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【訃報】平成の三四郎 古賀稔彦さんを悼む
衝撃のニュースが飛び込んできました。
バルセロナ五輪、柔道71Kg級で金メダルに輝いた古賀稔彦さんが、53歳の若さでお亡くなりになりました。
まずは、ご冥福をお祈りいたします。
がんでお亡くなりになったそうで、闘病中だったそうですが、心配をかけまいと、公表はしていなかったそうです。頂点を極めた人でもあり、とても精神力のある方ですね。思えば、バルセロナ五輪でも、直前の練習で膝の靭帯を断裂するほどの大怪我をし、出場すら危ぶまれる中、痛み止めを打ち、見事金メダルに輝きました。
柔道の神
間違いなく、トップクラスのアスリートで、指導者としても、教え子の谷本歩実さんを、アテネ五輪の金メダルに導きました。
また、息子さんも柔道をしていて、オリンピック出場を狙えるほどの選手です。残念ながら、東京オリンピックには出場しないようですが、もしかしたら、今回の父の死を背負うことで、奮起する大きなきっかけになるかもしれませんね。
以前、『消えた天才』という番組で、感動したエピソードをコラムに取り上げていましたが、その中でも、古賀稔彦さんにまつわるエピソードがありました。
古賀さんご本人のエピソードではなく、表舞台から消えた、古賀さんのライバルのお話でした。
久々に読み返しましたが、輝かしい功績の裏にも色んなエピソードがあり、人や道は繋がっているんだなぁと実感しました。
古賀稔彦さんは「平成の三四郎」と呼ばれていますが、それは、代名詞でもある「一本背負い」ですよね。
とても美しいフォルムの背負い投げですよね。
IKKOさんとは大違いですね。
冗談は置いておいて・・・
人は、死ぬと「星になる」とか「仏様」と呼ばれたりもしますが、「神になる」とも言えます。古賀稔彦さんは、間違いなく「柔道の神」となって、日本柔道の柱になっていくのでしょうね。
死を受け止めること
人は、いつか必ず亡くなります。早く亡くなることは、誰も望んではいないと思いますが、大切な人の死であるほど、悲しみもショックも大きくなります。
私の父は63歳で亡くなりましたが、若くなくなったからこそ、その分心残りや、衝撃も大きかったですが、そのおかげで、向き合うことも多く、自分の人生の転換点にもなりました。
きっと、古賀さんのご家族の方にとっては、大きな悲しみがあることと思いますが、命がけの最期の姿から得られるものは、計り知れないだろうと思います。
そこに込められた思いを、しっかりと受け止めることが、残された者にできることだろうし、命を無駄にしないことなのだと思います。
古賀稔彦さんは、わかりやすく功績のある方ですが、誰しも、名も無い大事な人はいると思います。色々な思いがあるだろうと思いますが、感じたこととは、しっかりと向き合っていきたいものです。
最後に。
数々の感動をありがとうございました。古賀さんが生きた証をここに記し、忘れません。