マイペースは精神に良い
コロナ禍が始まってから、人に会うことがめっきり減った。
家族以外の人に会えないのは寂しいと言えば寂しいのだけれど、今年に入ってから特に、すこぶるメンタルの調子が良い。
植物の水やりやメダカの世話、食事の用意も、以前は義務感でやっていたようなところがあったけれど、今は人に気を使うことがなくて心に余裕があるので楽しくできるようになった。
スーパーで新しいイカをみつけたら家でさばいて刺身や肝あえやイカ墨ソースを作り、卵巣や卵までゆでてポン酢で食べたり、スパイスを数種類使うカレー作りもマスター。
洋裁にもはまっていて、ワンピースや頂いた着物の反物をリサイクルしてコートを作ったり、帆布でアウトドア用のバッグを作って細々と販売もしている。次は秋用のセットアップを作る予定だ。
魚釣りは相変わらずなかなか上達しないけれど、先日堤防で一㍍はあるエイがかかって驚いた。針が外れて一安心。
今月中には熱帯魚も数匹我が家にお迎えする。
ステイホームをしていても、毎日ワクワクして暮している。
私自身、人からの影響を受けやすいから、物理的に他人から距離を置くのも必要だけれど、年齢を重ねて諦めを覚え、背伸びをしなくなったのも良かったと思う。
成長しなければとか、苦手なことを克服しなければとか、お金を稼ぐ方法を持っておかなければという強迫観念で焦り、嫌いなことや苦手なことを頑張っては挫折していたのだけれど、焦って無理やりすることはあまり良い結果を生まなかったのでそういうことはやめた。
ネットや現実でも、仕事を通じて成長するみたいな言説は拍手喝采されるけど、人の成長は千差万別で、仕事を通じて成長する人もいれば、何かを手放すことによって一皮むける人もいるのではないだろうか。
もし一人になったときお金を稼ぐすべを持っていないことは心配にはなるけれど、人の未来なんて誰にも予測できないし、苦手なことを頑張って資格を取ったとしても、苦手ならばそれを仕事で生かせるとは思えない。それなら今、できる間に好きなことを精一杯しようと思った。
未来のことはわからない。マイペースで、今を楽しんで過ごしたい。
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