Jリーグをつかおう! Jリーグ社会連携(シャレン)29
リスペクトコラムです。(元記事:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20230610)
最近はシャレンネタも続きます。先日Jリーグシャレン!アウォーズが開催されましたが、その閉会挨拶で、シャレンの新しい担当理事である辻井執行役員が、これからのJリーグシャレン事業について言及されました。シャレン事業はシャレングループになり、新設の気候アクショングループともに、サステナビリティ部に集約されるとの事。
確かにJリーグは一昨年に環境省と連携協定を結び、各クラブが協力して、気候変動問題を始めとする環境問題に関する普及啓発や、行動変容を訴求することで、サポーターや地域の企業等への効果的な働きかけにつなげ、地域全体での環境・経済・社会の持続可能性の向上を図っていくとありました。しかし、当ブログでは思わぬ方向変換に少し戸惑っています。まずは辻井さんの挨拶文をリスペクトしてみましょう。
「社会を軸にしたJリーグの活動、この後の展望について少し触れさせていただきます。折に触れて野々村チェアマンから2つの成長戦略を立ち上げているが、どちらを実現するにも、地域が元気で笑顔に溢れて活力がある事が条件になるかと思っている。これまで社会連携を軸に活動支援、器という形でサポートしてきたが、これからの時代に合わせて少し社会との関わり方の深さや幅をもう少し立体的に発展させていく必要がある。
SDGs、17のゴールになりますが、これはいわゆるウェディングケーキモデルと言われ、提唱されたものです。これまでは真ん中の段にある社会、平和で安寧な社会はないと、フットボールは成立しないと思われる。そういった意味で社会連携活動は活力と溢れる社会のために、多くの活動をしてきたが、昨今日本では集中豪雨、台風、自然災害が激甚化している。その根本的な原因にもJリーグも向き合っていかないと、Jリーグ百年構想を考えても、未来の子ども達にJリーガーになるという選択肢が今までと同じように提供できなくなるかもしれないと危機感を持っている。
そんな中で社会連携の活動はこれまで以上に力を入れて、本質的な活動として続けながら、『気候アクション』というグループを作り、2つ合わせて今までの社会連携部から『サステナビリティ部』という形で器を少し大きくして前進したい。
気候アクションについては、まずは2023シーズンの全試合で温室効果ガスをセットする事を足掛かりに、この後地域、クラブ、ステークホルダーと意義のあるアクションを続けていきたいと思っている。詳しい戦略はこの後の6月の環境月間、7月の環境省との協定2周年にあたってお話したい。
もう1つ。気候アクションは確かに大事で、温室効果ガスを削減するのは地球全体の課題だが、CO2だけが削減されて、もし地域が元気を失ってしまう活動になると、Jリーグが持つ意義が薄れてしまうので、気候アクションと地域の持続的発展の輪が重なる所に注力しながら進んで行きたい。
サステナビリティ部が目指すところを簡単に言えば、『環境的にも社会的にも、経済的にも持続可能な形で地域のクラブ、ステークホルダーとともに発展していきたい、その事に貢献できるJリーグでありたいと考えている。』」
「これからの時代に合わせて少し社会との関わり方の深さや幅をもう少し立体的に発展させていく必要がある」とあり、シャレン事業を少しいじる方針が出ています。今までのシャレン事業がどう変わっていくのか気になるところ。「詳しい戦略はこの後の6月の環境月間、7月の環境省との協定2周年にあたってお話したい」とありますが、そこで具体的な事業内容の説明が出るのかな。
「CO2だけが削減されて、もし地域が元気を失ってしまう活動になると、Jリーグが持つ意義が薄れてしまうので、気候アクションと地域の持続的発展の輪が重なる所に注力しながら進んで行きたい」とありますが、当ブログではまさにそこが気になるところ。シャレンの原点に立ち返ってみると、憲剛氏が村井チェアマン(当時)に、J1川崎は社会貢献活動をしっかりやってるが、Jリーグも何かアクションをすべきではないかと言ったところ、後日村井さんが「あの時の答えがこれだ」と出してきたのが、シャレン活動。Jリーグを地域で使ってくださいというコンセプトですが、そこには「気候変動」のへの字もないし、「地域」と「地球」は同じ「地」の字が付いていても規模が天と地ほどの差があります。また、地元のファン・サポーターも社会連携は何となくイメージが湧くが、気候アクションって我々下々がやる事よりもまず政府や行政が率先してやらないと思うのではないでしょうか。
米田さんから佐伯さん、そして高田さんとつなげてきたJリーグ理事のラインも辻井さんになって、少し色合いが変わってきたようにも思えます。サステナビリティ部なり、気候アクショングループが、ファン・サポーターに認知されるかどうか、辻井さんの腕にかかっていますね。頑張っていただきたいと思います。
シャレン!HP:https://www.jleague.jp/sharen/about/
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