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Jリーグ・ディビジョン2を往く29

 リスペクトコラムです。(元記事:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20241222
 大変遅くなりましたが、今治さんJ2昇格おめでとうございます。岡田オーナーもさぞやお喜びの事でしょう。岡田さんが愛媛県から2つ目のJクラブを作る宣言を聞いてから、今まで微妙な感覚でしたが、ついにJ2までたどり着かれましたか。さすが岡田オーナー、実行力ありますね。岡田オーナーがCスタに来られるのを楽しみしていましたが残念、来季も違うカテゴリになってしまいました。
 今回の昇格劇でネットで情報をかなり探しましたが、無かったですねぇ。出てくるのは岡田オーナー個人の情報ばかり。正直もう少し、ここまで成長したクラブの中身をリスペクトしたかったのですが。

【岡田武史オーナーJ2昇格「ホッとしたよ」経営参画から10年…鳥取に5発で2位以内確定】
「元サッカー日本代表監督の岡田武史氏(68=日本協会副会長)が会長を務めるFC今治が、J2昇格を決めた。敵地でガイナーレ鳥取に5-0で完勝。2試合を残して3位カターレ富山との勝ち点差を7以上に広げ、自動昇格圏の2位以内を確定させた。2度のFIFAワールドカップ(W杯)指揮を経て2014年10月に経営参画してから10年。」
「教え子と、成し遂げた。現場を仕切るのは元日本代表の服部年宏監督(51)。ともに98年W杯へ挑んだDFだった。02年の日韓大会もMFとして日本代表に選ばれた守備職人が、今季就任。」
「今季は、開幕戦で同じ鳥取にホームで1-0。4連勝と幸先は良かったが、途中4~5月に4連敗。一時は11位まで沈んだ。浮上のきっかけは、ホームでつかんだ。昨年1月に今治里山スタジアム(現アシックス里山スタジアム)が完成。岡田氏とクラブが総工費40億円をかけた、極めて異例の民設民営方式で、J2基準を満たし、かつJ1仕様の1万5000人まで増設できる新本拠で勝ち点を量産した。
 昇格プレーオフ圏の6位にも届かぬ10位で迎えた正念場。6月16日のSC相模原戦から、その新ホームが聖地と化す。直近10戦負けなし(8勝2分け)。8月下旬に自動昇格圏の2位に浮上すると、J1から降りてきた大宮の首位独走こそ阻めなかったもののの、懸命に2番手をキープした。2試合を残して目標に到達した。」
「岡田氏は14年10月18日、四国リーグだった今治の運営会社から株式51%を取得した。横浜F・マリノス監督時代にJリーグ2連覇、代表では10年W杯南アフリカ大会で16強入りした指導者から、地方クラブの経営者に転じた。眼鏡の奥の目を鋭く光らせる対象は、試合の分析映像から、PL(損益計算書)やキャッシュフローへ変わる。自身の知見を基にした指導理論『岡田メソッド』も体系化したが、一方で監督職に必須である自身の『S級ライセンス』は返上。指導を『任せる』難しさも痛感する日々で、時には『心を鬼にして』現場にも“介入”した。」

出典:日刊スポーツ

 岡田オーナーは日本協会の副会長でもあり、Bリーグの理事も務めている多忙な方です。教え子という服部監督は1季で退任するのですね、昇格を果たしたのにちょっと珍しいケース。アシックス里山スタジアムは民設民営方式という事で、公設民営方式(岡山の新アリーナも)ばかりの中で長崎さんのスタジアムと同じ方式という事ですごいと思います。行政の支援を受けずに民間だけで造っちゃうなんて。「親会社を持たないサッカー会社がこの規模で民設民営で建設・運営するのは日本初」ともあります。やはり、岡田オーナーの「個」の力がとても強いのでしょう。
 「岡田メソッド」という言葉が今も多く出てきますね。こちらのNHKのコラムにたっぷり出ています。2025年にJ1で優勝争いをすると宣言していましたが、来年がその年か。年々でこうするというのは個人オーナーの特徴なのか、地元岡山の木村オーナーもそんな感じ。経営計画というのはビジネスで必須ですが、Jクラブに米国型の個人オーナー制の導入は反対の立場なので、そういう目線でリスペクトしてしまうのが本音です。

【「お前らに40億の借金ができる度胸あるのか!」岡田武史会長、FC今治J2昇格でも終わらない“金策の日々”】
「岡田会長は2014年に今治のクラブ株式を51%取得してクラブの社長となり、『2025年にはJ1優勝』を公約に掲げたスタートとなったが、紆余曲折の連続だった。2度にわたる代表監督はともに途中からの就任で『代表はいつでも辞めてやる!と開き直れたが、今治はそういうわけにはいかない重圧があった』と言うのは本人の偽らざる本音だろう。
「岡田さんの肝煎りで今治に昨年1月、総工費40億円をかけて本拠地スタジアムを建設した。スポンサーや自治体などにいっさい頼らない民設民営のスタジアムはJリーグでも極めて異例で、40億円は岡田さんが自前で調達している。よく我々に『お前らに40億の借金ができる度胸があるのか!』と言っていましたよ」(サッカー担当記者)
 自身が永久契約をしていたスポーツメーカーを離れ、条件の良いメーカーと契約し直すなど金策の日々となったわけだが、J2に昇格したとてその状況は変わらない。」

出典:au Webポータル

 確かに個人オーナーは自分の名前での金策が求められますね。すいません、当ブログはJクラブは「公共財」と思っているので、「個人」の色が強いのはどうも合わないなぁ。それほど人口が多くない県で、元々老舗県民クラブがある中、2つ目となるJクラブを作り始めた時に、少し首をかしげていた面もありますが、まぁここまで来られたのだから、今後も切磋琢磨して頑張って欲しいと思います。
 もう一つ、個人オーナー制は一つ大きなリスクが存在すると個人的に思っています。もしオーナーが万が一機能を止めたらという点。「あなたがオーナーだからこれだけ支援している」という事もあるかもしれない。病気、事故、スキャンダルといろいろ可能性はあると思いますが、その部分のリスクを分散し、何が起こっても経営に影響しないのが、地元行政、有力企業、財界組織等で広く経営を分担しているJクラブのスタンダードではないかと個人的に思っています。
 J2昇格というめでたいニュースなのに、何か少し違う空気になってすいません。今治さん、J2で暴れてやってください。地元岡山もでいるだけ長く、J2で対戦しなくていいように頑張ると思うので。J2での伊予決戦楽しみにしています。
J3今治関連④:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20240827
 〃    ③:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20230201
 〃    ②:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20220610
 〃    ①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20210204
#がんばろう石川 #がんばろう能登

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