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1年で上へ28

 リスペクトコラムです。(元記事:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20231201)
 先週のJ3の試合でFC大阪さんの結果を受けて、大宮さんのJ3降格が決まってしまいました。うーむ、残念ですね。お守りも発売された「落ちそうで落ちない」大宮さんでしたが、ついにJ3へ行かれますか。ホーム最終戦を少しDAZNで観ましたが、クラブを代表して社長挨拶がありましたが、ブーイングを浴びていました(調子が悪い年にブーイングを浴びるのも社長の仕事かな)。批判文のダンマクも出ていましたね。選手の批判も書かれていたのが、ちょっと珍しかったですかね。まずは降格時の報道です。

【サッカーJ2 大宮 来シーズンJ3への降格が決まる】
「J2の大宮アルディージャは、25日行われたJ3の試合の結果を受けて、来シーズンのJ3への降格が決まりました。J2は22チーム中、下位2チームがJ3に降格することになっていてアルディージャは、自動降格圏の21位で今シーズンを終えています。」
「25日行われた試合の結果、(J2ライセンスの無い)FC大阪が(J3の)2位以内に入る可能性がなくなり、J3からの2チーム昇格が確実となっため、アルディージャのJ3への降格が決まりました。
 アルディージャはおととしは16位、去年は19位と低迷し、ことしも含めて3年連続でシーズン途中に監督が交代しています。クラブ創設25周年の今シーズンは4月から7月にかけてリーグ戦15試合連続で勝ちがないなど苦戦が続き、初めてのJ3降格となりました。」

出典:NHK公式HP

 大宮さんは、今季ずっと下の方の順位にいたイメージがあり、今季は危ないなぁと思っていました。シーズン最終戦を迎えて、FC大阪さんの成績次第でJ2残留の可能性もあると言われていましたが、実質は降格決定のような感じでした。J1経験チームのJ3降格は、大分さん、山雅さんに続き、3チーム目となりました。大分さんはその後J1復活も遂げましたが、山雅さんはJ3沼にはまっています。今回、ネットで情報を探ってみると、少し早い時期から今季までの課題を語るコラムが出ていました。しかも、当ブログでよくリスペクトさせていただく、メジャーどころの媒体。時系列に一つ一つ見ていきましょう。

【大宮アルディージャはなぜ凋落したのか 恵まれた環境とずさんなマネジメント】
「『練習施設などハード面の充実ぶりはJ1でも上位。数年前と比べてチーム予算は減ったが、今も売り上げや資産はJ2トップクラスだ。J3に落ちるようなクラブではない」関係者はそろって首をひねる。なぜ、大宮はここまで凋落したのか?
 大宮の練習場は、欧州の1部リーグクラブ並みの施設である。天然芝の整備されたグラウンド、最新のトレーニングルームや、行き届いたメディカルルームを完備したクラブハウス。」
「『恵まれている』 ひと言で言えば、そんな印象のクラブだ。もっとも、そこに罠があった。甘えという表現が適切かはわからない。ただ、"残留争いするチームじゃないよな"と外の人たちは思っていて、内部の人も周りにそう言われると、"負けているけど、たぶん大丈夫"となっていた」
【場当たり的なチームスタイルの変更】
「誤解を恐れずに言えば、大宮はずさんなクラブマネジメントで凋落したのだ。何年間も、場当たり的なチームスタイルを掲げてきた。年ごとに、攻撃重視と守備重視の戦いを交互に打ち出す。それぞれの基準で集められた選手は、その都度、あぶれることになった。監督のクビをすげ替え、外国人獲得も失敗を繰り返し、そうした効率の悪さで億単位の予算をドブに捨てた。同じ監督でも考え方が変わり、スタイルは根づかず、結果だけが物差しになった。」
「チームとしての戦い方は朝令暮改で定まらず、戦力は消耗。2020年は15位となって急速に力を失い、J1よりJ3のほうに近づいた。2021年はシーズン途中にGK南雄太が加わって16位と残留にこぎ着けたが、2022年はクラブ史上最低の19位だった。つまり、降格のカウントダウンは始まっていたのだ。」
「もはやクラブ全体が、"甘さ"を奥深くまで取り込んでしまっていたのだ。『たぶん大丈夫。どうにかなる』 そのゆるさは、最悪の事態に結びついた。」

出典:web Sportiva

 シーズン予算額では元J1勢としてJ2では高額と思っていましたが、予算額が段々減って行ったのですね。ホームスタジアムも専スタで、練習施設もJトップクラスだったのですが、恵まれた分甘えがあったと書かれていますね。有名どころが降格危機に陥っても、たぶん最後は大丈夫だろと、みんな思っていたのでは。でも今季は大丈夫では無かった。
 クラブマネジメントで凋落したとありますね。シーズンごとに、攻撃重視と守備重視の戦いを交互に打ち出す場当たり的な運営方針。監督の何度も交代させ、外国人獲得も失敗を繰り返し、そうした効率の悪さで億単位の予算をドブに捨てたとも。戦術も朝令暮改で定まらないため、戦力は消耗していき順位がどんどん下降していき、最後にこういう結果になりました。というか、今季は気が付いたら降格争いをされていましたが。

【J3降格濃厚…大宮アルディージャの低迷は避けられなかったのか? 相次ぐ監督交代と主力放出で失ったもの「誰からも具体的な目標が提示されず…」】
〔監督交代による“リセット”の弊害〕
「20年からは右肩下がりに順位を落としていた。J3降格の危機は、かねてから迫っていたのだ。21年、22年、そして23年と、3年連続でシーズン中に監督が代わっている。監督が代われば、サッカーが変わる。システムが同じでも、攻め筋や守り方は変わってくるものだ。選手はそのたびに頭のなかをリセットし、新しい戦術を身につけなければならない。J2は日本代表の国際Aマッチに伴う中断がない。シーズン中の監督交代はただでさえ難しいうえに、これだけ監督が代わったら、サッカーの方向性はどうしたって揺らいでしまう。」
〔新体制発表会見でのつまずき「具体的な目標が…」〕
「今シーズンは、1月の新体制発表会見でつまずいていた。佐野秀彦代表取締役社長からも、原博実フットボール本部長からも、当時の相馬直樹監督からも、具体的な目標が提示されなかったのだ。」
「今シーズンの大宮は11勝6分25敗で終えたが、半分以上の13敗は1点差負けだ。75分以降の失点は、リーグ最多の23点を数える。さらに言えば、この時間帯の失点が20点をこえるのは大宮だけだ。終盤に粘り負けする試合が多かったことが分かる。」
「23年は育成組織出身の選手が12人を数えた。育成事業の一環として指導者を派遣する東洋大学出身の選手も少なくない。シーズン最終節の東京ヴェルディ戦では、育成組織出身の8選手がスタメンまたはメンバー入りした。
 育成組織出身の選手を他クラブへ引き抜かれるのは、大宮だけではない。しかし、将来有望な選手を移籍させながら、J1に定着しているチームはある。」
〔選手たちにも甘さが「どの試合を振り返っても…」〕
「(クラブを取り巻く)熱量が沸き上がるそもそもの要因は、チームを支えたいという思いだろう。そう考えると、選手たちの姿勢を問いたくなるのだ。甘さがあったのではないだろうか。CBとして29試合に出場した(育成組織出身)浦上仁騎は、最終節後に自分たちの力不足を口にした。」
「プロ5年目の27歳はクラブへの忠誠心が強い。それだけに、結果に対する責任を感じていた。」
「『ひとつのイージーなパスミスで、流れが相手にいってしまう。そういう試合も何試合もありました。そこを最後の最後まで改善できなかった。僕自身も力不足がかなりあります」」
「キャプテンの富山貴光は、最終節のセレモニーでマイクの前に立った。」
『チームとしても個人としても、まだまだ成長しなきゃいけない部分が多い。クラブもチームも、やらなきゃいけないことは山ほどあります。それを一つずつ、乗り越えていくしかない』と話した。

出典:Number Web

 3年連続でシーズン途中で監督交代になっていました。地元岡山は成績が悪かろうが、3年契約をきっちり守っていますが、シーズン途中で監督交代させるという事は「本気」度を感じますが、大宮さんは結果が出なかったですね。成績は監督の部分が大き過ぎますから。途中から原氏が本部長に就いて、クラブが変わるかなと思いましたが、結局はダメでしたか。だいぶサポーターとも対話されていましたが。根深いものがあったのかな。
 育成型を掲げるようになったクラブは、J1昇格への意欲が伝わるような補強に消極的だったとあります。今季は左サイドバックの人材に不安があったようですが、チーム編成は、J1復帰への本気度はあったのでしょうか。
 育成型クラブというのは、なかなか選手が来てくれないとか、そんなに人件費にお金を割けないところのイメージがありますが、大宮さんもそんなクラブになっていたのですね。J1での育成型であれば、成長した若手選手が移籍しても次に続いてくれますが、J2以下は抜ける穴の方が大きいと思います。J2で育成型クラブはリスクが大きかったですかね。

【大宮アルディージャ、J3降格の危機 営業利益3位タイなのに選手人件費年々減少はなぜ?】
「(J2残留争いを繰り広げてきた)それにもかかわらず、戦力を充実させていったわけではない。移籍市場での動きは控え目で、J1昇格への意欲を表わす大型補強もない。むしろ、中心選手がJ1やJ2のクラブへ移籍していくケースが続いている。わずか1年でチームを去った選手もいる。そうした状況が招いたのは、勝負強さの欠如だ。」
「大一番でチームを勝利へ導いたり、勝負を決定づけたりする『個』は、シーズンを重ねるごとに減っていった。勝負弱さは改善されることなく、接戦を落とすことにつながっていく。」
〔大宮は相手を威圧できる存在ではなくなった〕
「近年のJ2は、J1に在籍したことのあるクラブがほぼ半分を占めている。J1で実績を積んだ選手を揃えるクラブも多い。」
「(大宮は)J1で実績を築いてきたと言える日本人選手は、控えGKの南雄太に限られる。得点ランキング上位に食い込むような外国籍選手も見当たらない。2019年のFWフアンマ・デルガド(現V・ファーレン長崎)を最後に、リーグ戦でふたケタ得点を記録した選手も現れていない。J2残留争いを演じるようになった大宮は、対戦相手を威圧できる存在ではないのだ。」
「2017年に36億円強を記録した営業収益は、2022年に26億円強まで減っている。それでもJ2では3位タイの数字だが、選手人件費は縮小されている。2018年のおよそ19億円をピークに減少し、2022年はおよそ5.8億円だった。全22チーム中11番目である。チーム人件費においても、J2で抜きん出ているわけではないのだ。」
〔アカデミー育ちの奥抜侃志が移籍後に日本代表へ〕
「予算を絞り込んでいくなかで、アカデミー出身選手が増えていった。大学経由で入団するアカデミー出身選手も少なくない。大宮は『育成型』へ転換していった。」
「育成型へ進んでいる以上、若い才能がステップアップしていくことは避けられない。それが悪いことでもない。今シーズンは高校3年生のDF市原吏音が7月にトップチームデビューを飾り、そこから13試合連続で先発フル出場を続けている。アカデミーが一定の成果をあげているため、育成型クラブとしては評価されるのだろう。だが、アカデミー出身選手や主力選手を引き抜かれることでチーム力が低下し、カテゴリーを下げてしまうのは、クラブが目指すべき方向性ではないはずだ。」
「2022年春にフロント入りした原博実フットボール本部長は、J1在籍時は残留のために、J2降格後は昇格のために繰り返されたシーズン途中の補強に否定的だった。2021年、2022年はシーズン途中で監督が交代していることも含め、目前の結果を目指しつつも中長期的な視点でクラブを立て直そうとした。しかし、今年もまたJ3降格圏であえぎ、シーズン中の監督交代劇が繰り返された。」
「ピッチ上で戦うのは選手たちであり、結果の責任は監督が負うものだが、2023年の低迷はクラブ全体で招いたものである。3年連続でシーズン途中に監督が交代している現状では、『どんなサッカーをやるのか』が定まらず、日々の練習で選手が成長し、それがチーム力となっていく循環を生み出すことは難しい。」

出典:web Sportiva

 接戦を落とす勝負強さの欠如ですか、それはJ2降格すれすれだったJ1柏もそうですね。おっとJ2岡山もそうだ。J1経験選手がほとんどいないという事ですが、そういえば以前の大宮戦で、スタメン見た時に知った選手がいなかった事を思い出しました。数年前までは何人かしましたが。選手人件費がJ2で11番目の5.8億円ですか、それでも降格する水準ではないですね。J1もそうですが、人件費は高いのに成績が今一つというチームを今までたくさん見てきましたね。
 まぁ大宮さんなら、1年でまずはJ2に戻ってきてくれる事でしょう。かなり昔ですが、日立台で試合観戦した時がありました。当時は1回目の降格の年だったかもしれませんが、相手が大宮さん。確かともに残留争いをしていたと思いますが、「落ちないクラブ」という印象をその時持ちました。あの時の大宮さんとは随分と変わっていまったなぁという印象です。大宮さんにはJ3は似合わない。必ず1年で戻ってきて下さい。
J2大宮関連: / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / /
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