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Jリーグの話題221

 リスペクトコラムです。(元記事:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20231027
 昨日に引き続き、秋春制のネタです。昨日の情報で一通りリスペクトできたと思っていましたが、また別の角度からズバリ切り裂いたような内容のコラムです。しかも、メディア企業のブリーフィングレポであり、極めて信憑性が高いです。昨日の内容を読んだ時は何とも言えませんでしたが、今回の内容を読んで、やはり結構躓いているんだという思いを強くしました。

【いまだ謎の多いシーズン移行の実態/六川亨の日本サッカー見聞録】
「Jリーグは10月24日に理事会後の記者会見を開き、『シーズン移行』についてのブリーフィングを実施した。会見では現在の問題点として次の6点を指摘した。『スタジアム確保』。『JFL/地域リーグ/大学/高校などとの連携』。『新人選手の加入タイミング/制度設計』。『試合日程案の精査』。『移行期の大会方式』。『財源の活用方法』。
 『スタジアム確保』に関しては、ほとんどのクラブが行政所有の施設を借りていて、年度始めの4月には他の競技も含めシーズンの予約が埋まっているのが現状だ。しかしシーズンを以降すると他競技との調整が難しくなる。これは90年代にJSL(日本サッカーリーグ)が秋春制になった時も問題になったが、当時と今ではスタジアムを使う競技数が比較にならないほど増加している。今後は分科会で意見を集約するとのことだった。」
「残る3つの課題に関してもJリーグ側からは検討案が提示されたものの、上記と同様に具体性が乏しいものだった。このためブリーフィングに移っても、詳細が不明のため質問のしようがない。
「我々メディアが、そして全国のファン・サポーターが知りたいのはまさしく『ここだけ』と『これ』の2点ではないだろうか。しかしこれらはいつまでたっても具体的に明示されていない。」
「シーズンを移行しなくても、日本はW杯でドイツやスペインを破ったし、久保建英や三笘薫といった欧州5大リーグで活躍している選手も出現するようになった。シーズンを移行することによるリスク――WEリーグのように長いシーズンオフにより注目度が下がり、観客動員に苦労するといった――は皆無と言えるのだろうか。」
「最後に質問したのは秋田放送の記者だった。会見は大手町のJリーグ事務局で行われたが、Jのクラブは地方にも数多く存在するため同時並行でズームによるブリーフィングも実施された。
 そして記者は『反対しているクラブの数は』と聞くと、担当者は『公開はしません。移行を聞いているわけではありませんので」と答えてブリーフィングは終了した。時間にして1時間にも満たなかった。
 不思議なのは、ここまで会議とブリーフィングを重ねながら、各クラブから具体的な意見が少しも漏れてこないことだ。旗幟鮮明にしているのは新潟の中野社長だけだろう。」
「今年の年末から来年の年始(3月)にかけて、シーズンを移行した際のシミュレーションを豪雪地帯で実施したらどうだろうか。ウインターブレイクの実態と、練習環境や試合開催のためには何が必要になるのか。そのための費用はどれくらいかかるかなどだ。」
「そうそう、Jリーグは24日の理事会で、八戸や福島など7クラブに施設基準の『例外規定』としてJ2やJ3のライセンスを交付した。万が一にも、ライセンスを例外的に交付するからシーズン移行に賛成するような指導があってはならないことは言うまでもない。」

出典:超ワールドサッカー!
 

 前回の記事にもあったと思いますが、今回予想以上に問題化しているのが「スタジアム確保」という事がよくわかりました。すなわち、秋春制になると、今までのようにスタジアムが確保できなくなるというもの。ほとんどのクラブが行政所有の施設を借りていて、年度始めの4月には他の競技も含めシーズンの予約が埋まっているのが現状だが、シーズンを以降すると他競技との調整が難しくなるというもの。90年代に旧JSL(日本サッカーリーグ)が秋春制になった時も問題になったという情報にもビックリしました。1993年のJリーグ開幕前にそんな事があったのかと。
 他にもJリーグ側からは検討案が提示されたものの、上記と同様に具体性が乏しいものになり、ブリーフィングに移っても、詳細が不明のため質問のしようがないという現状。これはひどいですね。

 また、秋春制にしなくても日本代表は強くなってるじゃないかという話は実は当ブログも思っていました。それは日本国内をどうこうしても、実際の代表選手は海外ばかりなので意味が無い。将来的にJリーグから多くの代表選手を輩出するという話も説得力が無い。つまり、代表の強化のための秋春制は体をなしていないと。WEリーグのように長いシーズンオフにより注目度が下がり、観客動員に苦労するリスクもある。他にも結構回答をぼやかされた点も大きかったようですね。最後の「ライセンスを例外的に交付するからシーズン移行に賛成するような指導があってはならない」という文言にも苦笑いしました。今回はこの辺で。「秋春制騒動」で終わってしまうかもしれませんね。あと、今回はリスペクトを省略しますが、富山さんのクラブとしての見解が発表されています。
秋春制関連⑭:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20231026
  〃  ⑬:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20231020
  〃  ⑫:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20230627
  〃  ⑪:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20230604
  〃  ⑩:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20230527
  〃  ⑨:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20230419
  〃  ⑧:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20230415
  〃  ⑦:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20220812
  〃  ⑥:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20171220
  〃  ⑤:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170922
  〃  ④:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170715
  〃  ③:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170216
  〃  ②:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140713
  〃  ①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130614
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