【映画】最近のミュージカル映画は往年のものとは決定的に何かが違う
こんにちは。
先週末にウェストサイドストーリー(スピルバーグの方)を見ました。
元々は1957年のミュージカルであり、1961年に1度目の映画化がされた名作です。
現在まで脈々と受け継がれてきた作品に相応しく、これぞミュージカル映画と言わんばかりに名曲と名パフォーマンスが散りばめられたジ・エンターテイメントでとても良かったです!
👇この曲めっちゃ好き
ところで、ウェストサイドストーリーは痺れたのですが、何年か前に流行ったグレイテストショウマンやララランドは個人的にはどうもハマらず...
物足りなさを感じた理由として、最近のミュージカル映画(クソデカ主語)は歌とダンスがイマイチなのです!
俳優が踊るのに無理がある
ララランドはエマストーンとライアンゴスリングが、グレイテストショウマンはヒュージャックマンが演じます。
いずれも昨今を代表するハリウッドスターであり、主役を飾れる華やかな俳優であることに間違いないでしょう。
ですが、ミュージカルは演技の代わりに歌と踊りで心情を表現する世界
そうである以上、歌えて踊れないと魅力が半減してしまうわけです。
余談ですが、稀にミュージカルは何で人がいきなり歌い出すのかが理解できないと言う人もいますが、表現の方法の違いを理解していないため野暮なツッコミでしょう。
過去の名ミュージカル俳優との比較
ララランドは初めて見た時に踊りが下手すぎて、おいおいとずっこけてしまいました。
俳優が踊らされてるな〜と...
曲は超良いんですけどね。
かたや、傑作ミュージカル映画“巴里のアメリカ人”のジーンケリーのパフォーマンスを見た時は度肝を抜かれました。
現在の様に修正で何とでもならない時代に、このリズム感とピッチの良さは驚異的でしょう。
リズミカルなタップダンスと体感がしっかりしてないと出来ないであろう飛行機のプロペラを模した大回転など、ダイナミックなダンスが超カッコいい。
別の映画ですが、ジーンケリーのショウマンっぷりには感嘆を覚えます。
フレッドアステアがいないぞと思われますが、僕はジーンケリーの力強い大陸的なパフォーマンスの方が好みなので敢えてジーンケリー推しでいきます。笑
パフォーマンスと脚本どちらに重きをおくか
ララランドなど最近の映画は、映画らしく脚本と俳優の演技に重点がおかれているのに対し、往年のミュージカル映画はショウがベースとなっており歌と踊りは良いが脚本や演技は実にチープ。
過去の作品の脚本がチープなのは、現在以上に映画は娯楽であり別世界に誘うものとしての価値観が強く、魅せる事ばかり重視していたからだと想像します。
しかし現在はリアリティを見せる映画も受け入れられており、人によってはむしろエンターテイメントのハッタリ感が嫌いという意見もあるでしょう。
恐らく最近のミュージカルは両立を目指しているのでしょうが、ショウと演技の両方に長けることはそうとう難しくある種、新時代の過渡期にあるのかもしれません。
そういう意味では、焼き増しではありますがミュージカルとしてのお手本があるウェストサイドストーリーを現在の機材や魅せ方でアップデートしたスピルバーグ版は、現在のミュージカル映画のひとつの到達点なのかなと感じました。
おすすめのミュージカル映画があればぜひ教えてください!