社会主義とは、名だけが先行した独裁なのだろう
まだ一冊目なのに面白い
アルスラーン戦記はアニメで数年前にやっていたのを少し見ていたので、どんなものなのか大枠くらいは知っていた
ボク自身はファンタジー系の話が好きであり、その中でイデオロギーが対立しているとより面白いと感じる。
中国や日本の戦国時代の様子を眺めることも好きだ。
三国志や南総里見八犬伝が好きと言えば、なんとなく好みが伝わりそうかもしれない。
そういうわけで、ボクは源氏物語のような恋路を主題とした内面の羅列は好みでない一方で、平家物語のようなものは好みだったりする。
勘違いしてほしくないのだが、人の命が粗末にされるような意味のない血を流す作品は大の苦手であり、ミステリーやサスペンスなんかもハッピーエンドにならないので大抵嫌いだ。
最近になるまで進撃の巨人でさえ見れなかった。
確か、アニメが最初に出たときにテラフォーマーズと横並びでTSUTAYAに試し読みとしておいてあったのだが、そこで挫折した。
人間がそれ以外の動物に捕食されている絵が、吐き気と憎悪を感じさせたのだろう
自分の話なんかをしても面白くないので、アルスラーン戦記を読んでいて今の世界の状況を計らずとも表している部分があったことを、布教もかねてここから紹介させてもらう
まだ小説の1巻しか読んでいないので、そこまでの話をあらすじを簡潔にまとめると次のようになる。
不敗の国王(アンドラゴラス王)が統治するパルス王国に
突如ルシタニア軍が攻め込みパルスが敗北。
パルスの王都であったエクバターナが取られるなか、
敗残兵となった王太子アルスラーンの
目線で描かれた歴史ファンタジー
という感じだ
この作中には、ルシタニアで信仰されているイアルダボート教があり、その狂信者としてボダンという人が描かれている。
狂信者はこういうものだということを、熱を込めて書いてあるからすごく面白い。
イアルダボート教のドグマはとんでもないのだが、どこか聞きなじみのあるドグマだ。
ユダヤ教やキリスト教のような価値観が混ざっていて、この教徒でない他者からは、とんでもなく物騒な物に仕上がっている
こんな教えがあったら、侵略戦争は絶え間なく続いてしまうだろう
そして、異教徒が作った文化や書物を焚書し、そこらにいるパルスの民を異教徒だからといって、目に入ったら殺しに行く。
なぜこんなに物騒なのかというと、異教徒を殺すほどに天への道が一歩近づくという教えがあるようで、異教徒殺しを喜んでやっているのだ。
また、彼らがエクバターナに侵略した理由の一つに、先ほど書いた豊饒の地は信徒(ルシタニア)の物という教えがあるのも恐ろしい
他国が開発開墾を繰り返し行った結果、肥沃な土地になり穀倉地帯として豊かと思われたら最期、「その土地は俺らのもんだ」といって攻めてくるのだ
なぜこんな話をしたのかというと、これらの部分が、ウクライナでおきている侵略戦争と非常に重なってみえるからだ。
プロパガンダや歴史創作、独裁体制と都合のいい圧力団体の編成、NATOに対する過剰反応でウクライナ侵略・・・
中学校のお粗末な知識なのだが、ウクライナという国は黒海に面していて貿易が多角的に行える上に、穀倉地帯という小麦の生産地として世界のトップシェアといっても良いほどの生産量を誇る豊潤な地域でもある。
ロシアはNATOや核武装といったもっともらしい理由をつけて、この豊潤な地を奪おうとしているとしか思えない。
共通点が数えてみるときりがない・・・
権力だけが取り柄のバカがトップだと最悪の歴史を繰り返す。
そして、諫言する人がいない状況と保身のための制度を勝手に作ってしまう。
プーチンのやっている事は、歴史の教科書や史記などの歴史書に載っているような”暴君”や”悪王”と非常に似ている。
今後彼が世界の歴史に名を刻むとしたらその形で描かれるだろう。
そして、社会主義と独裁国家は見方の問題であり、世界を見渡せばくっきりと分かる物なのだと悲観するしかなくなるのだ。
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