歯学部での勉強について思うことをいくつか

①講義と実習について
 何となく、当たり前のことなんだけれども、当たり前過ぎて軽視されているんじゃないかと思うことについて。

"普段の講義・実習を大切にしよう。講義を元にしてスケジュールを組み立てよう。"

 学生である以上、講義・実習を必要出席日数分だけ受講することはほぼ義務のようなものであって、そうなると、少なくとも1日の1/3程度の時間は講義と実習に費やされる日々が続くわけであります(学年や時期、成績によって異なる部分ではありますが)。
 また、歯科医師国家試験受験のためには、とりあえず進級&卒業はなければならないのであります。各進級・卒業試験のベースは、原則的に講義と実習であると考えます。
 であれば、講義&実習を大切にする、ベースとするのは、最高の効率につながると思います。
 もちろん、分かりにくい、何言ってんだこいつ的な講義もあることは確かですが、全部が全部そのような講義であることは稀だと思います。変な講義だなぁ、と思ったら、お金があれば予備校講義を、多少お金があれば参考書を、なければ友だちや話しやすい先生に頭をこすりつけて教えを乞いましょう。私はそうしてきました。

②"教科書を読め"という勉強法について
 勉強法について先生に教えを乞うと、「教科書を読め」と返ってくることがありました。
 教科書に限らずなのですが、文字を読むことには精神的な体力が必要と私は考えています。運動に体力が必要なことは皆さま重々承知しておられますが、本を読むことにも体力が必要であることを認識されていない方がたまにおられます。運動と同じく、読書にも20数年の積分としての精神的な体力が試されるわけです。
 読める人が読む分には当たり前に問題ないのですが、今まであまり勉強されてこなかった方、勉強をサボりまくった方などには、教科書を読むことは大変なんじゃないかなと思います。
 仕方ないので課金して予備校や参考書に頼りましょう。友だちや話しやすい先生でも可。分かりやすいレジュメがあればそれでよし。
 ちなみに、6年前に私は「医療人たるもの、ダンテの『神曲』を読まなきゃな!」とイキった末にまだ上巻の20ページしか読んでいません。というか、読めません。内容を覚えてもいません。体力ゼロ。
 かなしいかな。
※もちろん、「教科書を読め」という6文字には様々な意図が込められているわけで、場面によって汲み取らなければいけないものがあるのですが。


 最近、どうしたらいい?的な話をちょこちょこ聞かれるところであり、思考の整理と備忘録として記します。これに限らず、私の書くものはワンオブゼム的なものであり、かつ、1つの生存者バイアスでしかないことにご留意ください。そもそも論、勉強なんて、歯学部内でも私より上なんてザラにいるし、歯学部に限らなければ星の数ほどいるわけで、私なぞが勉強法について語るなどイキってたなと最近思いましたが、まあそれはそれということで棚上げさせていただきます。1プレイヤー(元)としての感想です。

 そんなワケで、気がついたらもうすぐ働き始めです。ワクワク50:不安50。がんばろう(震)。