
【体験談】JOJIOの息子が「突発性発疹」にかかった話 & みんなに知ってほしいこと‼️マッチョな皮膚科医が解説💪
みなさん、こんにちは!
マッチョな皮膚科医 JOJIO です💪
実は最近うちの子が 「突発性発疹」 にかかりました。
「発熱後のこの皮疹、、、突発性発疹、やっときた?」
とは思いましたが、いざ自分の息子だと
やはり可哀想で少し焦りますね😱
今日はみなさんに 「突発性発疹」とは何か、
どう対処すればいいのかを分かりやすく解説します!

■ 突発性発疹とは?
「乳幼児がほぼ確実にかかる!発熱+発疹を生じる、
ウイルス感染症」 です。
ほとんどが 1歳前後でかかりますが、
最近は 2歳以上でも発症するケースが増えている
ことが分かっています。
主な原因は
ヒトヘルペスウイルス6B(HHV-6B) と
ヒトヘルペスウイルス7(HHV-7)。
1回目はHHV-6B、2回目はHHV-7
が原因になることが多いです。

■ 突発性発疹の症状と経過
1. いきなり39〜40℃の高熱が出る(3〜4日間)
2. 熱が下がると、体に赤い発疹が出る(1〜3日間)
3. 発疹が治ると元気になる
熱が出てる間は、赤ちゃんの機嫌は最悪!
ギャン泣きします、、、
うちの子もかなり泣きました😢
身体も熱くて可哀想でした😢
ただし、
熱が高くても 意外と元気なことも多いのが特徴です。
発疹は 顔よりも体幹(おなか・背中)に多い です。
かゆみはほぼありません。

■ 突発性発疹の治療は?
特別な治療は必要なし!!
基本的にウィルスの感染症は
自分の免疫が勝ってくれるのを待ちます!!
(特効薬があるウィルスもあります)
あとは症状を軽減する対症療法です。
・熱が高いときは 解熱剤(アセトアミノフェン) を使う
・水分補給をしっかりする
・機嫌が悪いのは仕方ないので、抱っこや添い寝で乗り切る
ほとんどの場合自然に治るので、
病院に行かなくてもOKですが、、、
ただし、熱性けいれん(ガクガクする発作)が起きたらすぐに受診 しましょう!
まーでも難しいと思うので、
心配な時は医療機関を受診してください!!

■ 最近、突発性発疹が「変化」している!?
論文を読んで驚いたのが、
昔と比べて突発性発疹の発症年齢が高くなっている
ことが明らかになっています。
【過去のデータ】
🔹1990年代 → 7〜9か月で発症がピーク
🔹2010年代 → 1歳前後がピーク
🔹最近 → 2歳以上の発症が増えている!
【なぜ?】
・少子化&核家族化 → 兄姉からの感染が減った
・食事スタイルの変化 → 親の唾液を介した感染が減った(昔は「口移し」でご飯をあげることが多かった)
・保育園の増加 → 集団生活で感染するタイミングがズレている
などが理由として考えられています。
また、2歳以上でかかると、
発熱後の発疹が出ない「非典型的なケース」が
増えているという研究結果もありました!
発疹が出ないと「ただの風邪?」と思ってしまい、
医者でも診断が難しくなることがあります。
ですが、そもそもウィルス感染症を疑っていれば
基本的には治療は安静、休養、対症療法になります。

■ 突発性発疹の感染経路は?
主に 「唾液」 です!
・家庭では 兄姉や親 から感染する
・保育園では 他の子の唾液がついたおもちゃなどから
感染する
HHV-6Bは3〜5歳の子どもが感染源になりやすく
一方、HHV-7はもっと年齢の高い子や大人が感染源
になる傾向があるとのことでした。
しかし、”いずれかはかかるウィルス感染症”です。
過度な予防などは必要ありません!
その時がきたら
慌てずに対応できることが望ましいと思います。

■ 突発性発疹は減っている?
なんと、過去40年間で
突発性発疹の報告数は減少傾向
にあることが分かっています!
(小児人口の減少以上のペースで減っている)
これは、
✔️ 不顕性感染(症状が出ないまま感染しているケース)が増えている
✔️ 発疹が出ない「非典型例」が増えている
などが理由と考えられます。
実際、アメリカの研究では HHV-6Bに感染しても
発疹が出るのは23%だけ というデータもあります。
つまり、感染していても 気づかずに治っている人も多い ということですね。

■ まとめ(JOJIOの教訓)
✅ 突発性発疹は、ほぼ全ての子どもがかかる
✅ 発熱後の発疹が特徴だが、
最近は発疹が出ないケースも増えている
✅ 2歳以上での発症が増えており、
集団保育の影響が大きい
✅ 特別な治療は不要!解熱剤と水分補給でOK
✅ 熱性けいれんが起きたら病院へ!
■ JOJIOの結論
突発性発疹、正直 めちゃくちゃ大変でした…
(本当にぐずるので親のメンタルがやられる😂)。
でも、医学的には そこまで怖い病気ではない ので、
落ち着いて対応すれば大丈夫です!
もし「うちの子、突発性発疹かも?」と思ったら、
✔️ 熱が下がった後の発疹の有無をチェック
最後に、
「これ知ってたらもっと安心できた…!」
というパパママのために、
この記事をシェアしてもらえると嬉しいです!
最後まで読んで頂きありがとうございます😊
フォローもして頂けると嬉しいです!
マッチョな皮膚科医JOJIO

河村 吉紀(藤田医科大学岡崎医療センター 小児科)
小児科(0037-4121)65巻5号 Page414-420(2024.05)
鳥越 貞義(アクエア・メディカル・ステーション)
臨床とウイルス(0303-8092)52巻1号 Page51-57(2024.03