古いマウスを2つ直した話
はじめに
買ってあまり使ってなかったマウス2つを捨てるくらいならと直した話。
自己責任だし、おすすめはできない。
MAD CATZ R.A.T. MとLogicool G500。
結果、今のところ直って使えている。よかった。
マウスが必要になった
家のメインPCをWindowsにしたら、タッチパッドが全然慣れない。ここ10年以上家も会社もノートPCはMacメインだったのでWindowsのタッチパッドに慣れない。
会社のメインPCはデスクトップでケンジントンのSlim Bladeを使っていたのでこっちもタッチパッドではなかった。COVID-19になってからはリモートになったので本当にここ5年くらいMacしか使ってなかった。
仕事で使うノートPCももう1台増えてこちらもWindows。タッチパッドに慣れない。
家には買ったままあまり使っていなかったマウスが2つあった。Macがメインになる前だから10年以上前に買ったような気はする。あまり使わず捨てるのももったいないので保管はしてあった。使うなら今だ。
MAD CATZ R.A.T. Mはゲーミングマウス的なものでBluetoothの無線マウスで小型の持ち運びに適している。
Logicool G500もゲーミングでおもりを付けてマウスの重さを変えられる。有線マウス。
ダメだった
MAD CATZ R.A.T. Mはチャタリングがひどい。
最初なんかおかしいなと思っていたがこれチャタリングじゃない?って思ってチャタリングチェックサイトというのでクリックを試してみたら左右ともにダメだった。
チャタリングのチェックをできるサイトってあるんですね。便利。
Logicool G500は動作には問題はないが、有線のケーブルが残念だった。
ケーブルは束ねて保管していた。
ケーブルはメッシュ地で覆われているちょっと高級感あるもの。束ねているうちにその折り返しのところがメッシュ地からケーブルが飛び出してしまっていた。
数か所メッシュが寄ってしまい中から折れ曲ったケーブルが出てる。残念。動作には問題はないが見た目が残念。
情報と部品はある
幸いなことに古いマウスなのですでに分解している画像とか情報がいろいろブログであった。ありがたい。
基本的にマウスは裏のネジを外せばよいが、見えるところにネジがあるのではなく、シールとかパッドの裏に隠しネジで隠されている。
このあたりはどこにネジがあるかがわかるのでありがたい。分解の仕方も書かれているのでその通りに。
R.A.T. Mのマウスのスイッチも何を使っているかわかるので互換品でもなんでも買える。
G500の取り換え用のケーブルも売っていた。
情報と部品はそろった。家にはんだごてと半田吸い取り線もある。あとはやるだけだ。
MAD CATZ R.A.T. Mを直す
情報をもとにバラバラにしてみた。
隠しネジ2つが小型の星型のネジだったがマイナスドライバーでなんとか開けた。
順々にバラすが作りが凝ってる。左側のパーツにLEDがあってフレキで本体とつながっている。組み立てが面倒そうだ。
なんとかスイッチがついている基板まで取り外して、はんだごてを使って壊れているスイッチを取り外す。
久しぶりのはんだごてとはんだ付け。なかなかドキドキする。ここは臆せず熱してはんだを溶かして吸い取り線で吸い取る。それでも取れなくて熱しながらなんとか取り外す。ほかの部品が熱で壊れないといいなとドキドキする。
取れたら今度は新しい部品を取り付ける。互換品だけどまぁいいか。永遠に使えるものでもないし。またダメならバラして直せばいいか。
組み立てる。ネジ締める。右クリックの感触がおかしい。クリック感が変。クリックできない。
もう一度バラす。かみ合わせが悪いのかと思う。
どうもスイッチのピンが長すぎる。はんだ付けした残りのピンを切り飛ばす。数ミリだがひっかかってた。
組み立てる。ネジ締める。クリック感はいい。スイッチをONにする。LEDが付かない。
もう一度バラす。組みなおす。LEDへのフレキが取付にくい。スイッチ入れる、ダメ。
基板が2層になってて、上の基盤と下の基盤の接続が右が3ピンx2段、左が4ピンx2段のピンで接続されている。そのピンの接続で上の基盤から左右に電源を送っている。ということはピンの接続だな。見えにくいところ。慎重に左右のピンの位置を合わせながら上下を繋ぐ。
LEDのフレキを繋げる。つなぎにくい。
ネジを締める。PCを繋げる。うごいた。よかった。
作りが凝っているのでなかなかバラして組み立てるのが面倒。直ってよかった。
Logicool G500を直す
こっちは気が楽。バラしてコネクタ外してケーブル付け替えるだけ。
だと思ってバラし始めたらこれはこれでパーツ数が多かったりすごい細かいバネが2つ入っていたりなかなか気を遣う。
ケーブルのコネクタにアクセスするためには結局全バラするしかないので、どんどんバラす。
こっちも基盤が上下2段。上下外せると思ったのだが外せない。仕方ないので2段のまま本体から取り外して、ケーブルのコネクタを外してケーブルを付けなおす。
組みなおす。ネジ締める。
右のクリック感がおかしい。またバラす。
どうも基盤を外したときに上の基盤が右側に傾いたっぽい感じがする。手で上下水平にして組み付ける。
途中、上のパーツのLEDとつながっているフレキが抜ける。面倒。ピンセットを使って何とか取付直す。勘弁してほしい。
組みなおす。ネジ締める。
PCにつなげる。動いた。よかった。
その後
2つともその後いい感じに動作している。まだ1週間くらいだが。パーツと情報はある。修理しようと思えばなんとかなる。
とは言え実際バラしてみるとなかなか面倒。フレキの取り回しも面倒。壊れないように気を遣う。
自分で修理するのは自己責任だし、そもそもマウス自体も古いもの。
これはおすすめできない。普通の人は新しいのを買うとかをおすすめします。