ありがとうございます。皆さんに楽しんでいただけて何よりです、私も今日、センターにたって曲をやったり、いろんな先輩方の曲を披露したりして、とっても楽しくてありがたい時間でした!まだまだ、先輩方には遠く及ばないですが、これからも頑張っていきます!ありがとうございました!」

会場から拍手と歓声が起こる。

○○はこの瞬間、達成感に満ちていた。

初めての4期生ライブ。

初心者だから、先輩がいるから、とごまかすことはできない。

自分たちだけのライブ。

この期間、○○も、他の4期生たちも、必死に努力してきた。

その苦労が実った、ファンの人たちに満足してもらえたという事実が、本当に嬉しかったのだ。

他の4期生たちの中には、話している途中、感極まって泣いてしまった者もいた。

今回のライブは、4期生にとって、それだけ意味のあるものだった。

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聖来「さぁ、ということで、次の曲の準備に移りましょう…!最後の曲です…!さくちゃん、曲振りお願いします!」

さくら「はい!乃木坂46としてこの歌を歌えることが幸せです。聞いてください『乃木坂の詩』。」



wow wow wow wow   wow wow wow wow………♪

正面を見ろ!

さくら「皆さんも一緒に歌ってください!」

wow wow wow wow   wow wow wow wow

後ろを向くな!

wow wow wow wow   wow wow wow wow

正面を見ろ!────────────

さくら「本日は本当に!」

「「ありがとうございましたー!!」」

wow wow wow wow   wow wow wow wow

自分を信じて 前へ進むんだ

wow wow wow wow   wow wow wow wow

名もなき若者よ 夢ならここにある

乃木坂の詩────────

乃木坂の詩────────

ぼくらの詩────────



誇りをもってうたった最後の一曲をもって、4期生たちは初の単独ライブを完走した。

4期生たちは、続々と退場していく。

さくら「いつか、乃木坂46に来てくれてありがとうって言ってもらえるように頑張ります!本日は本当にありがとうございました!」

4期生「「ありがとうございました!!」」


こうして、23枚目シングル発売記念4期生ライブは、幕を閉じた。




「目が覚めたら乃木坂4期生の○○でした」 第31話 終

続く



ライブ回って書くの難しい…。
特に曲の部分が…。
皆さん読みづらかったりしないですか?

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