『界隈』とはバカが意味なく縋る帰属意識
ここ1・2年、Xを始めとしたインターネット上で言うようになった「界隈」という言葉。
goo辞書によると
① そのあたり一帯。付近。近辺。「銀座—」
② 特定の業界や趣味などの分野。また、それに関わる人たち。「美容師—」「巨人ファン—」
と、言う事で、馬鹿が起源の言葉にしては①②の定義に沿いつつ、どちらにもまたはどちらかでもしっかり当てはまる流行語が出るのは意外にも珍しい。
ちなみにこの「界隈」という言葉だが、一般的には世間的にも怪しい噂があると注目度が高そうな場所(芸能界隈etc….)に対して使われていたような言葉だが、一躍脚光を浴びたのは社会問題として挙げられた「トー横界隈」であろうか。
IQの低い子供、家庭環境から居場所の無くなった子供たちに対し、その子供たちとの性交渉を望みたい大人たちが入り混じった、歴史上でも類を見ない性の乱れがあった場所である。
そんな鮮烈的な再デビューを果たした「界隈」であるが、なぜ若者たちを中心に流行りだしたのか。
単純な話ではあるが、何者でも無い名無しの権兵衛達が一念発起しただけのものだと容易に推察できる。
実は約20年前(厳密には20年前~17年前)にもコレと同じ意味合いを持った言葉があった事を覚えているだろうか?
そう
「〇〇系」である。
「お兄系」「サーフ系」「ギャル系」等々・・・・まだ自画像をネット上に気軽にアップロード出来なかった時代に、自分を手っ取り早く表現するために産まれた言葉である。
これは自分が何者であるかを表現できる一方で「自分が何者かである事への安心感」を同時に与える事の出来る魔法の言葉でもあった。
時代が変わり、使用する言葉が変わっても本質的には一緒なのである。
「俺(私)、〇〇界隈なんだけどぉ~(ネッチョリ」と、言っておけば自分が何者かである事を手っ取り早く紹介しつつ、何者でも無い空っぽの自分にも「空想のナニカ」というアビリティが付くのだから中毒になってしまうのである。
一方で頭がいい人も好んで使用する事があるが、それはマジで警戒した方が良い。
なぜ?
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君が路地裏で飢えに苦しむ浮浪者である。
意識も絶え絶えの中、突然現れた身なりの良い人がパンと飲み物を渡してくれた。
浮浪者は喜んでパンを頬張り水を飲んだ。
そして、身なりの良い人は優しく手を差し伸べてくれた。
浮浪者は救われたと喜び涙した。
<めでたしめでたし>
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ここまでしか想像できないのが「現代のデジタルに触れた世代」である。
なぜ、手を差し伸ばしたのか?
なぜ、無償で、周りにも同様の浮浪者がいるのに?
なぜ、裏があるのではないかと勘繰らないのか
なぜ、「それ、めだしなのか?」と疑わないのか
これらの想像力が欠落している人・・・・つまり、知的水準が一定以下である人が依存先を探し依存したり、善悪の順序が曖昧のまま闇バイトに手を出すのである。
そう、つまりは「馬鹿を食い物にしたい」頭の良い人である。
ちなみにだが、筆者はこの「界隈」という言葉を使う事は無い。
(*ただし、人に説明する際に使う事はある)
理由は結構シンプルで、まず、単純に社会的地位がそれなりに高いので「空想のナニカ」に依存しないと社会的な不安を感じるような事が一切無いからである。
そして、社会的に付き合いのある友人・知人の社会地位と基礎教養が高い傾向にあるため、やはり「空想のナニカ」で傷を舐めあう様な関係を築く必要が無い。
更に、これは本当に有り難い事なのだが、家族の知能水準が高いのも大きい。
自分目線で価値観を決めつけるのもアレな話ではあるが、結局のところある程度の知能や教養があれば「〇〇界隈」なんていうものを自称し依存する事なんて無いわけですよ。