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【知らないと危険!】海で出会うヤバい生物たちとその対策ーマッチョな皮膚科医が解説ー
みなさんこんにちは!
マッチョな皮膚科医JOJIOです💪
JOJIOは現在石垣島に旅行中です!
2月ですが海はなんとか入れるくらいの水温、気温で
海水浴、ウィンドサーフィン、シュノーケリングなどの
マリンアクティビティを楽しみ、お酒もご飯も楽しんで
日頃のストレスを解放してあげてます!笑
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今回は、「海に潜む危険な生き物たち」
について解説します!
というのも東京で皮膚科医をやっていても
クラゲに刺された患者さんはよく来るんです!
基本的に海のアクシデントに対応することが多い
皮膚科の医者として!
知らないよりかは知った方がいい
海のアクシデントを引き起こす
「海に潜む危険な生き物たち」について
皆さんにお伝えしていきます。
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1. 最も被害が多い「ハブクラゲ」
沖縄での海洋危険生物による被害の約6割を占めるのがハブクラゲ。特に7〜9月の夏休み期間に被害が集中し、子どもが刺されることが多いです。
🟢 特徴
✅ 1.5mほどの長い触手を持つ
✅ 刺胞毒により激痛・ミミズ腫れ・水疱・潰瘍が発生
✅ 重症例では心肺停止のリスクも!
🛟 応急処置
☑ 食酢をかける!(刺胞の発射を抑える)
☑ ピンセットや手袋を使い、触手を優しく取り除く
☑ 冷やして病院へ!
❌ 注意! 食酢はハブクラゲ専用! 他の生物に使うと逆効果になることも。
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2. 「カツオノエボシ」— 見た目に騙されるな!
まるで青い風船のような見た目ですが、触れると電撃のような激痛が走ります!2022年には神奈川県で被害が増加し、大問題になりました。
🟢 特徴
✅ 触手に強力な毒!皮膚に触れると焼けるような痛み
✅ ハブクラゲよりも強いミミズ腫れを引き起こす
✅ 重症例では呼吸困難や心停止のリスクも!
🛟 応急処置
☑ 海水または水道水で洗い流す
☑ ピンセットで触手を慎重に取り除く
☑ 冷やして病院へ!
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3. 砂の中に潜む「オニダルマオコゼ」
この魚は砂の中に擬態していて、知らずに踏むと強烈な痛みが襲います。沖縄での被害も多く、毒はハブの81倍の強さを持つと言われています。
🟢 特徴
✅ 背ビレに13本、胸ビレに2本、尾ビレに3本の毒棘を持つ
✅ 激痛・知覚麻痺・腫れ・壊死・心機能障害を引き起こす
✅ 靴やウェットスーツも貫通するほど強靭な毒棘
🛟 応急処置
☑ 43℃前後の温水で温める(毒を不活化)
☑ 病院へ直行!
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4. 猛毒を持つ「ヒョウモンダコ」
小さくて可愛いタコに見えますが、こいつはフグ毒(テトロドトキシン)を持つ超危険な生物!噛まれると短時間で呼吸が止まる可能性があります。
🟢 特徴
✅ 体に青いリング模様が出ると威嚇サイン
✅ 毒が神経をマヒさせ、呼吸困難を引き起こす
✅ 死亡例あり!人工呼吸が唯一の救命手段
🛟 応急処置
☑ すぐに人工呼吸を開始!
☑ 救急車を呼ぶ!
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5. 毒針を持つ「オニヒトデ」
ダイバーがよく遭遇する危険生物。無数のトゲに毒があり、刺されると強烈な痛み、腫れ、壊死、肝障害を引き起こすことも。
🟢 特徴
✅ 毒棘が折れて皮膚内に残ることが多い
✅ 刺された直後にアナフィラキシーショックを起こし、死亡例もあり
🛟 応急処置
☑ 折れたトゲを慎重に除去(無理に引っ張らない!)
☑ 冷やして病院へ!
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6. 突進する「ダツ」
この魚は毒を持ちませんが、問題はとんでもないスピードで突進してくること!時速50~60kmで泳ぎ、光に向かって突進するため、夜のダイビングでは特に危険。
🟢 特徴
✅ 夜間のライトに向かって突進する習性
✅ 目や体に突き刺さり、失明や重傷の例も
🛟 対策
☑ 夜間にライトを使うときは特に注意!
☑ 刺さった場合はすぐに止血し、病院へ!
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まとめ:海で安全に過ごすためのポイント
✅ ラッシュガード・ウェットスーツを着用(肌の露出を減らす)
✅ クラゲ防止ネット内で泳ぐ(ただし完全防御ではない)
✅ 知らない生き物には絶対に触らない
✅ 応急処置を事前に学んでおく
海は楽しい場所ですが、危険もたくさんあります。
「大丈夫だろう」と油断すると
命に関わる事故につながることも😱
正しい知識と対策を持って、
安全に海を楽しみましょう。
それでは、最高のマリンライフを😊
マッチョな皮膚科医JOJIO
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参考文献
佐藤 浩信(さとう皮フ科)
チャイルド ヘルス(1344-3151)27巻4号 Page265-269(2024.04)