クラブ経営について96
リスペクトコラムです。(元記事:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20230716)
ネタキープしていたのですが、埋没してすっかりリスペクトを忘れておりました。FOOT×BRAINの以前の放送(Jリーグ×FOOTBRAINコラボ企画:J30周年×向上委員会)の中で、福岡さんの「アビスパDAO」と磐田さんの「共創型コミュニティ」が出てきました。内容を観てみると、当ブログ好みだったので、紹介する事にしました。まずはアビスパDAOで、FOOT×BRAINの放送内容から。
【アビスパDAO×地域メディア(FOOT BRAIN)】
伊沢拓司(クイズ王)より、「人気・集客力アップのプラン」として提案されたのが、「DAO×地域メディア→チームづくりの「自分ごと」化!」。
従来のチーム運営は上層部の意思決定を下すトップダウン型が一般的。一方でDAO(分散型自律組織)はネット環境さえあれば、年齢や国籍などを問わず、誰もが参加できるフラットな運営の仕組み。そのキモとなるのが「トークン」という仮想通貨。
日本プロスポーツチーム初のDAOを利用したアビスパの取り組み。今年2月にスタートし、トークンの売上は1,000万円を突破。トークンを購入したファンはイベント企画の提案やグッズのデザイン決定など様々な取り組みに参加する事ができる。中にはアビスパが輩出した富安選手(日本代表)に続くトップクラスの選手を生み出すプロジェクト(Avispa Global academy プロジェクト:トークンを活用し、アカデミーの練習環境を整備する計画)も進行中。
伊沢氏:アビスパが凄いのは選手が参加している事。選手もファンもチーム運営の人も同じ視点で、チームについて語り合う事が、実際にアビスパDAOで試されている。すごい仕組みだが、もっとサッカー以外の人に知って欲しいと思う。今はアビスパが好きな人、愛する人が来ている。これが各チームをそんなに知らない人が意見を出し合ったら、もっといい組織になるという事で、目を付けたのが「地域メディア」。
その地方のアナウンサーはその地域で人気がある。そういう人にトークンを買ってもらって、DAOに入ってもらって、チーム運営の意見出しをしてもらうと、地域のタレントからしたら、そのトークンの価値が上がる事で自分の資産が増えるし、すごく当事者意識を持って関わるようになる。ファンづくりのためにもいいし、地域密着だし、インフルエンサーが当事者意識を持って真剣にやれるというのが「DAO×地域メディア」という方法戦略。サッカー界の外とも組める仕組み。
DAOとコミュニティ(J2磐田)の違いは、トークンの値上がり、逆もある。チームの価値によって、トークンの価格も上下する。トークンを買って持っている事によって、持っているトークンの価値を上げたいから、チームの価値を上げるのに貢献しようという気持ちが生まれる。「コミュニティ」は善意で成り立っているので、そこが違う。自分の利益に関わってくるから「自分ごと化」しやすいのが違い。
野々村チェアマン:自分ごと化など、地域でどうクラブを作るかが、Jリーグが生き残るために一番大事と思う。考え方は全然いいと思う。DAOが世の中の人にどれだけ理解され、受け入れられていくかを一緒に考えて行くと、評価も上がると思う。やり方はどうであれ、「クラブに自分も参加できる」「自分の意見がクラブに反映される」という事をクラブはサポーターに知ってもらう事が一番大事だと思う。
【アビスパDAO公式HP】
「アビスパ福岡と一緒に「Web3×スポーツの力で、 福岡から世界に広がるイノベーションモデルを共創する」というビジョンの達成を目指す日本初のスポーツDAOです! 2021年8月にスタートしたアビスパトークンプロジェクトでは、トークンホルダーと様々なチャレンジに取り組んできました。J 1で3年目を迎える今シーズン、土台が整ってきた今だからこそ、さらなる高みを目指しクラブの成長が必要です ! これまでのチャレンジをより一層進化させるべく、日本初のスポーツDAOをオープンします!
DAO内では様々なプロジェクトを実施し、ファン・サポーターだけでなく、クラブに関わるステークホルダーの方々にご参加いただきながら、クラブ自身や地域の課題解決・スポーツ界への貢献を形にしていきます!」
「おかげさまでトークン単価は初値から上昇する形で推移しております。今年はトークンホルダーの皆様との取り組みをさらに加速させ、大きくしていきたいと考えていたところ、Web3というテクノロジーや考え方を活かしたDAOという形であれば、前述の課題であった事業面、さらにはブランド面も並ぶことができる可能性があると考えました。現状のアビスパトークンコミュニティもDAO的な要素がありましたので、コミュニティをリニューアルする形で今年からは運営していければと思います。
実施するプロジェクトの範囲を広げ、トークンホルダーの皆様にも今まで以上に運営や意思決定に参加していただきたいと考えてます。いわゆる本格的なDAOを日本国内で実施することは難しいですが、現在実施ができる形の中で挑戦することでスポーツ組織の新しいあり方を検討する一助になればと思っております。」
【現在実施予定のプロジェクト】
①Avispa Supporters NFTプロジェクト
②Avispa Global academy プロジェクト
③スタジアム感動体験創出プロジェクト
④地域貢献・課題解決プロジェクト
DAOとは"自律分散型組織”と呼ばれ、ビジョンに賛同する人々が協力して、自律的に運営されるコミュニティのことです。組織内の活動は公開・可視化され、メンバーによる投票等によってDAOの意思決定が行われるようです。その他、新グッズ共同制作プロジェクト、メタバースプロジェクト、セカンドキャリア支援プロジェクト等も考えていますとありました。
福岡さん、やりますね。このコラムを読むと、福岡さんはすでに2年前にトークン事業を実施されており、それが進化した形ですね。販売ページを見ると、1トークンあたりの相場が出ていましたね。DAO事業の中で、実施予定の4プロジェクトもいずれも付加価値が高そう。特に個人的には「地域貢献・課題解決プロジェクト」が気になるかな。サッカーキングのコラムに、川森社長によるわかりやすい説明がありました。
このコラムでもトークンはゲーセンのコインとありますね。トークンの場合はそのコインを持っていると、価値が上がったりするという事になります。これらの話を聞いて思ったのが、ファン・サポーターにも一部経営に加わってもらうという特徴があるという事。クラブ側とファン・サポーターの距離が近くなるというのはいいですね。サポカンだと、質疑応答で不満や要望を言って終わり的なところが多いですが、トークンだと更にもう一歩中に入る事。
地元岡山では、Jに限らず他のクラブも、ファン・サポーターとの距離感の遠さを感じます。サポカン(ファンミ)も大昔に1回やってみただけ。ファンサービスにはある程度取り組むが、対話ができる機会が極めて少ないと思います。まぁこれは県民性が大きいのかもしれませんが。このコラムを書いていて、岡山のクラブもトークンを導入したら、もう少しファン・サポーターとの距離が縮まるかもしれないと思ってみたり。もう一つ、福岡さんのいい取り組みがあったので、リスペクトさせていただきます。
いいですね、シャレンに特化したスポンサー制度ですね。福岡さんのスポンサーページを見ると、「ゴールドパートナー」と「Take Action サポーター」に分かれています。この記事で紹介した社会連携プロジェクト『FUKUOKA TAKE ACTION!』が素晴らしく、それに賛同されたスポンサー企業を改めて募集している訳ですね。福岡さんがなぜ5年周期説を覆し、J1で残れたのか、いろいろ調べるといろいろ他にもアクションを起こしているようです。また紹介させていただきます。そんな福岡さん、暫定12位です。引き続き頑張って欲しいです。
J1福岡関連:㉖/ ㉕ / ㉔ / ㉓ / ㉒ / ㉑ / ⑳ / ⑲ / ⑱ / ⑰ / ⑯ / ⑮ / ⑭ / ⑬ / ⑫ / ⑪ / ⑩ / ⑨ / ⑧ / ⑦ / ⑥ / ⑤ / ④ / ③ / ② / ①
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