Cusper - The View From Above
「このdeathcrashもビックリのスロウコア然としたスロウコアやってんの誰
!?」と思ったら東京のバンドで驚いた。
そんな、UKはロンドンのdeathcrashに対する日本からの回答を示す東京のスリーピースバンド、Cusperによる1stアルバム『The View From Above』は、それこそモグワイやtoeを想起させるアルペジオ・リフ主体のミニマルなポストロックならではの寂寥感溢れるセンチメンタリズムと、ミッドウェスト・エモ経由のemo(イーモウ)成分を配合した内向的かつメランコリックな(ウェットではなくドライな)メロディ、そしてdeathcrashとは一線を画すローファイな「歪」とスロウコア界の重鎮のTrue Widowを彷彿とさせるストーナー経由のサイケデリックな濁りをシンクロさせた、まさにスロウコア界の新星と重鎮のいいとこ取りのような、同年の新譜において比較的ポストロックに傾倒したdeathcrashよりもスロウコア然としている。中でも、ラストを飾る#11”Leaving”はdeathcrashのカバー曲かと錯覚するほど。