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Photo by
satomigoro
思い出の合唱曲
ふと、頭の中に浮かぶ合唱曲のフレーズ。
それらの曲の思い出を紹介したいなと。
虹色の未来
長い坂道 桜並木を抜ける
いつもと変わらない朝だけれど
一つだけいいことがあったんだ
虹が出ていた
私の通っていた中学の合唱コンクールでは、2年生の自由曲と言ったら、この曲が1番に出るほどの人気曲。「この曲を勝ち取ったクラスが金賞を取れる」という逸話があるほど、最強の曲だった。
ラストのソプラノのソロ、
虹色の未来
ここがずば抜けて好きだった。1年の時に金賞だった先輩たちの歌を聞いて、「来年はこの曲を歌うんだ!」と息巻いていたほど。
実際は、この曲を歌うことは叶わず…
「心の瞳」という曲を歌うことになった。「虹色の未来」を取ったクラスに絶対に負けないと、クラス全員が一致団結し、見事金賞を取ることができた。
「虹色の未来」を勝ち取ったクラスは…まさかの学年1の不良が集まるクラス。女子もやる気のない子ばっかが集まっており、歌自体もズタボロだった。
まず声が出てない。
姿勢も悪い。
とりあえず口だけ開けとこ感満載の合唱。
曲に対して、過去その曲で金賞を取ってきた先輩方に大変失礼な合唱で、金賞を取った私のクラスも、「虹色の未来」を狙っていた全クラスも3年の先輩達も怒りが爆発する寸前だった。
その次の年、「虹色の未来」が歌われることはなかった。
そんな思い出があるからこそ、ふとした時にAメロからBメロ冒頭までが頭の中に浮かぶのかもしれない。
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