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知りたいから生きたい
銀行員の頃、仕事で大学病院にも足を運んでいた事があったんだ
仕事がひと段落すると、院内の壁に掛けてある『 花咲くソーリオ 』というタイトルの絵の前の椅子で、静かに休憩する事が 僕の静かな楽しみだった。
「(はなさくソーリオ…)」心の中でつぶやく
今でもタイトルは覚えている。
悩殺されそうな激務の中、その絵が心の水汲み場にもなっていた。
だから、大学病院へ行く時は密かに心躍っていた。
自分が大切にしたい感覚、美的な感性が働く。
その絵を見るたびに、僕は思った
" 大切なこと、忘れてないぞ " って。
今振り返っても、あの絵は素敵だった。
また見てみたいって思う。
『 花咲くソーリオ 』
ところで 一体これはどこ?
何かモチーフとなっている場所があるのか?
実際にあるのか?
気になった。
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めっちゃあった。(笑)
スイスの最奥に「ソーリオ村」という場所があるみたいだ。
どうやら結構 有名らしい。行ってみたい
同じ絵もまた見てみたいが、画家までは思い出せなかった
(実家に当時のメモ書きが残っているはず…)
なぜぼくらは、景色に心惹かれるのだろうか。
なぜそこに行きたくなるんだろう?
「心惹かれる」というのは、
共鳴する記憶や思い出、快感情を伴う体験が僕たちの中にあるからだろう、と僕は思う。磁石みたいに反応するんだきっと。
心惹かれるなぁ と感じる対象を、
収集してみる
足を運んでみる
自分なりに表現してみる
そうやって追求していくと 「心惹かれるワケ」もなんだか分かりそう。
心惹かれるものに触れ続けていくと、
人は、創造活動をはじめる。
なぜなら、最も刺激的な悦びとは "現実のものにする事" だと僕らは知っているからだ。
きっと人生って、そんな心のコトを 世界に顕(あらわ)にすること。その旅路だって思う。
ワクワクするね
もっと見たい。知りたいから生きたい、
美しいね。